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鋼鉄のアイ  作者: 大紀直家@パブロン
スクラップ
60/90

ハンバーグ

 弾道予測線を擱座したT-55に合わせる。500メートル後方にある陣地。M29 80ミリ迫撃砲の砲口を動かしているのは自律戦闘人形<ドッペルゲンガー>であった。


 遠隔操作によって照準を合わせると、タクムはすぐさま砲弾を射出した。白線に導かれるように飛んでいく焼夷弾は、狙いを過たず戦車に直撃し、火柱を上げた。


 二発、三発と装弾、射出を繰り返したところで迫撃を止める。レベルが上がったからだ。最新式の主力戦車ともなると大型生体兵器並みの経験値が手に入る。一世代前の主力戦車T-55でも、その7割程度は手に入る。レベルアップはそのまま戦車の無力化――つまり戦車兵達の死を意味していた。


 タクムは1000メートル級の有効射程を持つ対物自動小銃<デイドリーム>のスコープを覗いた。敵戦車から次々に顔を出す、工作兵達。


「ベジー、行くぞ。俺は右から、お前は左からだ」

「承知した」


 二人は陣地から離れ、前線近くの岩場の影に輻射姿勢で潜んでいた。


 敵部隊との距離は1500メートル。流石の二人でも移動物の上に立つ小さなとうぶをこの距離から狙い撃つことは難しい。しかし、今回の場合は的のほうから勝手に近づいてくれる。


「狙撃開始」

 プシュンっと気の抜けた音が二つ、タクムの耳に届いた。


 ――命中ヒット


 強力な.338ラプア弾が地雷発見のために荒野に目を凝らす、無防備な工作兵の頭を吹き飛ばす。ベジーも同じく.338ラプア弾を使用する<AI アークティクウォーフェア>で工作兵を殺していた。


 狙撃手として高い適正を持ち、DEXも10.00を超える二人にとって1000メートル超級の移動物狙撃という神業も、通常攻撃の範囲でしかない。


「よし、どんどん行くぞ」

 ベジーが頷き、AI アークティクウォーフェアのボルトを操作。装弾する。


 タクムはすぐさまスコープに片目を当てて、次の狙撃を成功させる。<デイドリーム>はオートマチックなので照準を当てて引金を弾くだけでいい。ベジーが2名の工作兵を殺している間に、タクムが6人ほど殺した。


 敵部隊が縦隊を組むようになると、擬装したまま匍匐前進で移動を始める。高ステータスにより、強化された移動速度は異常の一言であった。常人が走るのよりも速く、かつ、敵に見つかることもない。


「おっと、忘れてた」

 敵の最後尾がC4爆弾の上に来たところで遠隔操作で爆破処理。黒煙を上げながら破壊されたそれを見て、タクムは薄く嗤う。


「ちょろいな、ベジー? 連中、やることなすこと教科書通りで逆につまらないくらいだ」

「相手が弱いことに何の不満がある?」

「いや、ない。ありがたい限りだ」

 タクムは言いつつ、C4を遠隔爆破。T-55を擱座させると遠隔操作で調節した80ミリ迫撃砲の焼夷弾を次々に送り込み、主力戦車を文字通り火の車にする。


 更にもう一輌の兵員輸送車を葬り去ったところで、二人は擬装を解いて立ち上がった。


 地雷や遠隔爆弾の存在により、敵の進撃速度は著しく下がっている。時速30キロ程度だったため、タクム達は匍匐前進の擬装状態で戦闘車輌と併走していった形となる。


 二人が向かったのは形成した凹角陣地の右端に当たる位置だ。凹角陣地は陣の中央が最も後方にあり、両端に向かうにつれて敵に近くなる、受け皿のような陣形である。


 正面と左右からの十字砲火により、横一列になるよりも火力を集中させることが可能だ。敵部隊がまとまり、進軍位置や攻撃地点が予想できる場合に用いられる。逆に言えば敵勢力の攻撃地点の予想に失敗――例えば端部分に突撃を受けるなど――すると面倒なことになる。


 ただし今回は地雷や狙撃により、敵の位置や陣形を誘導することが可能であったために教科書通りにこの陣形を組んでいる。


 変わった戦術は必要ない。


 タクムはそう思って、不確定要素はなるだけ廃するような作戦を――教科書通りの作戦を立てていた。罠や狙撃によって敵兵を削り、塹壕陣地による足止めを行う。


 普通、歩兵がどれだけ束になっても戦車には叶わない。それこそ綿密な作戦を立て、対戦車ミサイルやロケット砲などの特殊な装備をしなければ、戦車装甲の前にはなす術もない。高火力と重機関銃による弾幕によって蹴散らされる。


