第40話 プリズム再練成
一方、ファイ、メアナイト達は……
「おい、メアナイト!結局幽魔族って何者なのか知ってるのか?」
「もちろんです、幽魔族というのは惑星ホロボスターに住む戦闘民族、彼らの特徴として15歳になると成人儀礼として戦闘に特化した体に改造するらしいです」
「そうなのか」
「幽魔族は体を改造することに誇りを持っているそうです」
「ところで幽魔族は俺様達みたいに何か特殊能力を持っているのか?」
「いいえ、幽魔族は体の改造で擬似的に何か超常な力を得ているだけです」
……
「よぉし、みなさん、帰ってきましたね」
「お、いよいよか!」
そして10人はホムランドに集まっていた
色々セッティングも完了している
「何か、最初より人が増えているのですが?」
「まあ、いいぜ!プリズムは絶対蘇らせるんだろ」
「で、これからどうするんだ?」
「ええと、この【世界錬金幸福論】って言う本にやり方が書いてあるのよ、これは私の父、アーチの著書なんだけどね」
レゾナが分厚い本を取り出す
「へえ」
「まずは、賢者の石にエリクサーを振りかけてください!」
「次は?」
「それからウロボロスの宝玉を接触させる!」
「それで?」
「最後にシュークリアの果実を触れさせる!」
シュークリアの果実は虹色に光っていた
「お、なんか光って来たぜ」
「おい、これってそのアーチって奴じゃなくても錬金術が使えるのか」
「いい質問ね、父の能力は錬金術ではなく、【研究】という能力なのよ、父が研究
したおかげで誰もが錬金術を使えるの、呪文さえ知ってれば」
「なんかよくわからなんが、呪文を使うんだな」
「早く呪文を唱えてくださいよ」
「あ、待って、まだする事があったわ」
「はぁ?何やってるのよクソゴミ!」
「個人が特定できる情報を紙に書く必要があるわ」
「へえ」
レゾナは紙に
錬金式人造人間
超特殊能力保有人種R2型
女性
【完全反射バリア】
Prism
と書き、シュークリアの果実の上においた
「よーし、これで完璧ね」
そして、レゾナは呪文を唱え始めた
「万物はこれより
記録の塊より永存し
輪廻の命は改造され
虹の雫は全てを修復し
一つの種を核にして
命が一つ生まれる
降臨せよ、世界の子よ!」
シュークリアの果実を核にしてプリズムが形作られていく
凄まじい光と共に、肉体は形作られる
そして、新しい肉体にプリズムの魂が降臨した
……
プリズムは目を覚ました
「あれ?なにこれ?あ!お姉ちゃん!お姉ちゃんが生き返らせてくれたの?」
「ええ、蘇生が成功してよかったわ」
「プリズムさんが生き返ってよかったです」
「ああプリズム、大丈夫か」
ファイは涙を流していた
「ねえ、ファイは何で泣いてるの?」
「何でもない!」
「教えてよ」
「……お前にもう一度会えた事が嬉しくて……」
「それは……よかったね」
プリズムは笑みを浮かべた
「ああ」
「ところで、どうやって蘇らせたの?」
「それはですね……」
……メアナイトが経緯を説明した
「へえ、錬金術か、面白いね」
「て言うか、これってプリズムみたいに元から錬金術で作られてなかったらできなかったのか?」
「まあ、出来ないこともないわね、ただ最後の紙に書く情報が普通、正確に分からないのよ」
「あ、そう言えば言い忘れていたんですが、僕たち途中でグランダード共和国っていう国を見つけたんです!」
「グランダード共和国…?」
「エルフという種族が暮らしている国なんですよ」
「エルフ…てっきりあの方が最後の1人だ思っていたわ」
レゾナが語る
「エルフを知ってるんですか」
「貴方がよく知っている人よ」
「ええ?」
「また時が来たら教えてあげるわ」
「ああ、それよりも今はハルマゲドンだな」
「よーし、てことで!ハルマゲドンを殺しに行くよ」
…と言うことでプリズム達3人がメガウィングに乗って出発した
ところが人工小惑星ハートフルに到達するとそこで突如、異変が起こった
船内では、ブザーが警告音を発する
「ああ、大変ですよ!」
「なんだ?」
「酸素が、酸素が漏れてるんですよ、あと船が50箇所以上破損しているみたいなんですよ!」
「なにそれ、どうなってるの?」
プリズムがメアナイトに近づく
「なんとですね、この船、溶けてるんです」
「え?」
「窓を見てください、船が謎の瘴気に覆われてしまってるんです」
