警疆・夙邁・國字光・酬大義・積命・製菓店
警疆 2025/9/30
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義虜民心至歳寒 兵車漸列警疆難
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扶桑有鬪況胡國 千仞墟中鬼哭安
【句形】
七言絶句、仄起こり、上平14寒(寒、難、安)
【語釈】
扶桑一句…唐・杜甫・前出塞其九「中原有鬪爭、況在狄與戎」
慼苦一句…南斉・謝朓・游東田「慼慼苦無悰」
【訓読】
義民心を虜として歳寒に至る 兵車漸く列して疆を警しむる難あり
扶桑すらいさかひあり、況んや胡国をや 千仞の墟中 鬼哭安し
夙邁 2025/10/1
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何有當千夙邁才 幾希説輹自爭來
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今人誰詠金州下 鐵去温情獨積灰
【句形】
七言絶句、仄起こり、上平10庚(才、來、灰)
【語釈】
説輹…車の車輪が外れる。易経・小畜「九三 輿説輹、夫妻反目」
夙邁一句…早くからどんどん進む。千人を相手にする危険な状況にあっても。晋・陶淵明・命子「撫劍夙邁、顯茲武功」
【訓読】
何くにかあらん千に当たりて夙に邁むの才 幾たびか希ひし説輹 争ひてよりこのかた
今人誰か詠まん金州下 くろがねも温情を去りてひとり灰を積むのみ
國字光 2025/10/4
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大東言異筆同唐 休道無生各有光
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黨字尚流征上下 諺文求直詳陰陽
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神州蝌蚪崩還古 南越奇思廢守芳
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蒼頡何存三五代 蓋稱知至古今煌
【句形】
七言絶句、平起こり、下平7陽(唐、光、陽、芳、煌)
【語釈】
黨字…党項の文字、西夏文字。
蝌蚪…おたまじゃくし。中国でも太古の時代に使われた文字はおたまじゃくしのようであったという。
南越一句…近代ベトナムでは字喃でもアルファベットでもない独自の文字を作る「国音新字」という試みがあったが、実用的な文字の段階に達することができず廃れた。
【訓読】
大東言異なれども筆は同じく唐たり 道ふを休めよ生むなしとおのおの光あり
党字流れをたふとびて上下を征し 諺文直を求めて陰陽を審らかにす
神州の蝌蚪崩じて古に還り 南越の奇思廃れて芳を守れり
蒼頡何ぞ三五の代に存せん 蓋し知至りたる古今の煌きを称ふるなり
酬大義 2026/10/4
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萬國興亡皆望昌 將兵雖殉克懷芳
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哀哀石趙嗟西夏 不得終酬大義喪
【句形】
七言律詩、仄起こり、下平7陽(昌、芳、喪)
【語釈】
哀哀一句…石勒の後趙も李元昊の西夏も悲惨な末路をたどった。将兵の犠牲が報われなければ大義はむなしい物だ。
【訓読】
万国興亡せるにみな昌んなるを望む 将兵殉ずといへども克てば芳をいだく
哀哀たる石趙ああ西夏 終に酬ゆるを得ずは大義喪はる
積命 2026/10/4
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天命重人如泰山 省身何厭自虤虤
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幾人末代所愚積 應以無常學自閑
【句形】
七言律詩、平起こり、上平15刪(山、虤、閑)
【語釈】
虤虤…気が高ぶるさま。
【訓読】
天命人に重なりて泰山のごとし 身を省みれば何ぞ厭はむ自ら虤虤たるを
幾人か末代愚かに積まるる まさに無常をもつて自ら閑んずるを学べ
製菓店 2025/10/7
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歸途製菓店 未入識盈情 衍漾成家樸 隔江燕雀鳴
【句形】
五言絶句、仄起こり、下平8庚(情、鳴)
【語釈】
衍漾…まがりくねったさま。
【訓読】
帰途の製菓店 未だ入らずして情に盈つるを知る
衍漾として家を成す樸 江を隔つれば燕雀鳴く




