第3話:異世界の宿は和風でした。
2000字未満ですが、キリが良いのでアップ致します。
やっと話中の1日目が終わりました!
部屋に入ったところで、俺はあり得ない空間にカルチャーショックを受けた。
Oh! It's TATAMI! …タタ~ミ!
…なんで畳なの?! なんで?!
大人3人が雑魚寝できる程度の広さしかない室内には、細くてひょろ長いイネ科とおぼしき植物を編んだ厚手のマットが隙間なく敷かれ、懐かしい匂いが漂っていた。
よくよく観察してみると、それは畳ではなくピクニックなどレジャーで重宝される茣蓙に近いものだった。
しかし日本人としては、板張りの床でないあたりが非常にありがたかった。…板張りも否定はしないけどね!
そして部屋にベッドはなく、見た目
シングルサイズくらいの大きさの敷き布団と、同じくらいの大きさの掛け布団が用意され、そこに枕も一緒に置いてあった。
俺はさっそく女将さんをつかまえて、畳のことを質問した。
部屋を取るときには特に説明しなかったのだが、改めて、俺が今日この世界に来てしまったことを説明し、自分の国にも畳があることと、素材が何なのか知りたいという旨を伝えると、女将さんは俺の突飛な質問に快く答えてくれた。
そうしてついに、なぜ畳(?)があるのかの理由が判った。あと、部屋が和風テイストな理由も。
◆理由その1◆
絨毯は部屋の床面に合わせたオーダーメイドなので、高価だから。
◆理由その2◆
“畳”は虫除けになるから。
“畳”の素材は、草原で波打っていた草の仲間で、敷きもの草というらしい。
これの箒の部分をもぎ取って、茎を葉ごと互い違いに編み込んで…最後に綺麗な布地を四辺に縫って調えれば、簡単に仕上がるとのこと。
そして、敷きもの草はローレンツ地方でそこらに生えている植物で、草の汁に含まれる成分には防虫効果があるというから、素材として一石二鳥という話。
枯れても2~3ヶ月は虫除け効果があるって、恐るべし、異世界TATAMI!
女将さんに例を言うと俺は部屋に戻り、ダウンジャケットとウィンドブレーカーのズボンを部屋のすみに置いた。
あちらでは12月末だったが、こちらは夏の終わり。厚手の服装は季節柄無用なので、手に持っているのはずっと邪魔だった。
既に陽が落ちているこの時間、村の食べ物屋が閉まってしまっていたらメシ抜きとなり最悪なので、とりあえず宿の向かいにある屋台へ夕飯を調達に行った。
売っていたのは、全粒粉を使ったらしきパンに何かの葉物野菜と鶏肉の香草焼きが挟めたホットドッグのようなもの。15Ы…安いか高いか、まだわからないなぁ…。
そして柑橘系の果実水。8Ы。
結局、ホットドッグを2個と果実水を買った。
食べてみたら、パンがパサついていて食感はいまいちだったが味は意外と美味かった。パサついているのは、時間劣化かもしれない。
明日、早い時間に買ってみよう。
(…それと…。明日、街に行ったら、服も買わないとなぁ…)
~ …転生・転移者は必ず王城に出頭する義務があるんですよぉ… ~
アンナの言葉が頭に浮かぶ。
王城で、俺の身に何が振りかかるのだろうか?
~ …明日8時に村の正門で待ってます!… ~
(考えても仕方がない…! なんとかなるさ!)
俺は手早く夕飯を済ませたあと、女将に温水をもらって汗を流した。
そして、女将に王城へ向かう旨を話し、出発に間違いの無いよう7時に起こしてもらう約束をしてから直ぐに、床についた。
残金:4647Ы
書き込みがスマホのみだと、誤操作で筆が進まないのが…悩ましいです。
次話も頑張って書きます。(´Д`)




