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【別冊紅い鳥】 祝! 紅い鳥1000号突破記念! 一冊丸ごと学園のオーグレス特集!!

本日二話更新。

こちらは二話目です。

ちょっとオーグレスネタを引っ張り過ぎたかも……


ご挨拶


 遂に『紅い鳥』の記念すべき第1000号が発行されました。

 国立魔法学園の文芸部の部誌として創刊されてから260年、一般の方への頒布が始まってから数えても230年。これほどの長きにわたり発行し続けられたことは私共の喜びであり、これも(ひとえ)に皆様の変わらぬご支援の賜物と、厚く御礼申し上げます。


 今号の『別冊紅い鳥』は『紅い鳥』1000号を記念して学園のオーグレスを特集いたします。


 『紅い鳥』が創刊されたのは混交暦1001年ですが、歴史を紐解けばその時代は正に恐怖の時代でありました。

 『Z』禍により人類全体が大陸の西の端に追い詰められ滅亡の危機に瀕しており、人類に残された僅かな土地でも怪異が猛威を振るう。

 学園内だけ見ても(おぞ)ましき異世界の勇者や触れるべからざる復讐の女王等が出没し、外に出てみれば馬車担ぎ三姉妹を始めとする様々な魔性が跋扈(ばっこ)する、そんな時代でありました。


 そんな世界の中で、学園の何処かに棲むというオーグレスは人々にとって一筋の(ともしび)でありました。

 暴れる異形を容赦なく撲殺する恐ろしい存在でありながら少しおっちょこちょいな所もあり、強大な力を持つがゆえに不用意に他者を傷付けないよう普段は隠れているという心優しい面もある。時にはチョコレートを練り込んだ素朴な焼き菓子、いわゆるオーグレスケーキをふるまってくれる。人々の側に立って復讐の女王との仲立ちすらする。そんな学園のオーグレスの在り方は、人々に希望を与えたのです。


 そして『紅い鳥』は、そんなオーグレス像が一般に広がるのに大きな役割を果たしました。

 創刊号で初登場して以来、学園のオーグレスは『紅い鳥』の顔であり続けました。毎号欠かさずパワフルな活躍で、(たま)にそそっかしい失敗で、読む者を笑顔にしてきました。

 そんなオーグレス像は『紅い鳥』を介して学園から国へ、国から世界へと広がっていきました。 皆様の中でも単にオーグレスと言えば学園のオーグレスを真っ先に思い浮かべる方は多いでしょう。

 今やあらゆる文学作品中のオーグレスは学園のオーグレスの影響を大なり小なり受けています。

 例えば童話『ジャックと豆の木』に出てくる大男(オーガ)の妻は挿絵では大抵ドクロを連ねた首飾りをしていますが、これも学園のオーグレスのイメージが由来であると言われています。

 最早ありとあらゆるオーグレス像で、学園のオーグレスの影響を免れている者はまずないと言っていいでしょう。その意味では学園のオーグレスは、全てのオーグレスの母と言っても過言ではありません。

 ですから、『紅い鳥』第1000号記念特集として、学園のオーグレスほど相応しいテーマはないでしょう。


 本誌ではまず、学園のオーグレスのイメージの成り立ちを探るために、全三千作を越えるオーグレス作品の中から以下の六作品をピックアップしました。


『笑った赤オーグレス』 創刊号 (マーガレット作 1001年)

記念すべき学園のオーグレス初登場作品。

作品中では明示されていませんが、後続作品中の学園のオーグレスと主人公が明らかに同一人物なので一作目と数えられています。


『オーグレスと私』 第6号 (ゾフィー・フォン・シュヴァンガウ作 1004年)

ひょんなことから出会った学園のオーグレスと“私”の交流を描いた佳作。

オーグレスに触れたい“私”と、触れ合いが怖いオーグレスとのひそやかな攻防がほほえましい一作です。


『廃王子の帰還』  第163号 (フレデリック作 1052年)

廃嫡され戦死した王子が妄念故に異形となって学園に襲来。その時オーグレスは……?

オーグレスが主人公ではありませんが、そのパワーが遺憾なく、あるいは容赦なく発揮されます。


『復讐の女王vsオーグレス』 第343号 (1097年)

異世界の勇者が襲来する。学園のオーグレスは復讐の女王に共闘を持ちかけるが……

対立していた二人が友情を育む青春物語のような異色作です。


『オーグレスとチョコレート工場』 第568号 (1153年)

チョコレート工場の危機にオーグレスが立ち上がる!

オーグレスのチョコレート愛が存分に描かれています。


『オーグレス、怒る』 第820号 (1216年)

時は群雄割拠の300年代。悪逆非道な侵略者にオーグレスの堪忍袋の緒が切れる!

前年に起きた王兄の乱が色濃く影響している本作。発表当時、オーグレスの巨大化はやり過ぎだと物議をかもした問題作でもあります。


 さらに現役文芸部による書下ろし『大調査!! 学園の奥地の大浴場に幻のオーグレスを見た!?』、及び著名な怪奇作家三名による鼎談『オーグレスと現代の怪談』を収録。加えて文芸部に伝わるオーグレスケーキのレシピ、さらに学園のオーグレス本人が原案を書いたという戯曲『クロウ・ゲンジーとベラ・ケイ』(オリジナル版)も採録しました。


 ぜひ最後までお楽しみください。

 あなたにオーグレスの加護がありますように……


『別冊紅い鳥』編集部一同




懸賞のお知らせ


巻末のアンケートはがきに必要事項をご記入の上応募された方の中から抽選で1000名様に、『紅い鳥』のマスコットチャラクター“赤オーグレスのフーちゃん”の特製オリジナルグッズをプレゼントいたします。奮ってご応募下さい。

※当選の発表は景品の発送をもって代えさせていただきます。

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― 新着の感想 ―
 これ、当人が知ったら絶対に(恥ずかしさで)悶絶してのたうち回るやつぅ!!!
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