206話 ちょっと飯を食う
「お疲れさん。」
「疲れたぜ陸っち・・・。」
「流石にあれは疲れたの・・・。」
「疲れた・・・、圧倒的に疲れた・・・。陸亀さん、今全体ってどうなってるんです?」
レベリオン撃破は成功したけど普通に疲れた。10分間のミニゲームしてから配置され、そのままフィールドボスの亜種と戦ったりしてようやく一息。時間も12時を過ぎたぐらいだし、昼飯食いながら街で休んでもいいだろう。
元気な人?普通にモンスターと戦いに出てるし、他のところにもレベリオンが出たと言う噂が街には流れているのよねぇ。流石に単騎で!と、意気込むのは無謀だし本気で運営は基礎レベル向上を狙ってるとか?
「キャプテン=レオは少ないNPCを街周辺に配置して防衛の構え。プレーヤーは報酬欲しさに、それよりも先を目指して飛び出す。別府がまさにそれだろ?ツキさん。」
「まぁ、別府さんと言うかプレーヤーなら仕方ない。同じ狩場でたむろしても牌の取り合いで、最終的にはあっち行け、そっち行けが出てきますからねぇ。」
「じゃが、なんらかの準備をしとるのは助かるのぉ。これで静観と言われたら、プレーヤーも浮ついて敵わんわい。」
「で、陸っち。どれくらいルートって確保できてんの?」
「ルート?なにそれ?」
「ツキさん自体が最前線で配信者だから仕方ないけど、地上組は地上組で街間の移動ルート確保をキャプテンからの依頼でやってんだよ。ポータルは使えないから徒歩、溢れる残滓と連戦で芳しくなかったけど、かぐや組が地上に来たから進み具合は良さそうだ。」
「そんな事やっとったんか・・・。」
「ビビる話をするなら、これいくらだと思う?」
「ポーション?・・・、今なら20万ゴールドくらい?」
「惜しい!平均で18万ゴールド。普段が高くても千ゴールド位だから跳ね上がりまくってる。それでも、裏ルートやら商人プレーヤーが頑張ってコレな。」
「俺もやっぱりその裏ルートとか裏の依頼受けてみてぇ!・・・、後から街壊すか。」
「それは好きにしていいけど、匙加減間違わないでよ?下手すると舌打ちじゃ済まなくなるから。」
犯罪者プレーヤーが必要悪なのはこれ。普段はNPCに疎まれるけど、犯罪者プレーヤーしか知らない道やら流通ルートもある。そして、最大の特徴と言うか特権は利益優先が許されること。
つまり今高値で売れると思えば、街の防衛よりも一部の犯罪者系NPCは荷運びに出る。そして、ある程度の高値で流通を通してくれる。まぁ、それでもリスクはデカいので普通に死ぬときは死ぬのだが、その事実があるからこそポーション枯渇はギリギリ避けられてるのよねぇ。
その代わり材料の産地やらが陥落するとガチに流通が止まったり王家・・・、今のキャプテンの機嫌が悪くなると流通が絞られたりもする。
「流石に今はやんねぇよ、ツキちゃん。」
「兄貴〜!稼ぎに行きやしょう!稼いで杭作ってどんどん交換品・・・、姐さん達とお取り込み中で?」
「おう!でもまぁ、ちょっと行ってくるわ。」
「ほら、別府。餞別じゃ。」
「なんだよフロムの爺様・・・、マジでいいの?これ。」
「古参じゃぞ?普段から備蓄はしとる。のぉ、ツキさんや。」
「素材売りでしかゴールドは手にはいらない。NPCは金塊じゃ応じてくれない。だから、依頼受けたり派生クエストで稼いたりする。こう見えても古参はリッチマン!と、言うことで私からもポーションを少しどうぞ〜。どうせ死ぬにしても粘ってから死んでね、仁王立ちでいいよ!」
>> 使い潰す気満々w
>> ここジャイロだぞ?
