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66/156

挟大山

●●○○●●◎

卓上知飢味不佳

●○○●●○◎

恐因猶執大山懷

●○○●●○●

禹征恩澤有無被

●●○○○●◎

願使親朋窺我倪


【句形】

七言絶句、仄起こり、上平9佳(佳懷倪)


【語釈】

大山……不可能なこと。孟子・梁恵王「挟――以超北海」

禹征一句……徒然草171段「禹の三苗を征せしも、戦(いくさ)を返して徳を敷くにはしかざりき」


【訓読】

卓上に飢ゑを知れば味佳からず

疑ふらくは猶ほ大山の懐(おも)ひを執るに因るかと

禹征の恩澤は被むるなきあり

願はくは親朋をして我が倪(すゑ)を窺(うかが)はしめよ


【大意】

食事の時も飢えを思えば食指が進まぬ。

それは全ての人間に満遍なく慈悲を施そうという、不可能なことをしようとするからだ。親しい人間にそれを願う僕の行く末を見せてやりたいものだ(たとえかなってもかなわなくても)。

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