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アテナちゃんの神界物語  作者: れんP


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1/13

  プロローグ



ここは神界。

オリュンポス十二神率いる、十二柱の神々が統治する世界。


それは空の上にあると語られることもあるが、実際にはそこに存在しているわけではない。

神界は人間界と重なり合うように存在する“もうひとつの層”であり、触れることも、見ることも叶わない場所に広がっている。


人はそれを、時にこう呼ぶ。

――天国、と。


雲海のように広がる大地。

神殿が連なる荘厳な景色。

永遠にも思える静寂と、調和に満ちた空気。


だが、その内側では。


神々は今日もまた、それぞれの役割を果たし、時に言い争い、時に笑い、思いのほか“騒がしい日常”を送っている。


完璧で、絶対で、揺るがぬ存在。

――それが神であると、人は信じている。


けれど。


「……あれ? この書類、どこに置いたっけ……?」


そんな声が、神殿の一角から聞こえてくることもある。


知恵と戦略を司る神。

その名は――アテナ。


冷静沈着、才知に優れ、数多の神々の中でもひときわ高い知性を誇る存在。

……のはずなのだが。


「うーん……絶対ここに置いたはずなんだけどなぁ……」


机の上に広げられた巻物の山を前に、首をかしげるその姿は、どこか“完璧”という言葉からは少し遠い。


これは、そんな彼女の物語。


神界という壮大な世界で繰り広げられる――

もしかすると壮大で、もしかすると少しだけゆるい、日常の記録。


さあ、覗いてみよう。


知恵の神が過ごす、“日常かもしれない日々”を。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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