「これが、ハルマゲドンの罠ね」
「よし、はやく戻らせろ!出直すしかない!」
「そこで、緊急ワープシステムです!」
「なにそれ?」
「これは先生が作ってくれた物を流用したものなんですが、船がエレスタ平原にワープするわけですよ!」
メアナイトはワープボタンを押した
その瞬間、メガウィングは宇宙から消えた
そして、同時に船がエレスタ平原に転送された
「よし降りるぞ!」
船から降りると、そこはエレスタ平原だった
そこにはちょうどアイム達もいたのだ
「はあ、ん?アイムさんと…先生!?それに死んだ筈の賢者も」
「どういうこと?」
プリズム達は戸惑っている
「おい、プリズム!ワイがどうやって生き返るかは説明したよな!」
ベントが喋り始める
「どうやってですか?」
「あれや、あれ、3Dプリンターや」
「ああ、ついにあれが完成したんですね!」
「あれってなんだよ?」
「ワイは死ぬ前に生体データを取っててな、それを元に身体を復元したんや」
「え、じゃあ俺様達もデータを取っておいたらいいんじゃないか?」
「死ぬ数秒前ぐらいにとったデータじゃないと意味ないんや」
「なるほどな…で、お前はなんなんだ」
ファイはリトを指差す
「本物の賢者様なの?」
「でも以前会った時の大賢者リト様と違いはないと思いますけどね」
「わたくしは本物の賢者ですわ」
「自分で賢者って言うんですね」
「てか、フィステリアにそっくりだね」
「お、いいところに気がつきましたわね!
「ちょっと待て、まさか……まさかとは思うが、フィステリアとリトは同一人物か…なんてことはねえよな」
ファイは震えながら尋ねる
「はい、その通りですわ!」
「え?どういうこと?」
「なんと戸籍上にフィステリアという名の人物は存在してないのですわ」
「なんだと!?くそっ、なんで今まで気づかなかった」
「わたくしの名はリトですの」
「何が目的だ!」
「わたくしの目的はハルマゲドンの完全な討伐!そのためにはどんな手段でもつかいますの」
「てか、固有能力とかどうなってるの?」
「実は【ロケット☆パンチ】はわたくしの能力ではなく、この特別なグローブによるものですの、わたくしの能力は【世界やり直し】ですの!」
「……ちょっと待って、秘密多すぎじゃない?フィシステリアのこと親友だと思ってたのに……」
……その後も経緯などを説明した
「で、ワイが新しい戦艦を作ったったで!」
「本当ですか!」
「名付けて宇宙戦艦ギガウィングや!」
「おお」
「作ったばっかりのメガウィングは無駄になってるような……」
「まぁまぁ、これでハルマゲドンのところまで行けるはずや!」
「てことで、出発!」
「ああごめんな、この戦艦、5人乗りなんや!」
ファイ、プリズム、メアナイト、ベント、リトが乗ることになった
……しかし、また新たな問題が発生したのだった
確かに瘴気は乗り越えられた、しかし
「おかしいな、どうやっても人工小惑星ハートフルに近づけへんのや!なんかバリアっていうかみたいなんが張られてるんかもな」
「まかせろ!」
ファイがその透明な壁に火をつけようとしたが
なんと、能力が使えなかった!
「ワイも使えへんわ」
「でも、プラズマビームなら神由来の能力だから使えるはずだ!」
ファイはプラズマビームを発射
しかしバリアはびくともしない
「しかも、それなりに硬いのか!」
「どうすればいいんでしょうか?」
「まて、一回出直すか……」
「ええ?何か方法はあると思うんだけど」
「誰か教えてくれたらいいんですけどね……絶対に入る方法はあるはずですから」
「一応……どなたかから、侵入方法を教えてもらう方法はありますわ」
「どうやるの?」
「……バベルの世界図書館に行く方法ですわ」
「バベル…どこだそこ?」
「あの天秤座の方向にあります」
「バベルの世界図書館に行ってどうするつもりだ!」
「それが、バベルの世界図書館はどんな本でも置いてありますの、この世界のあらゆる情報が図書館にはあるわけです」
「ん…つまりあらゆる事が何でも分かるのか…まあ驚くことでもないな」
「よーし行こう!」
こうして5人はバベルの世界図書館に向かった
ついにプリズムが復活しました!
次回からプリズムも活躍します
<予告>バベルの世界図書館編スタート




