しょしんしゃにはむつかしい話だね!
また2000文字足らずです…
昨日更新できなかったので今日もう一回更新できたらと思います。
ブックマークありがとう御座います!
駄文ですがブクマや評価して頂けると嬉しいです。
目の前にはまるで中世の騎士の様な黒色の甲冑に全身を包まれた人が立っていた。声からして結構低めの男の人みたいだね。
頭上には〈ガラド〉と名前が浮かんでいて、体からはおそらく濃密な魔力がまるでオーラのように噴き出ている。
人って呼んでたけど名前が表示されるって事は魔物みたいだ。それも高位の魔人かも知れないね。そこら辺知らないけど。
それよりもオーラと共にくる威圧感が半端じゃないよ。さっきは殺気と言っちゃったけど、あれは殺気じゃない気がする。
だって知らない人に睨まれただけで足がぷるぷるするのに殺気なんかに耐えられるわけ無いもん。後、わざとダジャレみたいなこと言ったわけじゃないからね。偶然だよきっと。
「娘よ、今一度問おう。汝はここで何をしていた。なぜ汝ら外の人間が魔物と戯れている。汝は誰だ。外の世界の人間でありながら、何故儂らと同じ気配を感じるのだ」
やっぱりそうだ、ガラドさんは敵対するつもりはなさそうだ。
だって何故か伝わってくる想いから敵意や殺意なんてものは欠片も無くて、在るのは疑問。そして寂しさや空虚感などの寂寥感だから。今はただ純粋にボクがここでもふもふしてたことが不思議なんだろう。
同じ気配はボクにもわからないから答えよう無いんだけど。
「別に人間が魔物と仲良くなったって問題は無いはずだよ。けど気配を消していきなり現れて、その上に試すみたいに威圧感出して失礼じゃないの?」
ボクだってふわふわしてるってよく言われるけど、もふもふたいむを邪魔されて少しはおこなんだよ。
「ふふっ、ははははは」
えっ、いきなり笑いだしたけど。悪い人じゃ無さそうだけど失礼だ。ぷぅ。
「いや、すまんな。そう怒った顔をしないでくれ。まさか魔物に礼儀を求める者がまだ居たとは思わなかった。許してくれ」
さっきまでの威圧感を消してボクに謝る失礼さん。思わず顔に出ちゃったみたい。すぐ顔に出る癖は直したほうがいいかな?
「別にそんなに怒ってないから気にしなくていいよ」
「悪かったな。つい試すような事をしてしまって。もう視えていると思うが、儂の名前はガラドだ」
「ボクはルカだよ。よろしくねガラドさん」
「こちらこそよろしく頼む。失礼の詫びと言ってはなんだが、聞きたいことがあったら聞いてくれ」
しっかり謝れる人はいい人だよ。顔は見えないけどボクには分かるよ。
何でもとはいってないけど、少し気になったことをいくつか聞いてみようかな。
「ガラドさんは魔物のはずなのに、何でこっちとあっちの世界の事を知ってるの?」
「それは儂が長い年月を生きるなかで知りえたとしか言えんな。汝らの仕様など細かい事など、高位の魔獣や魔人、神獣辺りなら知りえている事だろう」
あくまでもここ以外にも別の世界があって、そこから違う人が来ているのを知っているってことらしいね。故にボクたちもここではロールとしてこの世界の住人にならなければいけないって事かな?
でも、キャラクター作った時に聞いた話だと来訪者ってなってたけどどういう事なんだろう?
「汝を試した理由だが、昔そっくりな知り合いが居てな。ついその面影と重ねて試してしまったのだ。悪かったな」
「もう怒ってないから気にしないでよ。それと、ボクは汝じゃなくてルカだよ。名前で呼んでよ」
「分かった、ルカと呼ばせてもらおう。それにしても本当にそっくりだな。己の中で善悪を分け、たとえ善ならどんな物であろうと区別はしない所だとかな」
「それってもしかして、白狐のもふもふ魔王さんの事?」
自分では分からないけど似ているものなんだろうか?外見は同じかもしれないけどね。
ゆっくりと頷いたガラドさんからはまるで、大切な物を慈しむような想いが届いてくる。大切な人だったのだろう。
けれど伝承で伝えられるということはもう既にこの世にいないという事だからね。そう思うと少し悲しくなってくる。大切な人に会えない悲しみ相当のものだろうからね。
「そういえばガラドさんは何しにここへ来たの?この辺の人達ならガラドさんにはかなわないでしょ?」
「儂の古い知り合いから想いが連絡が届いてな。魔物と人間達は狩り、狩られる関係だ。そこに文句は無いのだが、何でもその知り合いの下位種がいたぶられてたらしくてな。それもかなりの数だったみたいでな。そこでそやつは敵討ちに出ると言われ、そのような事が起こってないか見にきたのだ」
「そ、そうなんだ。酷いことをする人たちも居るんだね…」
魔物を熟練度稼ぎで倒すだけではなく、いたぶる奴はどうなっても知らないよ。けど、妹や知り合いがその知り合いを倒しに行ったなんて言えないよ…ね?
ボクはしょしんしゃだからなにもしらないんだもーん。




