第1話 2人の出会い 〜純視点〜 その1
どうも皆様、こんにちは。カナデです。
今回は予告通り純視点でのお話となります。
それではどうぞ、お楽しみくださいませ。
ー待ってくれ!ー
ーどうして逃げるの?ー
ー僕は君のことが…!ー
ーーピピピピ!ピピピピ!ーー
けたたましいアラーム音が鳴り響く。
僕はその音で目が覚める。
ー…何だか、不思議な夢を見ていた気がする…ー
だが、いくら考えても思い出すことができない。
「まだ寝てるの?早く準備しないと、今日から新学期でしょ?」
1階から、母の声が聞こえてくる。
「分かってるよ。」
僕は母にそう言って、いそいそとベットから出る。
そう、今日から新学期が始まるのだ。
僕は部屋のカーテンを開ける。
夏が過ぎたとはいえ、まだまだ暑そうだ。
僕はいそいそと制服に着替え、1階に降りる。
リビングでは、父がコーヒーを飲みながら新聞を読んでいた。
「純、おはよう」
父は新聞から目を外し、僕の方を見てみながらそう言った。
「おはよう、父さん」
僕も父の方を見ながら答えた。
僕の父:桐谷盗夜は、普通のサラリーマンだ。
優しい人で、休日はよく色んな場所に連れていってくれる。
食卓では、妹が先に朝食を食べていた。
「おはよう、理李」
僕の妹:桐谷理李は、市立の中学に通う中学2年生。
昔も今も僕によく懐いている。いわゆるブラコンというやつだ。
「あ、お兄ちゃんおはよう♪」
理李はあいさつするなり僕に抱き着こうとする。
「ちょっ!?」
いきなりのことで、僕は驚く。
「理李、早く朝ごはん食べちゃいなさい。」
母がそう声をかける。
僕の母:桐谷薫は、普通の主婦だ。
昔も今も凄い美人で、高校生の頃はよく告白されてたとか。
「純も、早く食べないと遅刻するわよ?」
「あ、そうだった。」
僕も席につき、朝食を食べることにする。
朝食を食べ終わったあと、僕と理李は途中まで一緒に学校に行く。
今回は少し長かったですが、如何だったでしょうか。
次回は、純視点その2となります。
ではまた、次の話でお会いしましょう。