第40話 :女神様は狩人でした(色んな意味で)。
不調ながら、とりあえず一段落させてみました。
…みじかっ!
「で。実際問題、あと30分ちょっとしか滞在時間が残ってないけど…結婚の段取りとかはどーすんのさ?」
エフェドゥス君が、頭の後ろで腕を組みながら椅子の背もたれに身体を預けて脚をぶらぶらさせながら、俺の兄貴に話を振った。
「どうもこうも、まずシャナ様がどのようにするのか、そこからかと。そもそも神様が、オレみたいな俗物と縁を結んだら、加護を民に与える能力などあちらこちらに影響が出ないか心配なのですけれど」
兄貴は、チラッとシャナさんに目をやった。
見逃さないよ? 俺は。
シャナさんに、『出来れば結婚を諦めて欲しい』と言いたいのだろうけど、迂闊な反応をして確定事項にされてしまった手前、にっちもさっちもいかないんだな、多分。こーいうとこはクソ真面目な兄貴のことだからねぇ。
「ん~。神様と一般人との結婚、よくあるわよ? 知り合いのお姉ちゃん(戦乙女)なんか、英雄様に猛アタックしてたし! 最後の頃には両思いのラブラブで羨まし過ぎて、わたし闇落ちしかけたし! リア充爆発しろ! だから大丈夫!」
「ああ…。ちなみにシャナさんはどんな加護を司る女神なのですか?」
「あたし? 狩りの女神だけど?」
「おおぅ」
兄貴とシャナさんの会話を聞き、ちょっと引いた。
“狩りの女神”…つまり、狩猟者向きの女神様でしたか。
でもこの女神様、自分がハンターになっちゃってますよ。理想の男はガッチリ掴んで逃さない的な肉食女子。
「ちなみにクロード様、今は貴方もお兄様の眷族、闘神の眷族だから、結婚してもなおさら大丈夫よ? ねえ貴方? 子供は何人欲しい?」
なんだか場がカオスの様相を呈してきたので、俺は先に帰ることにした。
『兄貴、ガンバ♡』
親父殿のナイスアシストを願いながら、神域を後にした。…ぶっちゃけ、逃げた!




