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W 第一部 第二話 50
高宮は秋の幸せを願った
だから、春樹との仲を邪魔しなかった
秋を追ってシグナルに入らなかった
春樹のことは嫌いだった、殺したいほどに
だが、それ以上に秋の幸せを、秋の笑顔を願った
あの時以上の笑顔を
しかし、秋は殺された、春樹のせいで、自分のせいで
彩夏と優に拳銃を向けられていたが、高宮は気にも留めていなかった
なにやってるんだ、お前は
そう、春樹に言おうとしたが
それよりも早く、春樹は高宮にこう言った
放っておいてくれ、と、二人だけにしてくれと
ずっと秋さんを想っていた俺に
秋さんの幸せのために、その想いを殺してきた俺に
お前は秋にとって何者でもないと、この男はそう言った
プチン、高宮の中で何か大切なものが引きちぎれた




