火遊びってたのしいよね?
いつの間にか2万PV越していて驚きと感謝で一杯です。
これからも拙い文章ですが楽しんでもらえると嬉しいです。
ブクマや感想も頂けると嬉しいです!
みなさんはじめまして!ボクはルカっていうよ!はじめてのぶいあーるげーむでちーとなちからをもらったけど、きょうもげんきにあそぶよ!
「キュキュ?」
胸の上に乗りこちらを思わず心配そうに見てくるもふラビさんと目があった。はっ、いけない現実逃避して意識がどこか行っちゃってたよ。危ない危ない。
それにしても、チートだけでお腹いっぱいなのに魔王なんて称号手に入ってグランドクエストが始まっちゃうなんて。
ただのんびりもふもふらいふをしたいだけなのに。新手の嫌がらせなのかな。嬉しいやら悲しいやらと思いながらある事実に気づいたよ。
そういえばボクまだ戦闘してないや!
という事で本日はゲストの方に来て頂きましたよ!こちらの方です、どうぞ。
「ギャギャ!」
見た目が気持ち悪い小鬼さんことゴブリンさんです。ボクでも仲良くでき無さそうなのでちぇんじで!
もふラビさんと同じ様にお話しようと試みたけど、駄目だったよ。仕方無いけど練習代わりに倒させてもらおうかな。けど数が多いんだよね。その数なんと数十匹。
知らず知らずのうちに住処に入っちゃったみたい。てへぺろだね。
ガラドおじを連れてくればよかったよ。暗くなってきたから今日はお別れして一人で帰ってきたらこれだもん。
色々と技能の事は聞いてきたよ。持っていない物もあったけど、ある程度は技能の扱い方が分かった。想いが届いてきていたのは神通力のせいだったみたい。
「グギャァァ!」
ボクを警戒するように円形に包囲するゴブさん達。その奥から一際体格がいいゴブさんと色々装備したお供ゴブさんが来たよ。現実逃避、だめ、絶対。
ゴブリンキング
ゴブリンアーチャー
ゴブリンメイジ
ゴブリンソルジャー
ゴブリン
ゴブリン
・
・
・
普通のゴブさんは手に棍棒を持ってる。沢山いて目が腐りそう。
ゴブさんが少し筋トレしたみたいな筋肉が付いているゴブソルジャーさん。二人いて剣と盾を持ってるね。錆びてるけど。
後は、名前のまんまのゴブメイジさんとゴブアーチャーさんとゴブキンさんだよ。ゲストの皆さん紹介終わったので帰っていいよ。えっ、嫌だって?ボクだって戦うのは嫌なんだって!
「グギャァァァァァァ!」
怒り狂ったゴブキンさんの声と共に、一番内側にいたゴブさんが棍棒を振りかざしてくる。戦闘を回避できないみたいだよ。まあ、分かっていたけどね。だって何故か恐怖、怯えとともに怒りの感情が伝わってくる。なんで何もしていないのに怯えられて怒られなきゃいけないんだろう。慈愛の魔王なんだけどね。
実はこの世界に虐められてる可能性が出てきたよ。
棍棒の打撃を帯から抜いていた鉄扇の1枚で受け止める。魔力込めたら切り裂いちゃうからギリギリの力加減で受け止めるだけ。
頑張って押し込もうとしているゴブさんを横から飛ばした鉄扇で首チョンパ。うわっ、首から血が溢れてくるんだけど。グロいのは好きじゃないけど嫌いじゃないからある程度は耐えられるけど、かなりリアルできついね。
仲間がやられた事で怯えの感情が強くなったみたい。少し空いた囲みの間に、ボクを取り囲むように八枚の鉄扇が浮遊する。囲むだけじゃチートには勝てないよ!
「八竜の息吹!」
火・水・風・土・雷・氷・光・闇の八色の属性の放射攻撃が、それぞれの鉄扇から放たれる。辺りは色とりどりの光の奔流で眩しいよ。目が痛いんだよ。綺麗だけどさ。
数秒後に攻撃を止めると、周囲は消し炭になっていたよ。あと残っているのは上位ゴブさん達だけ。表情の違いはわからないけど、呆けているのは伝わってくるよ。どうだ、これが大人の八コンボだ!……じゃなくて、ガラドおじから教えてもらった技だよ!
なんでも前慈愛の魔王こともふ魔王さんも、鉄扇の使い手だったらしい。そしてこの鉄扇、魔術を待機させておく事と、付与が出来るらしいよ。
魔術待機は今ボクが使った様に、事前に魔術を発動寸前まで持っていき、鉄扇に待機状態で置いておけるんだよ。使いたい時に魔術名を唱えれば発動できるすぐれものだよ。一枚につき一つだから、八個まで取って置けるってことだね。
そして魔術付与。こっちは魔力を付与して纏わせるように、魔術を纏わせること。では無いんだって。なんでも魔術の特性と力を形作った武器に変わるらしい。感性が大切らしいから詳しく教えてもらえなかったけど、後で練習しろってことだよね。
さっき使ってみようと思ったら上手く使えなかったからね。熟練度も上げないといけないって事かな?
「グギャ、グギャギャァァ!」
やっと放心状態から解放されたみたいだ。周りのお付きゴブさんも戦闘態勢に移行しようとしているよ。さっくり倒しちゃおうかな。出来れば体が残らないように。
だってこの世界は倒したらドロップ品が少し手持ちに入るけど、後は剥ぎとらないといけないからね。面倒くさいからパスだね。
先頭をゴブキンさん、その後をソルジャーさんが走ってきた。後衛は後ろから魔術と弓で援護射撃をしようとしてるね。
使う属性は火。イメージはレーザーライフルみたいにちゅんと飛んで着弾したら大爆発。魔力は結構込めてみよう。
「塵となりなよ。もふもふれーざー!」
想像通りちゅんと飛んでいったれーざーは先頭のゴブキンさんにぶつかり大爆発を起こした。
「ふにゃぁ!」
もちろん近くにいたボクも吹き飛ぶよね。上空に吹き飛ばされながらなんとかバランスを取って、鉄扇を足場にして空中に着地。しゅたっ。
下をみると薙ぎ倒された木々と少し深めのクレーター。
ばくはつぶつ注意だね!