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親を探す旅に出ただけなのになぜ世界を救うことに…?  作者: 黄昏の大陸
第3章 少年編 ~傭兵団の仕事~
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第4話 密談2

 閲覧して頂いている方、ブックマーク登録して頂いている方有難う御座います。

 

 ソティアスがニヤついたのを見て、ウィルとバランは、ついに我慢の限界が来たのが剣を抜いた。

 剣を抜いた二人を見てもソティアスとフレトゥムは、全然気にしていないところがお互い目を合わせて、さらにニヤついていたがラピスは、どうしていいが分からずに固まっていた。

 二人は、さらに頭にきた。ソティアスの後ろに回り込みとうとう剣を振りかぶりソティアスに向かって振り下ろした。

 「…………!」

 ソティアスに振り下ろされる剣を見てラピスが悲鳴を上げようとしたが声にならなかった。

 ソティアスの頭を切り落としたと全員が思ったが、何故が二人の腕は、空振りした。

 「「「「「! えっ!?」」」」」

 「な!? ぐぁあああぁぁぁあああ」

 「ぎゃっあああああぁあぁああぁあ」

 二人の腕は、剣を握ったまま後方へ飛んでいた。

 「えっ!? 一体何が起きたの?」

 ラピスが驚きながらもソティアスに聞いていた。

 「……”風切ウィンドカッター”で、切り落とした」

 「で、でも……魔術を放つ動作もしていないのに」

 「かなり苦労しましたけどね! 下級なら動作も無く好きな所から発射出来るようになりました」

 ソティアスが滝の方に指を指すと全員指さす方へ顔を向けると20m先から”火玉ファイアボール”が滝に向かって飛んでいき一瞬滝の水を吹き飛ばしてしまった。

 「「「「「えっ!」」」」」

 「こ、こんな勢いの”火玉ファイアボール”見た事が無いわ……」

 全員が絶句していた。

 

 ソティアスは、ウィルとバランを見て”治癒ヒール”を唱えて血を止めた。

 「てめぇーよくも!」

 「何しやがる! くそがぁ!」

 「……何言ってんの? 襲ってきたのはお前らだろ! それとも……同じ様に頭を狙えばよかったか? それに血を止めてやったのに最初の言葉がそれかい」

 「「ぐっ!」」

 「ウィルさん、バランさん、何故いきなり襲ったんですか!」

 「「……」」

 2人は黙り込んでしまった。

 ソティアスが二人の代わりに話し始めた。

 「理由はいえないよね!」

 「どうして?」

 「だって、ね! 俺を殺した後、隙が出来たところをラピスも殺すつもりだったなんで言えないよね!」

 「「「「「なっ!」」」」」

 「な、何故……私を?」

 「ラピス王女殿下に教えて差し上げれば?」

 「「……」」

 ソティアスの無視したまま俯いでしまった。

 「やっぱり僕が代わりに……」

 言い切る前にソティアスの後ろに二人の男が木の上から降りてきた。それを見たミール達は、剣や刀に手を置こうとしたがソティアスが制止した。

 「大丈夫です。……ちょっと失礼します」

 現れた二人の男とフレトゥムを連れてラピス達から離れて情報を聞いてから元の場所に戻った。


 「……何があったの?」

 「ええ、まあ……この情報は、後でお話しします」

 「! いいの?」

 「構いません! あなた方にも関係のあるお話ですので」

 ソティアスがそう言うとウィルとバランは、さらに俯き他は、訳が分からない顔をしていた。

 

「話を進めていきましょう……可笑しいと思いませんでしたか? 傭兵団の力を借りにきたのにウィルとバランは、最初っから僕達に突っ掛って来た事に……まるで、僕達を怒らせて仕事を受けさせないようにして居た様に感じませんでしたか?」

