226話 やった!
迫る邪神の脇腹にクインズさんの渾身の一撃!ここで初めて・・・、そう!初めて邪神が地面を転がった!今まで膝をつきもせず、クインズさんとフロムさんの連携でもどこか軽く流してるような邪神だったけど、その邪神からようやくダメージ表現らしい表現が出た!
でもどっちだ?俺とクインズさん、どっちを狙う?それによってクインズさん達の動きも変われば、俺の動きも変わる。流石に長時間・・・、それこそ何時間もプレーしていてここで緊張の糸を切らしたくはないのだけど・・・。
「私!」
「左!」
「もろた!そこや!」
転がり止まった邪神が四つん這いで顔を上げる、その見た先は俺!えっ!一撃確定とは言わないけど、あの一撃でヘイト買えないの!?左の声で左緊張回避!その横をレールガンの弾丸が通り過ぎ、残った芋虫そのものを狙い撃つ!
高火力での一撃で、芋虫ごと顔を強制的に上げられた邪神!その隙にフロムさんが一気に俺達の横を駆け抜ける!決まるか!間違いなく天地轟雷のモーションだろそれ!
「フロムさんいっけーーー!!!」
『そんな装備で大丈夫か?』
>> 邪神しぶとい!
>> 封印箇所以外というか、ダメージ値そのものが
かなり低いんじゃないか?
>> 低いと言うか封印=勝ちなんじゃないか?
>> でも、俺達メインストーリーで討伐・・・
>> その前にどんだけ邪神ツキちゃん好きなんだよ
>> 邪神ストーカー?
>> 邪神リローデッドや!
「ええ弾じゃ秋ドンさん!邪神!ワシを舐めるな!天地轟雷!」
「ツキ、行くぞ!」
「えっ!?」
フィニッシュまでフロムさんに任せない?いや、それは俺が甘い。確かにフィニッシュできればいい。でも、それが確定していないなら邪神はまだ動く!
飛び上がってからの高速の一撃!速度バフ盛ってるからかなり速い!ただ、邪神も仰け反った姿勢からの飛び膝蹴り!?地面から両手で体を押し出すように跳ね、顔ではなく膝で無理やりフロムさんの一撃を受ける!
プレーヤーならただじゃすまないし、膝の痛みで泣きそうになるんだろうけど、そんな事お構いなしに人ではないような動きをしだす!えっ!膝に攻撃受けて、そのままフロムさんに宙返り踵落とし!ただ、俺もクインズさんも動いてるんだよ!
「パワーハンマー!カチ上がれぃ!」
「すまん!」
「かまわん!」
『君の側にいたかった・・・。』
「私はお前の側にいたくない!って、それは・・・、崩拳!?」
多分本当に崩拳じゃない。でも、踵落としをアーツで迎撃した後、器用に芋虫を使い地面に降り立ち、そんな構えを初めて見せて突っ込んできた!って、地味に速い!
「緊張回避です!爆雷草!いけ!」
「うぉ!あっつ!」
「転送突き!ほら!剣先が目の前よ邪神!」
「リロード完了!まだ撃たんで!バフ盛って待機や!」
「OK!」
流石領地防衛戦で爆雷にしたり、鉱山吹っ飛ばすのに使う草!篝火さんが草を邪神に投げつけ、更にサクラさんが転送突きで邪神の目の前に切っ先をだして無理やり爆雷草に誘導して大爆発!
緊急回避でも回避しきれなかった爆風でチリチリとHPも削れる、それが0時を回ったパーティー戦の洗礼。そして、邪神のラーニングが日付変更でも解除されないと言う示唆。まぁ、戦闘継続中に外れるものでもないけどさぁ!
「もっかいタゲ取りする!サキュバス・キッス!って!ハート芋虫で打ち払われた!」
>> ツキちゃんの投げキッス拒否る奴おる〜?
>> 邪神〜、そこはもらっとけよ〜
「先に突っ込む!多分ヘイトなら俺が買ってる!」
「クインズさん!私も加勢する!」
武器を杭から大麻へ、ナイトメアキャッチャーのないクインズさんだと後がない。ただ・・・、どう差し込む?邪神と真正面から・・・、軽く?殴り合いをしているクインズさん、そのテンポを俺が崩していいのか?そんな事をするくらいなら!
