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第94話 魔王レイの正体

「皇帝はきっと上階にいるはずゾ!」

フェニックスが叫ぶ


「分かった!」



その時、上階へ登るための階段が爆発した

崩れ落ちた


天への光の階段は途切れている



「うわぁ、どうしよう」



「フェニックスよ、妾達を乗せて飛んでくれるか!」

大蛇が言う



「了解ゾヨ!」

フェニックスはプリズム達を乗せて飛ぶ




「最上階が5階、きっとココだね!」



「よし、絶対天罰下すティラ!」



「……レイがおるぞ!」

機械のような肌と、山羊のような頭をもった怪人の……レイがそこにいた



「レイ!何やってるの!」



「ああ、今ラララプラネットのみんなと【取引】をしているんだ」


「取引?」


「ほら、ここにエレスタ王国国王、国衛軍総司令官、国衛軍将軍、一人の国衛軍一般兵士、ウェイテル王国女王、フェニックス大聖教会の最高大神官と大神官、ファンタージ王国国王、ファンタージ王国内務大臣、カガルミナ王国第一王女、一人のカガルミナ王国近衛騎士、そして七人の民間人を捕えた、この上でみんなの意見を聞いているんだ!」

レイはラララプラネット中の全ての人民に、以前のように幻影を上空に映し出して呼びかけている


従わないものは粛正、驚くほど簡単な取引(ちょくれい)



見るとファイ達が拘束具を付けられた上で、分厚いガラス製の檻の中に、閉じ込められていた、テレパトロだけは当然首を斬られていた


ファイ達は中から何か言っているが、声を聞き取ることはできなかった


「取引、うまく行くといいね!」

プリズムはナイフを投げつける


「ああ、応援してくれて俺もうれしいなぁ!」

レイは光速で避けると、レーザーを四本撃つ



大蛇、フェニックス、ティラノサウルスにレーザーは直撃、しかしプリズムはバリアで防ぎ返す!



残念にも大蛇、フェニックス、ティラノサウルスは気絶してしまった



「よしLibra!Libraizing Modeやってよ!」

プリズムの呼びかけに応じるLibra

「ピピッ!Libraizing Modeに移行するよ!」


Libraがバラバラに分解され、プリズムの鎧として組み直される!



「へぇ、面白いねぇ、君もその鎧使うんだ!」

レイがプリズムに接近する



「そうそうっすごいでしょ」

Libraの羽により高速移動しながら電撃弾を発射する!



「すごいよっすごいよっ本当にね!」

レイはレーザーを乱射

光線が部屋を埋め尽くす

神の威光のように、部屋を(はくぎん)に染める



「ちょっと危ないよ!」

プリズムは自分のところに撃たれたレーザーは跳ね返したが、逸れたレーザーは城の壁をも抉っていた

もしも当たっていたらひとたまりもない


「あ、言い忘れてたけど俺が死んだら、人質のみんなも死んじゃうようにしてるから、気をつけてね」


「ご忠告ありがとう!」

プリズムがバリアをフリスビーのように投げる



「そんなの当たるわけないじゃん!」

レイが迫ってくる



「え〜そんなぁ〜」

プリズムがナイフを三本素早く投げてみる



その内の一本が気絶していたフェニックスの羽に当たった


エネルギーを受けて発動するフェニックスの羽


当然、運動エネルギーも例外ではない

その衝撃は起動させるには十分だった


その瞬間、フェニックスの羽からレイに向けてプラズマビームが照射された



「うわっ!」

レイの体が燃え上がり倒れているように見えた


「やったー!」


「……こんな攻撃、当たると思った?」

なんと、レイは何事もなかったかのように立つ

傷などどこにもない



「え、なんでさっき確かに当たったよ!」


「俺は光を操れるんだ、もちろん幻を見せることだって簡単にできるよ」



「へぇ!すごいね!」



「褒めてくれて嬉しいよ!【フラッシュ】!」

閃光がプリズムの視力を奪う


「見えなくなってちょうど良かった、あなたの変な幻に騙されずに済むからね!」



「へぇ君は本当に面白いね!じゃあ新しい攻撃なんだけど【フラッシュボンバー】!」

レイは強い光を周りに照射



「!?」

プリズムの肌が一部焼かれた



「あ、ごめん痛かったかな?」



「全然痛くないかな!」

プリズムは電撃弾を大量に発射!

