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W 第一部 第二話 24
「ん」
秋は、眠れなかった
修学旅行の時のようにみんなで寝るのに緊張して、ではない
あの日から、よく眠れなくなった
「ふう」
「眠れないの」
隣のふとんから声をかけられた
「彩夏か、ああ、ちょっとな」
「あんた、あの事件からすこしおかしいわよ」
あの事件と聞いてすぐに何の事件かわかった
やはり、3年も一緒にやってきた仲間に隠し通せるものでもないか
バレバレだったことへの恥ずかしさもあるが、うれしさもある
ここは素直に答えておこう
「少し、心が晴れなくてな」
「いってみなさいよ」
「・・・・・・」
ちらっ、と向かいのふとん、優の方を見る
優はさっきのまくら投げで疲れたのかぐっすり寝ているが
「どうせ、春樹のことでしょ」
「っ、知っていたのか」
「ばればれよ」
これにはさすがの秋も顔を真っ赤に染める
「そ、そうか・・・・・」
急に布団の中にもぐりこみたくなる
すると、彩夏は急に秋に背中を向けた
「まあ、何があったのか知らないけど、私たち仲間でしょ、困ったときは頼りなさい」
どうやら、今は彩夏と私の気持ちは同じらしい
「ありがとう」
今日はいつもよりよく眠れそうだ