 ただし戦車の履帯は弱点の一つであり、機動力を失うことは現代戦闘では致命傷となりうる。悠長に塹壕を越えている間に車体の裏からロケランでも叩き込まれれば深刻な被害を受ける。だから戦車も敵陣地にはそう簡単には踏み込めない。


 その穴を埋めるのが随伴歩兵である。その歩兵達が輸送車や装甲車からわらわらと飛び出し、戦車や装甲車の陰に隠れながら進撃。塹壕に近づき、数名が飛び込んでは護衛小隊の隊員達と格闘戦を繰り広げる。数の暴力による浸透攻撃はもっとも安価かつ効率的に敵陣地を攻略できる。


 ちなみに護衛部隊の隊員達は塹壕一つに付き、一人しか配していない。抵抗する間もなく制圧されてしまう。このままでは力の暴力に押しつぶされるのは目に見えていた。敵勢力はついに受け皿の底部分にまで到達した。護衛小隊の面々は、タクムが提供した武器弾薬を使って旺盛に迎撃を行っているが、戦況は芳しくない。戦車は4輌も残っている。完全武装の歩兵達も未だに70名近く生き残っている。


 M60パットンやマイクロ戦車達など車輌からの支援射撃の必要があったが、それ等車輌は<サークルレーダー>により位置を特定されており、常に敵部隊の強力な戦車砲に狙われている。有効な攻撃を下すことが出来ない。唯一の例外は車輌乗りにおける最高職種<撃墜王>カフカ有するM1126ストライカーぐらいなもので、巧みに射線を躱しながらMk19 40ミリグレネードマシンガンを時折、撃ち込んでいる。しかしながら流動的に動き続ける車輌や兵員を限られた時間内で狙い撃つことは難しい。


 3割近い損害を出している敵部隊だが、その戦意は未だに衰えを知らない。損耗3割で士気が壊滅するなどというのは、戦闘前後の話である。銃撃を加えられている最中に必死にならない兵などいない。


 ――そして攻略された塹壕が一斉に爆発するゴオオォォォォ!!


「あはは、やってくれたな」

 塹壕に篭る隊員達には皆、手榴弾を渡している。致命傷を受けたらピンを抜けという、数少ない指揮官の命令を、復讐に身を捧げた信奉者達は見事にやり遂げたのだ。


 敵の進撃速度が鈍る。


 当然だ。敵部隊は死にたくないから塹壕に飛び込んでいるのだ。狭い塹壕内で自爆なぞされようものなら近づけるものも近づけない。


「しかし、これは単なる時間稼ぎにしかならない」

 ベジーが言い、タクムが頷く。下手に近づけないのなら遠目から手榴弾を塹壕に投げ込み、火炎放射器で地面を焼いてしまえばいいのだ。制圧には時間がかかるだろうが、穴を掘っただけの防御陣地など数の優位で簡単に制圧出来る。


 タクムは黙って機械馬に跨る。改修により、競走馬というよりも輓馬のような巨躯を誇るようになったそれが盛大な内燃機関エンジンを吹かし始めた。


 鞍の背部にはシートのような物が取り付けられており、タクムは四角形のそれを引き抜き、左手に持った。


-------------------

名称:ハーベスト

種別:回転式グレネードガン

銃弾:37×110RB(5/5)

状態:良好


ジャイアントスローターの前脚の爪をカイトシールド状に加工した装甲板に、銃把を断ち切った回転式グレネードランチャー<アーウェン37>を取り付けた携行武器。

簡素な作りではあるが、35ミリ機関砲弾すら弾く銃盾とグレネード弾の組み合わせは近接戦闘時において絶大な威力を発揮する。

また爪の切っ先に当たる角は鋭角に磨かれており、刺突武器としても使用可能となっている。


ただし、分厚い装甲に軽量とはいえグレネードランチャーを接続しているため、常人では片手で持ち運ぶことすら難しいほどの重量がある。使いこなすためには相当な膂力(STR)が必要となる。


性能

防御力:C+

 貫通:B-

 打撃:D

 熱量:C


殺傷力:C-

 貫通:F

 打撃:C+

 熱量:C+

 精度:D

 連射:E

 射程:300m


整備:A


製作:タクム・オオヤマ


製造単価:100,000

-------------------


「行くのか?」

 ベジーは嫌なものを見たといった風情で顔をしかめた。<ハーベスト>は元々、ベジーとの演習で<銃剣兵ソードガン>でも戦えるように開発したグレネードランチャー付きの盾に、騎乗時でも扱いやすいよう改修を加えた武装である。この武器の登場により、心が砕かれかけたということも手伝い、ある種のトラウマにもなっているようだ。