そしてナイフを投げる


全ての電撃弾がナイフに引き寄せられ、レイに当たる



「じゃあ、必殺技撃ってみよっかな!【ラジエーションビーム】!」

死の放射線がプリズムを貫いた



「が…は、私はまだ…負けてない!まけて…」


「敗北だよ…は・い・ぼ・く!」

レイがプリズムの腹を踏みつけながら、顔にレーザーを撃つ!



「やだ!バリア!」

プリズムは見当違いの方向に跳ね返したように見えた



しかし、この時プリズムの視力が回復していたのだ


レーザーの一部はガラスの檻に跳ね返ってレイの顔面に当たり

レーザーの一部はガラスを通過し、ドロップの拘束具を破壊した


その山羊のような顔に、すこしひびが入った


「もらったよ!」

プリズムがレイの顔面にナイフを差し込む

すると、なんとレイの顔面の一部が剥がれ落ちた


プリズムは目を丸くしている



「な…なに?何を驚いているんだ?」



「なにって、あなたの顔が」



「顔?……」

レイはプリズムにもう一回レーザーを撃とうとしたが、その時、プリズムが持っていたナイフにレイの姿が映った



レイの顔面に穴が空いていた

そして、穴から人間の眼球、人間の肌、人間の髪が見えていた


レイの顔面の下には人間の顔面があった



「……違う、俺は人間じゃない、俺は幽魔族のはずだ!プリズム!俺を騙そうとしても無駄だよ!」


その時、ガラス製の檻が破壊された

「残念だったわね!こんなガラス脆すぎて話にならないわよ!」

ドロップはガラスに重力をかけて破壊したのだ


「残念なのは君だよ」

レイはまたドロップにレーザーを撃つ



しかしドロップに当たることはなかった

「光って重力で捻じ曲がるのよ!【重力レンズ】って知らない?残念だったわね!」

ドロップはそのまま、レイの体を重力で何度も叩きつける


するとだんだんレイの鎧のような肌がボロボロに崩れ始める


「な…なんで体が崩れるんだよ!俺の肌がただの鎧みたいに…」



「レイ…あなた」



「ふざけても……無駄だぁあああ!」

レイが激昂している



「プリズム、これ使って!」

ドロップがプリズムにきらめきの鍵を渡す



「ありがとう!」

プリズムは胸に鍵を差し込み、左に回す

Unlimited Stateに移行した



「ああ、分かった!もう全員粛正(ころ)してあげなきゃだめなんだね」

レイは立ち上がった



「そうそう!」

プリズムは電撃弾を乱射し、ファイ達の拘束具を全て破壊した


さらに、大蛇、フェニックス、ティラノサウルスを無理やり起こした


テレパトロを除き全員が解き放たれた


「ふざけないでくれよ!そんな大勢で向かってこられて負けるに決まって…」

その時、後ろからファイにハンマーで殴られた


顔面を覆っていた何か、体を覆っていた何かがひび割れる



「これで最後だね!」

プリズムが胸にナイフをつきたてる


そこで、鎧のような肌が全て剥がれ落ちた

すると、中から現れたのは一人の人間だった


「あなた、誰なの?」


「俺はレイだ!何があろうと騙されない……」



「本当に?」


「誰だったかなぁ、……誰だったかなぁ、思い出したいけど…思い出しても俺は子供の頃からずっと皇帝なんだよ!俺が人間のはずがない」


「本当に思い出せないの?」


「思い出せないものは思い出せない、思い出す前にもう殺してくれよ!俺は負けた……敗北だよ!は・い・ぼ・く!ははははは」


「殺すにはまだもったいないかな」


その時

「あ…あなたは!その姿…カガルミナの原初の王、レイ・スカンタルピアス・リーフル=ウェリバース様ではないのですか!」

キャンディがそう話す


「ああ……!?ちょっと待て、ちょっと待てちょっと待てちょっと待て…そうだ、














ああ、












ああ、ああ、ああ、ああ、





そうか、待て、違う、何も違わない

そうだ、そうだ、そうだ



ああ、





ようやく思い出しちゃった……」


「へっ、結局お前が初代国王かよ!随分成り下がったな、このゴミめ」

ジャンが罵声を浴びせかける



