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脳筋乙女の異世界花道  作者: 藤沢正文
第3章 異世界からの来訪者? 〜己が力は誰が為に〜
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お調子者、再びナンパされる?



 突如目の前に現れた男性(イケメン)に少々困惑しながらも、私は(さい)の目に切られた一口大のステーキを口に運ぶのは止めなかった。



「ふぉうぼ」(どうぞ)



 私の返答に男性(イケメン)はニッコリと微笑むと従業員(おねえさん)にエールを注文した。



「僕はサンディス。聖なる盾(アイギス)といパーティでリーダーをさせて貰っている」



 やって来たエールを一口煽ると、男性(イケメン)は自己紹介をしてきた。


 私も皿に乗っていた肉を平らげた事もあり、サンディス(イケメン)に自己紹介した。



(ウチ)はカオル。別に名乗る程のもんちゃうけどな」


「もしかして君が、傭兵団を1人で壊滅させたっていう『鬼神のカオル』かい?」



 私の名前に反応したサンディス(イケメン)は突っ込んだ話をしてくる。


 これ以上話すことはないと思った私は、エールを一気に飲み干した。


 すると、サンディス(イケメン)は再びエールを注文した。



「これで、話せってか?」


「いやいや。そういう訳では無いけど、もう少し君と話がしたいなって」



 そう言ってウインクするサンディス(イケメン)に私も満更でも無かったので、話を続ける事にした。



「その『鬼神のカオル』ってのは知らんけど、傭兵団を倒したんわ(ウチ)らしいで」


「らしい?」


「最初の20人くらいは数えとったんやけどな、最後どないなったか知らんねん。子分(ツレ)の話やと、倒した敵の山の上で立ったまま気絶しとったんやって」



 私の話を聞いていたサンディス(イケメン)が生唾を飲み込むのがわかった。



「君は自分が…「カオル殿、お待たせ致した」」



 サンディス(イケメン)が何か言おうとした所にタイミング良くアイヴォン(のんべぇ)がやって来た。



「おや? サンディスじゃないか。早速、カオル殿の勧誘かの?」


「いえいえ、そういうのじゃないですよ。ギルドマスター」



 アイヴォン(のんべぇ)が話し掛けるとサンディス(イケメン)は立ち上がりその場を去って行った。彼がいたテーブルの上には金貨1枚が置かれていた。




 ***




「さて、カオル殿。今日は其方(そなた)のステータスを確認しようと思っておる」


「ステータス?」



 お会計を済ませ、受付の方へと歩きながらアイヴォン(のんべぇ)は話を始めた。


 結局、お会計は全部で銅貨5枚だった。流石に悪いので、サンディス(イケメン)に今度会ったらお釣りを返そうと思った。


 そして、アイヴォン(のんべぇ)が熱心に何か説明していたようだけど、考え事をしていた私は一切話の内容を聞いていなかった。



「これがその魔道具になる!」


「……」



 アイヴォン(のんべぇ)は目を輝かせながら、地球儀のような道具を私に見せた。



 やばいで、全然話聞いてなかったわ……



「早速、其方(そなた)のステータスを確認するぞ。ささ、この水晶の上に手を(かざ)すのじゃ」



 取り敢えず、言われるまま私は魔道具とやらに手を(かざ)す。


 すると、魔道具が光り始めた。




【登場人物紹介】


【サンディス】

 Bランク冒険者 ジョブ:騎士(ナイト) 男 24歳 


 聖なる盾(アイギス)というBランクの冒険者が集まったパーティーのリーダーをしている。



 ※ステータスなどの詳細はまた後日。



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