「ああ、以後は適当に。指揮のほうも任せた」

「承知した」


 タクムはベルトで<ツヴァイホーン>に体を固定させると、ゆっくりと目を閉じた。

「<コントロール>……」

 自律戦闘人形<ドッペルゲンガー>に使用していた遠隔操作を解除、<ツヴァイホーン>に接続し直す。


 遠隔操作のスキルコンボはかなり強力なものだが、その分、反動も強い。SPは栄養ドリンクをカブ飲みすればなんとかなるが、複数の情報を並列的に処理していく脳への負担までは解消出来ない。一度に4つの並列操作まで可能でも、オーバーフローでしばらくベッドの上で寝込むことになる。通常は2体まで、タクムも戦闘を行うなら1体まで操作するのが限界であった。


 機械馬に搭載された車外カメラや集音機から齎される入力情報を遮断、四つある脚部をゆっくりと前後させていく。

 ギアを入れ替え、徐々に加速。不整地走行80キロという高速移動。四足の機械馬ロボットホースならではの快速で敵勢力に接近する。


「おい、何だ……あれ……」

「生体兵器か……?」

 突撃のために横一列に並んだ戦闘車両の群れ、その後方で警戒を続ける歩兵の一部が、馬蹄の音を響かせる<スローター>の存在に気付いた。


 タクムは肩掛けにしていた<デイドリーム>を取り出し、銃底を右胸に押し当てて射撃姿勢を取った。引金に指を掛ける。途端に飛び出す弾道予測線。着地の度に前後左右に揺れる体、揺れる腕、揺れる視界。タクムは内ももを引き締め、しっかり体を固定する。


 騎馬の動きに合わせてその行き先は当然ブレる――が、ツヴァイホーンがさながら駿馬の如く地面を蹴り上げ、跳び上がる瞬間だけは挙動が安定する。


 そのタイミングに合わせ、


 ――確実に仕留めたダダダ


 三点バーストによる連続射撃。.338ラプア弾――8.58ミリの弾丸が後方にいた兵士の胴体に突き刺さり、腹部を暴いた。


 ――騎馬がダダダ跳躍する度にダダダ死体の数がダダダ増えていくダダダ


「なんだよ、なんだよ、あれは!!」

「知らん! あれは生体兵器なのか!?」

「いいから早く車輌に戻れ、ぎゃあぁぁ――!!」

 吹き飛ぶ装甲服、真っ赤な液体が飛び散り、肉が爆ぜる。タクムは一挙手一投足のごとに死臭の漂う凄惨な光景を量産していった。


「くそが!」

「まずはアレを倒せ!!」

 兵士達がAK-47を構え、次々に発砲する。


 7.62ミリ徹甲弾が――無数の白線が襲い掛かる。しかし、タクムは弾幕の群れの薄い所に機械馬を突っ込ませ、防御スキルである<風のエアガード>で逸らし、自らに当たる弾道だけを<ハーベスト>で防いだ。


 岩場に姿を隠し、飛び出したところでフルオートによる弾幕で反撃。回避や移動を<ツヴァイホーン>に任せることでタクムは攻撃だけに専念できた。まさに人馬一体の攻防。完璧な連携はさながら神話のケンタウロスを思わせた。


 タクムはアサルトライフルを肩に戻し、困惑する敵部隊の一つに突っ込む。


「死ね! 死ね死ね死ね死ねぇぇええぇぇぇぇ――ッ!!」

 蹂躙する。拡声器により、戦場の隅々にまで届く声――それはまるでこの世の全てを呪う悪魔のような声色であった。


 機械馬の超重量による轢き潰し、剣銃一体型兵器<ドリームリッパー>を掴むと、横薙ぎに振るうことで敵兵の首を落とし、盾の切っ先で串刺しにする。ハーベストを後部ハッチに向け、グレネードを発射すると――エンジン部を破壊されたのだろう――BTR-40が炎上する。


「嘘だろ……」

「何なんだ、アレは! 何なんだよ!!」

 戦闘車両一輌とその周囲の随伴兵達がものの数秒で殲滅されるのを目撃し、恐慌に陥る兵士達。


 その危険性を感じ取った敵部隊の戦車達が一斉に砲塔を回転させる。


「手を出すなッ!!」

 戦車の砲塔がスローターを照準されながらの一言であった。友軍車輌が岩場から飛び出したが、指揮官の命令により砲撃は中止されてしまう。


 意味不明。理解不能。敵味方の両方に等しく混乱と恐怖を振りまきながら、タクムが――<殲滅者>が吼える。


「これは全部俺の獲物だぁぁぁああぁぁぁぁッ!!」

 敵部隊とすれ違いざま、タクムは剣銃<ドリームリッパー>で撫で斬りにする。


「やられて、たまるか!」

「弾幕! 何やってる!!」

「反撃しろ! 敵は所詮一人だぞ!?」

 無数の銃口が、戦車砲が次々に弾道予測線を浮かび上がらせた。その僅かな隙間を人馬は駆け抜ける。敵集団の間を渡り歩き、すれ違う敵兵の首を落とし、胴を貫き、手足を両断しては次々に殺害していく。