その時、レイから剥がれ落ちた鎧が、集まり、一つのロボットのような姿に成る


黒き鉄板に覆われたボディに、光るネオングリーンのライン


邪悪な笑みを浮かべる機械



「おおっと、残念残念!可哀想なレイちゃん!ようやく気づいちゃったね!」

ロボットが喋り出した


「なに、これ?」



「おおっと、僕は人工知能搭載ロボットの【Scolpio】だ!君の記憶を捻じ曲げて君を傀儡として利用したScolpioだ!」



「今、Scolpioって…」

Libraの機械音声が、プリズムにフラッシュバックする








その時、あの声が蘇った

あの声だ、聞こえるはずのないあの声


厄災は蘇った









Ἁρμαγεδών(ハルマゲドン)と言う名の厄災が




「ガハハハ!レイよ、ご苦労だったなぁ!さっきの戦いは本当に痺れたよ!本当にありがとう!」

ハルマゲドンは現れてしまった


「なぜ…なぜハルマゲドンが…君はなぜ生きている」


「それは私が【魂を操る能力】を持っているからだよ!私が死ぬことなどないんでな!」



「ハルマゲドンっ………君の目的はなんだ!」

レイが問う!


「ああ、いいんだ!もう目的は達成された!本当にありがとう!」



「君は誰なんだ!何がしたかったんだ!俺は……君のことが……大嫌いだ!」


「ほぉ、私のことが知りたいか!よかろう、教えてやるからしっかり聞け!

そもそもこんなことを始めたのは私が生きるのに飽きてしまったからだ!私は今年で8615無量大数1469不可思議6阿僧祇4101恒河沙82極8669載100正132潤7519穣8102秭

42京493億31歳に成るんだからな、それで最強生命体を2体作って争わせたらどうなるのか見て楽しもうかなと思ったわけだ

そこで、仲間のアーチに頼んでプリズムを作ってもらった、

さらにこのScopioという機械(おもちゃ)を使って魔王レイとLibraを生み出した!」



「ちょっと待ちなさい!私もアーチ(お父様)のことはよく思っておりませんが、プリズムはあなたを倒すために生み出したはずよ!」

レゾナが反論する



「そりゃ、お前にはそう言うだろ、いくら奴の娘にも馬鹿正直に言うわけない!」



「この…」


「私も苦労したんだぞ!レイとナレッジを上手く手駒にするにはなかなか、あとお前ら三大神も邪魔が酷い!そうだ、とりあえず、ティラノサウルスだけでも吸収しておこう!」

なんと、ハルマゲドンはティラノサウルスを食べてしまった



「まて、ナレッジだと?ナレッジを手駒にって何だよ!」

ナレッジ──ナレッジ・リブレルゲーヌ・リーフル=ウェリバース

レイ・スカンタルピアス・リーフル=ウェリバースの双子の弟だ

レイが激昂する、ナレッジはレイの双子の弟なのだから当然怒る


「まだ気づいてないのか?そのLibraっていうおもちゃには、【ナレッジの脳】が入ってるんだよ!」


「ああっみんな!もうハルマゲドンを殺すよ!」


「ガハハハ!この後に及んで私に反抗か?もう決めた!この世界を滅ぼしてやる!まぁ、お前らと遊んでからだがな!」



「ちょっと待て!ハルマゲドン!どこに行くつもりだ!」レイが叫ぶ



「まずは世界樹を折りに行くぞ!と言っても私の仲間にやらせるつもりだがな!私は…エレスタにでも行こうか、あとメタルデビルも再利用できるな」


「世界樹?ホロボスターはいいのか?」

レイがまた問う


「当たり前だ!こんな住みにくい星に興味はない!まずはラララプラネットを滅ぼして楽しむのだ!」


「待てハルマゲドン!俺はお前を必ず倒す!」


「それはそれは、楽しみにしておくよ」

ハルマゲドンはScolpioと共に夜闇に消えていった

今回はどうでしたか!

レイとの激アツ戦に加え、最後の怒涛の展開!めっちゃ自信あります。

もしよかったら★★★★★お願いします!

今回で第3章ディザスタ帝国編が終わり


ついに第4章 ハルマゲドン編がスタートします!


こっからは怒涛の伏線回収と激アツ展開しかありません。


マジで期待してほしい。

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