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俺、異世界なう。~理系男子徒然日記~  作者: 糖類ゼロ
第2部:つれづれ異世界ライフ編
25/51

第23話:俺と世界の境界線。その2

続けてアップしました。

不定期過ぎて申し訳ないです。

唐突に自分へと降りかかった事態について、周囲から得られる状況を鑑みて考察してみる。


どうやらここは集中治療室…らしい。

自分に繋がれた管の多さに、我ながら驚いてしまった。






大野という若そうな医師が、俺に向かって話し掛ける。


「今、ご両親を呼んでくるから。少し待っててな」



何度も試してはいるが、首から下を動かすのはどうやら厳しいようだ。顔の筋肉は、無事らしい。

伝わるだろうから、アイコンタクトで肯定の意を示した。


『お待たせしました』



俺の覚醒に気付いた看護師の女性が、両親を伴って集中治療室に入ってきた。



「…蒼真が…」

「…蒼真が生きていて…良かった…」

「ありがとう…!」



両親は泣いて喜んでくれた。

凄く嬉しかった。


…でも…

…今までは何だったんだろうか?



俺、転移者とか言われてなかったか?

でも、そもそも異世界って何だ?

でも、それを否定したらヴォルトや兄貴たちとの日々は何だったんだ…ってなるよな?

それは嫌だ…認めたくない…!




「蒼真、眉間に皺を寄せて、何を考えている? 苦しいのか?」


俺が答えの出ない疑問に悶々としていると、親父が俺に声を掛けてくれた。

俺は、オーバーリアクションともいえるアイコンタクトで全否定し、どうやってこのモヤモヤを伝えようかと思案した。




『親父ぃ…』

『聴こえるか、親父ぃ…』






…って、やっぱ無理か。

まだ完全に無理か分からないよな?



あちらの世界で散々使い倒した、念話を使ってみる。地球で念話など眉唾かもしれないが、使えそうな手段なので色々試したい。





魔力は…俺の内側に僅かながら感じられる。王国に居るときとは違い、微弱も微弱だが、確かに感じる。

これは、皆が寝静まった頃合いではないと、念話が届かないだろう。

夢枕に立つような形でもいい。親父に伝えたい。

母親でもいいけど、通じなさそうだからなぁ。

とりあえず両親に向けて、深夜の念話に挑戦することにした。






盗難防止のため圧縮化して体内に埋め込んでいたはずのIDタグが、現在の身体にも存在するかを確かめるべく体内に魔力を流すと、在ることが判った。

俺自身あまり能力をチェックしないので、どう変わっているか分からないところが多々ある。

全力をもってしてコトに当たりたいので、細部まで見てみることにした。








――――――――――――――――――


【サトー|《佐藤》・ソーマ|《蒼真》・ヴォルフマン】

種族:平行世界Ⅲ太陽系地球人/真人

ヒューマン


所属:アルナイル王国/ローレンツ地方/アルナイル国立上級魔道研究所・研究員

性別:男

年齢:19[アルナイル新暦217年 7日7日 生]

身長:185cm

体重:84kg


生命活動力

バイタル及びスタミナ:正常 91/100%[一般平均値は95]

状態異常:無し

魔力循環:正常 56/108%[一般平均値は76]

魔力強度:正常 118/127%[一般平均値は100]




〔評価方法/F,Eを初級、D,Cを中級、B,Aを上級、Sを特級とする7段階評価〕

※ただし、限定的にX±表示

プラスマイナス評価

が付与されることがある。


固有技能

錬金術師(アルケミスト):C】

鍛冶師(ブラックスミス):D-】

薬師(ファーマシー):D】

平行世界Ⅲ太陽系地球/有機化学工学系技術 :B

平行世界Ⅲ太陽系地球/金属化学工学系技術 :C


獲得技能

・多言語理解 :C

・魔力制御 :E+

・念話:D+


獲得魔法

“記載省略希望にて省略”


所有アイテム

・軽ワゴン車

・アイテムボックス[状態/半壊]


所持金額:188,592Ы

1,885,920円


――――――――――――――――――







あれ?

日本人じゃなくなってるわ…


で、え…?

ぅええぇ~? また目眩…!?




再び訪れた目眩と白い光に翻弄されながら、俺はまた意識を失った。





『大丈夫か!?』


そこには見覚えのある顔、ヴォルトが。


身体を思いきり揺さぶられているので、色々な物が体から逆流しそうになる。


「大丈夫だから…! 内臓が…!」

「吐く…! 吐く!」



かなり心配されたので、とりあえず泊まらせてもらい、今起こったことを話すため、兄貴に森まで来てもらうことにした。

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