街だけで言えば最初の町の次の街
配置されたプレーヤーも若い
>> それが維持できてるのが、また運営の悪いところ
戦力比重を言えば中堅やら初心者、ベテランもいる
元気な別府さんはさっきのプレーヤー達とまた稼ぎに行くと行ってしまった。まぁ、プレーヤーの稼ぐはモンスターを倒すだから、結果としてここの陥落を遅らさせる。
適当なカフェにフロムさんと入り、リアルでも飯を食いながら掲示板やらを見て面白そうな情報がないかと見てみると、俺たちがレベリオンとやり合っている間にも、陸亀さんが言うように街の間を駆け抜けようとするプレーヤーが増えているようだ。
ただ、歩みは遅い。そして、フィールドボスの亜種もチラホラ出てきていて、総合的に見ると歩みは遅い。ただ、助けを求めていた各街はある程度立て直してるようだし、アレイスターも激戦区だけどどうにか盛り返しているようだ。
「どこもかしこも邪神の残滓だらけじゃの。」
「元々復活したー!って触れ込みだからそんなもんでしょ。と、言いつつもメインストーリー未攻略だから邪神がなにかとか全く知りませんけどねぇ。」
「それは自分でやってから確かめることじゃな。で、徽章やらチャリオット、称号はどうなんじゃ?バフはないみたいじゃが。」
「そう言えば見る前に駆り出されてましたね。どれどれ・・・。」
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かぐや防衛隊徽章:譲渡不可
天空城塞都市かぐやの防衛任務参加者に贈られる徽章
本来この徽章は軍人にのみ贈られる
それを贈られた稀人は、軍人から尊敬される
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「なんか軍人系NPCがデレるらしい。」
>> 大雑把!
>> 三行じゃなくて1言!
>> おいおい、情報は簡潔明瞭にだぞw
「くっ!ワシも生きのこっておれば!それ、若干欲しいぞ!」
「残念、譲渡不可だって。」
>> ほう?テキスト好きーな私が滾る!
>> と、言うか諸に軍人て
防衛隊とか徽章だから軍人?
>> さぁ?
そもそも貴族がいたり王族がいたり
それがキャプテンになったりしてるしな・・・
「なら仕方ないが、着けてからミシガンとか名乗りたかったのぉ・・・。」
「フロムさんならレイブン一択でしょ。で、称号は宇宙を舞う者ね。コレはざっくりと宇宙マップで戦闘機で戦って、生き残ったらたら貰えるっぽい。」
「そっちはまだ目があるが、あれが毎回宇宙戦闘機戦なら面倒は面倒じゃな。フレーバー称号じゃろうから、そのうち勝手に集まる系じゃろうが。」
「流石にミニゲーム報酬が、唯一無二だったらプレーヤーは怒るって。チャリオットも先行実装のモノを貰っただけだした、実装したら後は探せ路線でしょ。」
「じゃな。で、チャリオットの名前は?やっぱりウォーカーマシンか?」
「いや・・・、ウォーカーアーマーになってる。やっぱり飛行は出来ないけど・・・。」
「なんかあるのか?」
「フロムさんが使う拡張骨格っぽい仕様とか?元々ウォーカーマシンって、地面蹴ってから空飛んだりしてたけど、これは空を飛べないかわりに格闘戦とか掴みが使えるっぽい。まぁ、宇宙の文字が灰色になってるのは気になるけど。」
「ふむ・・・、マクロスか?」
「ガウォークですね、分かります。たぶん、チャリオットテコ入れで武器とか持たせれるんじゃない?そこそこ大きいから、ジャンプ力は上がってると思うし。コレも現時点では譲渡不可か。」
「現時点と言うと・・・、期限切れは?」
「10日後。」
「なら、そこから掘るか。」
>> 巫女が爆弾投げだぞーーー!!!!
>> 伏せろ!口を開け!ショック姿勢・・・!
10日後全力疾走、ヨシ!
>> 10日後なにかあるの?
>> 期限切れ=実装日!
つまり、ツキちゃんは新たな火種をばら撒いたのである!
>> 待て待て!
チャリオットの姿を見てから判断してもいいだろぉう?
>> 巫女様!卑弥呼様!お姿を!お姿をお見せください!
>> そこはアマテラスとだな・・・
>> 呼びましたか?
>> お前じゃねぇよ!
・・・、ガチテラスお母さんじゃないよね?
「参拝者〜、ガチとアマテラスとお母さんが混ざって新種みたいになってるぞ〜。こんなちゃちなチャンネルにアマテラスが来るわけないし、アマテラスはそもそも国営AIよ?暇じゃない、暇じゃない。」
と、言いつつもガチアマテラスの可能性も・・・。岩戸さんから聞いた限りだと、俺ってアマテラス様が見てる状態。略してアマ見て状態なのよね・・・。まぁ、流石にブライトがいないから大丈夫だとは思いたい・・・。