 「確かに少しおかしいとは思いましたけど……2人は最初に言っていました。舐められない様に此方が主導権を握る為に高圧的に行くべきだと」

 「成程……此処に来るのに何故、僕が知っている方全員で来る必要ありましたか? 仕事の依頼で来るならこの中の一人が二人でいいと思いませんでしたか?」

 「そ、それも……二人が! 傭兵団の中にソティが居るかもと情報を持ってきて、仕事を受けてくれなかったら場合に備えて、説得できるそうな人全員で行こうと」

 「説得するところが喧嘩腰でしたけど……全員で来る事を誰も反対しなかったんですか?」

 「反対した人も多数いました。傭兵を雇いに行くのに大勢でいく必要があるのか? と……」

 「それも二人が説得したんでしょう? たとえば、雇いに行く傭兵団を仲間に出来たら王都奪還も簡単でしょうがそれには……みたいな事言っていませんでしたか? 傭兵団の仕事を大袈裟に話ながら……ア後はそうですね、クーデター後、小競り合いはありましたけど大きい戦いはありませんから大丈夫ですよ、と」

 「そ、そうです!」

 「此処に来たのは、8人ですか?」

 「いえ、森の外に500人ほどの兵が待機しています」

 「傭兵を雇うだけなのに何故そんな人数の兵を?」

 「王都の近場を通るので念の為だと……」

 「其れも2人の提案ですか?」

 「はい」

 「ハァー……軍師みたいな人は、居ないのですね」

 ソティアスは、溜息を吐いたがラピス達は意味が分っていないようだ。

 「軍師は、いますけど……誰も止めませんでした」

 「……一応戦争しているんですよ! 王都の近場を通るんだから見つからない様に少人数で来るべきじゃないですか?」

 「!? そう言われたらそうですね!」

 「……危機感が全くない!」

 ソティアスは、ラピスに向かって怒鳴ってしまった。

 「ソ、ソティ!?」

 「! すいません……怒鳴ってしまって……」

 「い、いえ」

 「……先程の僕を殺した後にラピス王女も殺すつもりだった辺りまで話を戻します。傭兵団が今回の依頼を受けても断っても此処にいる全員を殺すつもりなんですよ、ね? ウィルさん、バランさん」

 「「……」」

 「どうやって?」

 「まだ分りませんか? 連れて来た兵500人で包囲刺せてからです」

 「ソティ君、何故私達を殺す必要があるの? 誰の差し金なの?」

 「今までよく生き残れで来ましたね。理由は、邪魔だからです。指示をしているのは、偽王です」

 「「「「「えっ!?」」」」」

 「やっぱり、全然気が付いていなかったんですね。一応戦争中なんですよ! もっと周りを警戒して下さい!」

 「ごめんなさい!」

 「二人は、6年前にラピスと一緒に来た時には、もう第三王子に仕えていたそうです。僕も知らなかったんですけどね……一緒に生活して居たら僕を嵌める事も簡単だったでしょうね」

 「でも何故第三王子がソティ君を嵌める必要があるの?」

 「僕が居たらクーデターの邪魔になると思ったんでしょうね」

 「……」

 「もう一つの理由は、皆さんを殺すが出来ない場合は、足止め為です」

 「足止め? 何の為に?」

 「少しは頭を使って下さい。皆さんを此処で足止めしている隙に……大将軍お二人の領地を攻める為です」

 「な、なに!」

 「は、早く戻らないと!」

 「無駄です……先程の情報ですがもうお二人の領地は全て落ちました」

 「! そんな馬鹿な! 領地にも兵を配置していたのに……なぜ!」

 「大軍で攻めてきたそうです。真面な兵ではなかったそうですけど……両領地に同じ兵数を送り込んだそうです。中央軍、盗賊山賊とゴブリン、コボルトの混成軍で2万で攻めたら全て無血開城で降伏したそうです」

 「すべて!?」

 「はい、領都も全てです。イストリア国で残っているのは、イサーラ村だけだそうです。情報によると今回落とした軍勢と北と東の領軍、地方軍の全軍、総勢6万がイサーラ村に向っているそうです」

