第38話 :神が自重しない件。
ユニークアクセス、10,000人突破。
読者様には感謝感謝です。ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします!
翌日。
日がな暇をもて余す残念火竜様と、今日は非番の独身虎男を引き連れ、街にある神殿に赴いた。
兄貴、30歳になるのに独身貴族って…大丈夫なのか?
まあ、いきなり『嫁が出来た(出来ちゃったパターンではなかった)』とか抜かして、入籍完了の奥さんと駐在先から帰宅した前科があるから、分からないが。
彼女さんがうちの母親と馬の合う、かつ出来た人だった。メールやら電話やらの連絡で結婚に向けた情報を母に逐次タレコミ?していたから、両家は円満にその後を過ごせたが。…兄貴の最大の不孝の置き土産は、まさに死んだことという…今どうしてるかなぁ。義姉さん。
しかしそれは、済んだことで今更仕方がないとして。
今は、神の件に気を割きたい。
言い方は悪いがヤツ、エフェドゥスのことである。
場のノリで、俺のステータスに消せない二つ名を付けてくれやがったお茶目な神様に、一言物申すため。テヘ☆とか、やめてほしい、ホント。
こちらの世界の、ほとんどの神殿に置いてあるという“聖水の水鏡”とやらを通せば、ある程度神職の研鑽を積んだ人や神と眷族の関係にある竜族つまりラギィなんかを媒介にして、エフェドゥスやらキクェウスやらといった神様たちとテレビ電話がごとく“神託”という名目で相互通信出来る…らしいのだ。
神様へ、俺が神様のノリと勢いで勝手に人外生物にされた、一連の過程について本人?本神?へ物申す前に。
神殿に到着したあと、神官さんにIDカードを渡して俺のステータスの情報を開いてもらい、水鏡を借りる前に詳しい状態を確認した。
兄貴とラギィにも同席してもらって。
――――――――――――――――――
個体名:ソーマ・ヴォルフマン (new!)
種族:平行第Ⅱ世界太陽系・半竜半人族 (new!)
性別:男 → 雄 (new!)
年齢:19 / 人化時肉体年齢 19 (new!)
身長:201cm (new!) → 184cm 人化時
体重:98kg (new!) → 84kg 人化時
おぅふ…!?
名前が変わってるんですけど!
表記が“名前”から“個体名”に変わったのは、まぁ良しとして。
佐藤蒼真が完全にぶっ飛んだ! …種族もアレだけどさ、地球の名残が完全に消滅してるじゃん…。
で、性別が雄に…。
生物学的には異論はないよ? でもね~。男から雄に変わったのは、一応今現在は人間?として生きてる身として、理不尽さはあるよね~!
後ろの二人が、おぉ~、とか、あ~、とか微妙な反応をしているが、当事者の俺はどう反応すればいいものやら…
『人間辞めました☆』とか、軽いノリで…笑えないわ!
そしてさ。竜化すると2メートル超えるのですか。今より16cm伸びるのって、どうなのよ。体重増加のぶんは、まぁ体積的なモノやらラギィさんの様子やらで分かるけど、竜族の成長を考えると…いや、そこは考えないで、次にいこう、次!
…ベッドは…、寝るときは基本ヒト形だね、うん。
称号:
【インターナル・ドラゴンキラー】(new!)
【異界の料理人】(new!)
スキル:
【炎神の加護:+15.133%】(new!)
【炎神と大地竜の眷族:ついでにあげる☆ byエフェドゥス&キクェウス】(new!)
コレをね!?
つまりはコレを問い質したい!
出来るものなら、神様ズに、小一時間ネチネチと理由を訊き出したいくらいだ。
知らないうちに、身体に色々とお手付きされたのだから、説明責任はいかに神様と言えどあるはずだよね!
いつか来るはずの…
来るはずの…
来るの…?
いや…来る、来てほしい、普通の恋が(寿命的に)出来なくなった訳だしね!
生命活動力:
バイタル:正常/475 : max480[ヒト平均値95](new!)
状態異常:無し
魔力循環:正常/130%[ヒト平均値76](new!)
魔力強度:正常/575%[ヒト平均値100](new!)
獲得技能:
・多言語理解 :B
・魔力制御 :B+
・念話:B
・竜化:D (new!)
・高速治癒 :E[竜化時限定](new!)
・肉体再生 :E[竜化時限定](new!)
・鎧鱗防御 :E[竜化時限定](new!)
・炎熱耐性 :E[竜化時限定](new!)
・火/土属性魔法親和性:A (new!)
獲得魔法:
・汎用竜語魔法 [竜化時限定](new!)
所有アイテム:
・守護の晶石[状態/同化中](new!)
所持金額:28,592Ы
――――――――――――――――――
早く、物申したい。
なんなんだ、このステータスは!
所持金以外、どうなのよ!?
ラギィさんに言わせれば、『竜族にしてはやたら能力が低いな』という話だけど、俺、竜族じゃないからね? そこ重要だよ?
兄貴は兄貴で、『オレと身体能力は変わらんなぁ』とか、化け物ですか。聞けば『半神猛虎』とかいう某野球チームのファンからブーイングが聞こえそうな地球(日本)関係者にしてみれば笑えない二つ名を、すでにエフェドゥス様から貰い済みだとか…。…それはないわ…。
そして。
エフェドゥスの加護の16.700%持ちは、兄貴だった。
俺、もう限界ですから…!
俺は、エフェドゥスにもうやらかしてくれるなと、本気で祈った。
「はーい。ヴォルフマン様、水鏡の準備が出来ましたよ!」
神官さんの声が、教会にやけに軽やかに響いた。




