表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/92

第63話 愛と哀の華

「よし、世界樹に着いたよ!」



「後はどうやって登っていくかだが……」



「あたしに任せなさい!」

ドロップが重力を上向きに変えた


プリズム達が上空に向かって落ちるように移動する



「よし、そろそろ重力を戻すわね!」

プリズム達はツリーハウスのすぐ横の枝に着地した


……

「よし、突入だ!」





「ちょっと待ってください、この空間にあなた達を入れるわけにはいきません、私は愛するアム様をお守りしなければいけないのです!」ダークエルフの女が現れた


「誰だ、お前は?ただの門番か?」




「私はアム様に最も近い側近なんです…名前はタニカですぅ、ぜひ覚えておいてください…側近だから戦わなきゃダメなんです」

タニカは目を泳がせて、ぼそぼそと話している



「ねえ、それよりシャープ、あんたさっきからどうしたのよ、なんかおかしいわよ」

ドロップが尋ねる



「いやぁ、なんかあのタニカちゃんって子、可愛いなぁって思ってさぁ」


「…っ!?私はあなたには興味はありませんからね…私あなたを殺さなきゃ」

タニカは顔を赤らめながらも、拒絶する


「まぁ、そう言わずに!」

シャープはタニカの体に触れた



「やめてくださいっ」

タニカはジョウロを取り出し、地面に水を撒く、するとそこから植物がすごいスピードで伸びて、あっという間にシャープに巻きついた


タニカはジョウロを媒介として使用する【咲花術】の使い手だ!


好きな植物を瞬時に生やすことができる



「まいったなぁ、タニカちゃんって強いんだね」シャープは縛られながらもまだ喋る



「私なんか強くないです」

タニカははっきりとシャープと目を合わせた



「ちょっとシャープ!何やってんのよ!」



「怒らないでよドロップちゃん、俺はあいつを口説けたら戦わなくて済むと思っただけだよ!」



「口説けてないじゃない!このクソゴミ!」



「本当にごめんって!」


タニカは再びジョウロを使ってツタを生やし、プリズム達に絡ませようとする




「こんな植物なんて燃やしてしまえ!」

ファイはツタを全て燃やした


そのまま、ファイは燃えるハンマーでタニカに殴りかかる



タニカは何も言わないまま巨大なスギを生やして盾にした


ファイはその木に着火した


しかしなかなか燃え尽きない


「木は簡単には燃えませんから…」

タニカは燃えるスギを引っこ抜き振り回した


「スギよ!朽ちろ!」

メアナイトはスギに催眠を掛けた

スギは腐って消えてしまった


「これで…」

タニカはまた別のツタのような植物を生やした

その植物はファイの方に急速に伸びていく



「何だこの植物は、あっちょっと待て、おい!待て死ぬ死ぬ死ぬ!」

植物はファイの口の中に入り込み、ファイからエネルギーを吸い取った


ファイから生気が失われていく



「やめて、ファイに近づかないで!」

プリズムはナイフを投げてツタを切った


「ねえ、ファイ、大丈夫?」



「大丈夫…だ」

ファイは衰弱している



「ピピッ!ファイから水分やエネルギーが失われているよ!君たちの国より遥かに進んだ技術が詰まった図書館で売られている、栄養食品をあげるね!」

Libraが謎のゼリーのようなものを食べさせた

するとファイはみるみるうちに元気になった



「ああ、ロケットパンチですわ!」

フィステリアがロケットパンチを発射


「そう…やっぱり私って強くないみたいです」

タニカはまたスギで防ごうとするが、スギは簡単に折れてパンチがタニカに直撃

フィステリアを睨みつける


「痛い…肋骨は折れちゃいました、ひどいですよ!命だけでも助けていただけませんか…もう私は…」



「そりゃ悪かったけど僕たちも死にたくないんでね!」

アイムは時のギアを10000000に変えて斬りかかった


今度はタニカの右手が切断された


「アム様に使っていただく予定だったのに、さっき吸収したエネルギーをここで使うしかないですぅ」

タニカはファイから吸収したエネルギーで傷を治したのだ


「あいつの能力、結構厄介みたいっすね」



「でも、結局斬る攻撃には弱いみたいだけどね」



「よし、クソゴミ!今があなたが活躍するチャンスよ!」



「分かったぜ、ドロップちゃん!」

シャープは全身に棘を生やした



「ああ、なんで!私のこと可愛いって言ってくれたじゃん、なんでみんな私から離れていくの……なんで!」

タニカは大量のスギを生やして防御しようとしたが、全て棘で破壊されて、そのままタニカも胸のあたりをシャープに抉られた



「ごめんなタニカちゃん!俺はドロップちゃんの方が大切だからさ!」


「く、こうなったら……」

タニカは落ちたジョウロに手を伸ばす


しかしファイは待ってくれない

「いや!お前はもう終わりだ!最後に止めを刺してやる!」

ファイはタニカに着火した!


熱い炎が僅かな命を削る



「やめて死にたくないんですぅ!もうやめますからぁ、貴方の奴隷になってもいい…命だけは助けてくださぁい…そしてあのアムを殺してくださ…」



……



その時だ、命が尽きようとしていたタニカが、突如謎のシャボン玉に包まれた


タニカを乗せたシャボン玉はふわふわ浮かんで空に飛んでいってしまった


プリズム達も呆気に取られて何もできずに眺めるだけだ

「え?なにあれ?」


「どういうことですか!」


「あ〜あ、逃げちゃった」



……泡の中にはタニカと一人の男が入っていた


「タニカ!大丈夫か!?」


「バブリエル…助けてくれたんですか…?でも、……もう少し早くきてくれたら」




「まて、絶対死なせねえからな!ちょっと遠い国からエリクサーってのを取ってきたんだ、これを使えばその傷も治るはずだぜ」


エリクサーを浴びたその体はみるみるうちに修復されていく


「ありがとう、アムと違って私なんかの為にここまで」



「当たり前だろ!お前のことは何よりも大切だからな」


こうして、二人は夕空に消えていった



「あのファイって奴がお前にトドメを刺そうとしたわけだな……復讐するしかねぇな!」

男は目をギラギラ光らせるのだった


さて、今回登場したタニカはまだここで終わりじゃありません。しばらくしたらまた出てくるかも……


そして、次回はかなり衝撃回になります……覚悟はいいですか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