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という話  作者: 門松一里
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「思考の基礎」という話

「思考の基礎」という話 #思考実験


思考の基礎は、過去履歴から導かれた定石です。相対性理論を含む古典物理学がこれに該当します。


「リンゴが木から落ちる」といった疑いようもない事実です。


重力は、他の力に比べて非常に弱いです。


逆にいえば、他の力が極めて強いために均衡きんこうしてしまい、ヒトという生物は長い年月それらを実感することがありませんでした。


シーソーのように微妙ですが、揺らいでも傾かないのです。#正しい表現とはいえない


こうした思考の定石で、私たちは会話しています。


たとえば、科学の発表会場に、殺人鬼はいないのが「ふつう」です。

(科学者が殺人鬼だったり、殺人鬼が科学者になる例はあっても。#joke)


自分の家のリビングで窃盗にあうことはありません。


強盗がいないのが「ふつう」ですから。


けれど、自宅にいてもハッキングで何かを盗まれる可能性はあります。


そこに一定の線が引かれています。


その線はとてもぼんやりしています。

(観光地には観光客のような窃盗犯がいるものです。)


昼や夜といったように、どちらか片方になってしまえば疑いようがありませんが、日の出や日の入りの時刻はとても曖昧あいまいです。


その瞬間に目覚めたら、どちらか正確に答えることができるでしょうか。


ここでは正解は述べませんので、各自で調べてみてください。

(Google検索で一ページ目のことは常識です。#joke)


さて、その線よりこちら側が「ふつう」の常識と言われる知識です。


ほとんどが定石になっていて、それらを一般教養といいます。


一方、時代性や地域性がある「常識」はその時代や地域での限定的な過去データの累積でしかないので、汎用はんように使えません。それらは「偏見」です。


汎用――広くいろいろな方面に使える知識でないと、基礎とは呼べません。


ただ、この偏見がない人もいないというのも事実で、すべて偏見の色眼鏡で見ていると考えるべきです。


日本人だから、男性だから女性だから、老若男女関係ないのですが、どうしてもそう見てしまうのが人間です。


フラットな視点で見るということは、前述の一般教養があってこそ成り立つものです。


つまり、教養のない人が均衡に判断することはできないのです。


それら一般教養は、人類がずっと積み立ててきた学術の基礎であり塔です。これを擬人化ぎじんかして巨人と呼びます。


人に似せた巨人ですが、まあ人ではありません。


その「巨人の肩の上に乗る」という表現が、知性を使って物事を判断する意味になっています。


それだけの知の高見からでないと、俯瞰ふかんで考えられないのです。


日本人なら、日本地図を頭の中で想像できるでしょう。今、どこにいるかも指し示すことができるでしょう。


ですからつい、東を右とか、北を上とか言ってしまう訳です。

(京都の地名は今でもそうですが……。)


では、その巨人自身が色眼鏡をかけていたらどうでしょうか。


十分ありえます。


キリスト教の大学では、キリスト教の教義に沿うよう学びます。

(日本では地動説を教えていないはずです。#joke)


なお、米国人の1/4は地球が太陽の周りを公転していると知りません。というか進化論は半分しか信じていません。


進化論から遺伝子の研究が強化され、共産主義まで一直線という人類の不幸の歴史を知らないのです。


共産主義が一度はかる熱病だとしたら、民主主義は何の病でしょうね?


*****


ニコラ・プッサンの絵に『日の出を探す盲目のオリオン』があります。


前述の巨人のモチーフになったオリオンは、罰として盲目でした。


肩に乗った少年に東を教えてもらい、太陽によってオリオンは目を癒しました。


目が見えるようになったオリオンは、やがてアルテミスと恋に落ちます。


処女神アルテミスはその運命から、オリオンを自らの手で射ってしまいます。


アルテミスはオリオンを空に上げるようゼウスに頼みます。


オリオンは天空に上がりますが、アルテミスの兄アポロンが放った宿敵のサソリも上げられたので、今でも逃げ回っているとか。


#思考実験


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