 恐怖に駆られながらも――あるいは駆られているからこそ――敵兵は有機的に動き続け、スローターの行動範囲を徐々に狭めていく。いかな<殲滅者>とて五〇を超える機関銃、五を超える戦車砲に囲まれれば無事では済まない。


 だが、勝算のない戦いに身を投じるほどスローターの命は安くない。


「<フェアリーテイル>!!」

 タクムの命令を認識した<ツヴァイホーン>が、臀部から6本の銃身が飛び出させた。


 キュィィィ、と砲身が高速回転し始める。


 そして数秒のタイミングを経て――金色の機械馬がギュゴゴゴゴゴ機関砲弾を撒き散らしゴゴゴゴゴゴゴゴながら加速するゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!


 閃光マズルフラッシュが妖精の尾の如く荒野に煌く。M61バルカンを全開で射撃した時に発生する反動は3トンにも及ぶと言われており、その膨大な運動エネルギーを加速装置として使うことで機械の馬は重力のくびきから解放される。


「死ねえええぇぇぇぇぇえ――――ッ!!」

 射線による鳥かごを突き破る。


 あたかも地を翔る神話の幻獣のように敵陣の間をすり抜けるツヴァイホーンは――反動による圧倒的名加速を背景に――まるで一発の銃弾のように駆け抜け、


 そして――尋常ならざる速度ギュゴゴゴゴゴで射出されたゴゴゴゴゴ20ミリ機関砲がゴゴゴゴ敵勢力を打ち据えるゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!


 フェアリーテイルは単なる加速装置などではない。兵器である。敵中突破を敢行した時にこそ、その真価は発揮される。機械馬が敵の間をすり抜け、後方へと追いやった瞬間からそれは本来の役割――秒間100発の速度で20ミリ機関砲弾を吐き出す、ガトリング砲へと戻るのだ。


「ぐ……!」

「……ギぃ……」

「……ォゴ……」


 光の帯。爆撃音にも似たそれは無様にも背中を晒した敵に向けて襲い掛かる。ツヴァイホーンは情け容赦なく機関砲弾の群れを叩き込み、50名からなる兵士達はそのほとんどが即死させた。どうにか直撃を免れ、生き残った個体にも深い傷を負わせている。


「あは、アハハ」

 機関砲弾の威力は歩兵を八つ裂きにするに留まらない。戦闘車両の分厚い装甲板を撃ち抜き、内部で成形炸薬を破裂させる。そのダメージ量は計り知れない。装甲車もエンジン部を貫かれ、爆発炎上。あるいは操縦者を失い、完全に沈黙する。戦車も装甲こそ無事であったが、軒並み履帯を切られており、戦闘機動はおろか逃亡もままならない状態になっている。


 およそ三〇秒にも及ぶ光の蹂躙。一キロに渡って展開していた敵部隊の右翼から左翼までを駆け抜け、機械馬が馬首を巡らせる。



「あハ、アハハハハッ――! 弱えぇ、弱すぎるだろう、お前等! ふハ、フハハハハハ――ッ!!」

 鼓膜に残った爆撃音が消えた頃、彼ら誇り高きソフィスト軍人の耳を今度は<殲滅者>の嘲笑が席巻する。


 まともに動けるのは残った四輌の戦車のみ。20ミリ級の機関砲弾をその身に受けて無事で居られるのはやはり、最強の陸戦兵器だけであった。そしてその最強の名を欲しいままにするプライドが、タクムの嘲笑を許さなかった。


 スローターに最も近かった一輌――T―64が戦車砲を――長大な115ミリ滑空砲を差し向ける。しかし、砲塔が回転しきった頃にはタクムはその場にいなかった。


 金色の強化服は、愚かにも戦いを挑んできた敵車輌の上にあった。同色の鈍く光る銃剣を刃を下向きにして掲げている。そして――振り下ろす。


 凶刃は根元までハッチを貫き、タクムはそのまま引金を弾いて砲弾を車内に撃ち込んだ。剣先から放たれるのは半榴焼夷弾。狭い戦車内部で放たれれば、乗員はたちまち挽肉に代えられ、そのまま焼き尽くされるだろう。つまり人肉ハンバーグの出来上がりだ。


 恐らく隊長機であろうT-64の末路を見て、残りの敵戦車から次々に白い布――降参を表すシンボルが掲げられる。


「アハ、アハハ、あのおっさん、相変わらずえげつない趣味してるよな……」

 タクムは戦車の上、鮮血と鉄屑が支配する眼下の光景を見下ろしながら、ヘルメットに隠された眼を優しげに細めるのだった。



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