「ヒール!ヒール!ハイヒール!更にバフ盛るよ!」
コレで倒しきれるとは思わない。でも、攻撃を差し込む隙を伺うのもまたプレーヤーとしては重要なことで、不用意に崩せば邪神に一手先を取られかねない!
「ツキさん。」
「なにフロムさん。うお!クインズさん掠った!ヒール!」
「ワシとツキさん、2人とも後1回は死ねる。じゃから、決めるのはワシとツキさんどっちかじゃ。」
「それはいいけど、どこで?」
「時の声から。」
「あ〜・・・、了解!変更1カウントだから遅れる。」
クインズさんが手数減らしてるのはラーニング回避か。確かに下手に攻撃叩き込んでラーニングされても困る。だからあえて受け流しやら回避主体か。そんな中でクインズさんが、大きく飛んだ・・・。そのはるか後方には、既に引き金を引いた秋ドンさんが・・・。
「今じゃ!」
「応さ!武器変更、杭!」
クインズさんを狙う邪神、一瞬飛んだクインズさんを狙い顔も上を向き、その瞬間に首元にレールガンが着弾!ノックバックも乗せたのか邪神が一歩下がる。そのがら空きの腹にフロムさんが一気に突っ込みアーツで姿勢を崩そうとするけど、今度はノックバックせずにベアーハグ!?
「ツキさん今だ!やれ!」
「ポーション投げます!」
「私も!」
抱きつかれて一撃ではなくスリップダメージを貰うフロムさん、それを尻目に邪神の顔を狙う!ただ、残されて芋虫は荒ぶり、尻尾も削られていく!
「くっ!」
「18枚のオートジャストガード盾だろ?まぁ、今は2人で18枚も無いがな。」
「クインズさん!」
「限界なら放す!」
荒ぶる芋虫をクインズさんが掴んだ!その瞬間からクインズさんの尻尾が千切れ飛び出す!
「コレで最後だ邪神!」
「くっ!」
最後の封印箇所に杭は突き立てた!そして、一撃、また一撃と撃ち込むが、フロムさんを殺しきった邪神が今度は暴れ出す!後一撃だ!後一撃で封印が完了する!
>> いく!?
>> いける!
>> いってしまえーーーー!
最後の1振り!暴れる邪神の最後のあがきを見ながら振り下ろす一撃!既に差し迫った邪神の拳は俺の頭を捉え、ナインテールも残っていない!でも、それよりも今の俺は速い!
「うぉーーー!!!最後!この一撃はここにいるみんなの分だ!」
『・・・。』
>> やったか!?
>> フラグを立てるな!
>> まて!ポリゴンになってない!
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邪神リローデッドが封印されました
報酬は封印参加プレーヤーに配布されます
・コレより封印参加プレーヤーにのみ
特別ムービーが流れます
・このムービーは、イベント終了まで転載を禁じます
・このムービー期間中は撮影禁止となります
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>> 真っ暗なった!
>> 撮影禁止かぁ〜
コメント欄から見せろコールはあるものの、俺にはどうしょうもない。どうしょうもないけど、ムービーと言いつつ俺達は普通に動ける。まぁ、攻撃禁止状態で動けるだけだけど。そんな中で、封印された邪神が佇む・・・。
「あっ!ツキンズ!」
「うわぁ・・・、マジですか・・・。」
「ウチは逃げるで。下手に封印者として追われたくないし・・・。」
封印された邪神・・・、それに近づくツキンズ。そのツキンズから伸びた10の芋虫が、俺達が封印した邪神をガツガツと食べだした・・・。それが終わり、真っ黒だった顔から一匹の芋虫が生えだし、代わりに10の背中から生えた芋虫が、一匹減る。
「あれって、次の封印狙いプレーヤーは10の封印しろってこと?」
「いや・・・、更に尻尾芋虫減っとるぞ?干からびたと言うか、他の芋虫に栄養でも取られるようにの。」
「それでも7本か・・・、俺も相手にはしたくないな。だが、1人で挑む分には制約がないか?」
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ワールドアナウンス
邪神がリロードされました
邪神ツキンズ・リローデッドを封印して下さい
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