第35話:科学と鍛冶師と錬金術師。
1000文字。何それ、超短いω
…というわけで、早めの投稿です。
水素脆性とかキュリー点とか、知っていたら RT って言ってみる(笑)
おはようございます。月曜日です。
イェーネンさんの助手君が、朝一番…といっても午前8時頃だが、俺の部屋にやって来た。
なんか、イェーネンさんが俺に用があるとのことで、彼の研究室に赴いた。
「おはようございます…って。あれ? 何でヴェズさんとガドさんがここに?」
炎の竜人族である強面なヴェズさんと渋いドワーフ族のガドさんが、イェーネンさんの研究室に居た。
「ソーマに頼まれたサンプルだけどよ、二人にも鍛冶師の観点からこの素材の特性を確かめてもらったんだわ」
「へぇ。なるほど」
「で、ソーマから原子の話聞いたらスキルが増えただろ? んなもんで、鍛冶師やってるお二人さんにソーマが異世界化学の知識を教えたらどんなスキルが発現するかスゲェ興味が湧いてな?」
「ああ。そういうことですか」
俺は別にいいですよと承諾すると、俺はヴェズさんとガドさんそしてイェーネンさんに椅子に座るよう勧めて、昨日イェーネンさんに教えた原子と分子、イオンの話に加えて、新たに化学反応と金属材料学について述べた。
化学反応では、酸化カルシウムを水に溶かして水酸化カルシウムと熱ができる発熱反応、硝酸とアンモニアから作った硝酸アンモニウムの結晶粉末に水を加えたときに起こる吸熱反応、…といった熱エネルギーの変化も分かりやすい実験を。
金属材料学では、固体金属における原子の結晶構造特に鉄…と、原子の転移や欠陥、異種原子が構造内に存在することによる金属のもつ特性の変化について話した。
分かりやすいように、鑑定により炭素濃度が約0.2%と分かっている軟鋼と、イェーネンさんの魔法で精製された炭素濃度ほぼ0%の純鉄を用意して、強度測定と結晶構造の関連をうまく結び付けながら、実験結果の考察をしていく。
二人は酷く驚いていたが、真剣に説明を聴きながら、俺に質問したり紙に実験の内容や結果について思うことを書き列ねていったりと、異世界の知識を貪欲に身に付けようとしていた。
「やった…!」
「スゲェや…」
「あ、オレにも来たわ」
突然、三者三様に短い言葉を洩らす。
「え! もう、スキル獲得出来たんですか!?」
うんうんと頷くお三方だが…
便利だよなぁ…スキルって。
結果、イェーネンさんは金属解析スキルと合金製造適性が付いた。
ヴェズさんとガドさんは、鍛冶スキルの上昇、合金製造適性スキル、金属素材加工適性スキル、金属素材解析スキルが、わんさか大量に発生した。
ヤバイわ、地球知識。
このとき危険性を感じた俺たちは、“俺たち何も無かったよね?” …ということで、なに食わぬ顔で解散した。




