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俺、異世界なう。~理系男子徒然日記~  作者: 糖類ゼロ
第3部:生活向上活動編
41/51

第37話:神様が自由すぎるとギフトが御歳暮並みのありがたみになる件。

称号

【ドラゴンキラー:ペペロンチーノ事件により授与】

【異界の料理人(ビストロ):ペペロンチーノ事件により授与】

スキル

【炎神の加護 +15.133%】

【炎神と大地竜の眷族:ついでにあげる☆ byエフェドゥス&キクェウス】



なぜだ。解せぬ。

美味しいペペロンチーノをご馳走したのに、気付いたら発現したとか凹むわ~。

料理人は嬉しいけど、ドラゴンキラーはないわー。


それより、何なの? 下の2つのやつ。

誰? エフェドゥスとかキクェウスとか。

訳分かんない。



俺が謎スキルに悶々としていると、火竜様から念話が届いた。


『………オマエのメシを喰ってから、やけに腹が緩いんだが。心当たりは無いか?』



ん~、…材料は新鮮だったしなぁ。

食材は、玉ねぎだろ? ほうれん草だろ? ニンニクに、唐辛子…?


ああ。

可能性があるとすれば…ニンニクと唐辛子か。


「ラギィ。ニンニクと唐辛子は…竜人族や竜に対して毒性は無いよな?」

『無論。むしろ、旨いと思うが。…何故だ?』

「ごめん。ニンニクと唐辛子、多分入れすぎたんだわ。だから腹が緩い訳よ。スキルに“ドラゴンキラー”とか付いちゃって、俺、マジびっくりした」


『アイツ… 場のノリでスキル決めやがったか…』

「え? アイツって、誰?」


俺の質問に、ラギィは答えてくれた。


竜や龍は精霊の最上位のさらに上であり、物質界を司る、神の眷族という一面があるのだそうだ。

龍は、水や樹、風、雷、光を。

竜は、火や大地、命、闇を。


俺に新しく付いた【ドラゴンキラー】の二つ名は、ラギィがペペロンチーノで腹を壊したという“ペペロンチーノ事件”に[炎神エフェドゥス]の笑いのツボがピッタリはまってしまったがため贈られた、笑いのMVP的なものらしい。

これは隠蔽不可・取り消し不可な代物だから、先が思いやられる。はた迷惑な…


そして【炎神の加護 +15.133%】…何なのよ+15.133%って。


聞くに、こちらは火や熱を扱う作業での“勘の誤差”に補正が得られるのだとか。

仕事に使えるからありがたいっちゃありがたいが。


やけに数字が半端なのは、炎神エフェドゥスの眷族皆様により笑いのツボ度合いを協議した結果、出された加点だそうで。

なんだか器械体操の得点で見たことあるなとは思ったけど、思ったとおりだった。

ネタのキレ、無意識加減、全体の流れなど、MAXでF難度まである。…とかラギィさんの口から聞いた日には…どうなのよそれ? と思わずにはいられなかったですがね、はい。


今後、炎神の注目をうけてしまっているため、不定期で採点結果が変わるらしい。この手の祝福享受者は大陸内でも5000人を下らないらしいから、すごいが、補正を得るため面白ネタには走りたくないよねと、他人事のように冷静に考えてしまった。

うち、1000人はエフェドゥスさんが関わってるあたり、どんだけよ?

過去には、16.700%という、オリンピック金メダル級の得点で神からの(笑いのツボ的な)喝采を浴びた強者が居たらしいが、神様が抱腹絶倒する大量加点つきF難度のハプニングとは、一体なんなのやら。見てみたい。



ラギィさんと気の合う神様仲間がエフェドゥス。

エフェドゥスは、ノリノリでスキルや二つ名を付けたがる面白ハプニング大好きな炎神様だと判ったが。でもって、緋髪朱目・赤銅色の肌の陽気なスポーツ少年っぽい映像だった。

見た目もスタイリッシュお猿っぽく、お笑い好きも頷けた。

で、キクェウスって誰? …とラギィさんに訊くと、大地竜だと返ってきた。

深緑色と黒褐色の皮膚をもつトリケラトプス、ってかんじだ。


『オマエのペンダントに宿る、祝福だ。知らなかったのか?』

「わぉ…。初耳だわ」


大地の祝福を、という遺言は聞いていたが、まさか御神体を入れていたとは。

やるな。分身のソーマ。


『まさかとは思うが、いや…アイツならやりかねないか…。ソーマ、貴様の胸元に今ペンダントがあると思うが、今現在、どうなっている?』


「どうって、いつもどお…、お?」

「えええぇぇぇ??!」


カットソーの首もとを拡げて、ペンダントトップのある胸元を確認すると。

プラチナの鎖はそのままに、澄んだ翠色の宝石が、胸の皮膚…というか胸骨にまでめり込むように行儀よく埋まってた。

コレ、大丈夫なのか?!


「石が埋まってるんですけど! ラギィさん何なのよコレ!?」

『やはりやったか…。ペンダント自体、大地竜の祝福を祈って贈られた品だからな。大地竜キクェウスとの繋がりができている状態のいま、貴様はいま半人半竜。しかも、命を司る炎神のフォローが付いてるがゆえ寿命は…短くとも数百年から、竜寄りになっているならば数千年だな』


えええぇ…。



“ついでにあげる☆”

という軽いノリで、唐突に、寿命を世紀単位で贈られても困るんだけど…しかも事後とは。なんともはや…


しかしまぁ、ラギィもヴォルトも雪白さんもクログも…兄貴もか?

魔獣やら長命異種族やらでみんな寿命が長いから、友達さえ増やせばボッチになる可能性は低いけど!


すでにこの先、長い目でみると人間の友達はアウトなのか~?

先立たれて見送りばかりはつらいと思うんだよね。





父さん母さん、俺、神様(お笑い好き)に、人間辞めさせられました。

返却不可なので、元気で頑張ってみます。


あと数千年、空で待てたら待っててね~。

エフェドゥスさん? エフェドゥス様? は気さくらしいので、転生してきたら逢えるといいね!

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