 「そ、そんな!」

 ラピスが崩れ落ちたのを見たウィルが「もう終わりだな! お前が加わってももう無理だろ?」と言ったがソティアスが答えた。

 「本当にそう思うか!?」

 ソティアスが睨みながら言うとビビりながらもウィルは、言った。

 「あ、ああ、思うね! そ、それにもう時間だ。俺達二人が2時間で戻らない時は、此処を攻める事になっている」

 「……お前は、馬鹿か? 第三王子、いや、グリフォス・レイノ・イストリアに命令されなかったか? 俺に攻撃するような事は止めろと、依頼を受けさせない様にだけにしろと」

 「何故知ってる?」

 「グリフォス王子は、この戦争に俺が加わる事を恐れていたのが知らなかったんだな」

 ソティアスのセリフが終わった瞬間、500人の兵が一斉に攻めてきた。

 「「「「「うおおおぉぉぉおおおおぉおおお」」」」」

 「ソ、ソティ!?」

 「”火矢ファイアアローシャワー”」を唱えると四方八方に数千本の”火矢ファイアアロー”飛んでいった。

 ”火矢ファイアアロー”が止むと襲ってきた兵士は1人として立っている者がいなかった。

 「「「「「……」」」」」

 「! ま、まさか、い、一瞬で?」

 「ウィルさん、バランさん、本気で、こんな人数で俺を殺せると思ったんですか?」

 「「……」」

 「あなた方お二人の所為で、グリフォス王子は、俺の敵になりました」

 「ぐっ!」

 「俺達も殺すのか?」

 「さあ! どうでしょ? グリフォス王子に伝言お願いできますか? 今回の事と以前の事のお礼をする為に敵にまわります。と」

 ソティアスの言葉にウィルとバランは、顔を蒼くなり俯いてしまいラピスの顔は、明るくなった。

 「ソティ! 私達に力を貸してくれるの?」

 「いいえ!」

 「ええぇぇええ! なぜ?」

 「さっきの条件! 忘れましたか?」

 「そう言えば! わかりました。グランツお兄様を説得します」

 「そうして下さい。イサーラ村に行きますよ」

 「! 一緒に来てくれるの? 私の事が心配だから?」

 「いえ! 関係ないです。時間の無駄を省く為に一緒にいきます。受ける受けないは、其処で決めます」

 「ソティ冷たい!」

 ラピスは、落ち込んでしまったがいつの間にかやって来たルチルが口を挟んだ。

 「王女様、ソティは、あんな事言ってますけどずっと心配していたんですよ! 4年前のクーデターの時は、眼が見えない魔力が回復していないのに駆け付けようとしていたし、その後に王女様とミールさん、エストさんが無事に王都を脱出した事を聞いて泣きながら喜んでいましたよ」

 「本当ですか?」

 「ルチル何言っているの? 泣いてないでしょ!」

 「喜んではくれたのね?」

 「……よ、喜びはしました」

 ラピスは、満面の笑みでソティアスを見た。

 「い、行きますよ!」

 「はい!」

 「最初にイサーラ村の家に跳ぶのでメリスも連れで行きます。僕は、銀仮面を付けてシルバー・ペルソーナでいきますので、ばらさないようにお願いします」

 全員が頷いたのを確認してからメリスをお姫様抱っこして戻るとラピスがソティアスを睨んでいた。

 「どうしたんですか?」

 鈍感なソティアスを見て全員が溜息ついた。

 「ソティは、今でも……ミール姉様大好きシスコンソティ君なのね」

 「何言ってんのエスト?」

 「私の事嫌いなのソティ君?」

 「ミール姉様も何言ってるんですか」

 

 ソティアスは、少し照れたような苦笑いしばがらウィルとバランの二人を残してイサーラ村に”転移”した。

 

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