第2話 エレスタ平原にて
前回までのあらすじ
エレスタ王国に謎の黒い物質の雨が降ってきた!この雨に当たったら暴走しちゃう。で、王も暴走しちゃった!
だから【完全反射バリア】っていう能力が使える、主人公プリズムが王を倒しに向かう!
(この世界、全員能力使えます!)
プリズムのもとに、誰かが歩いてくる。
親友のフィステリアだ。
黄緑色の髪に丸メガネ、そしてやたらと耳が尖っている。
「ねぇ、フィステリア!ファイがおかしくなっちゃったみたいなの!」
「わたくしも存じておりますわ!」
「私、ファイを止めに行くよ!」」
「あなたはいつもすごいわね……気をつけるんですよ」
「へへ、分かってるって」
「では行って来ます……ん!?」
その時目の前に何かが現れた。
「きゃあ!お化けですわ!」
「いや違う、妖怪みたいだよ?」
クリーム色の兎のような姿のモンスターだ。
「ボクはマービット!君を捕食するよ!」
「うさぎがしゃべったあああああ!」
プリズムはナイフを突きつける、だがマービットはそれは飛び跳ねて避けた。
「どうしましょう」
「ねぇ、お化けは私無理だよ!」
「プリズム、あの怪物の中に美味しいシュークリームが入ってるそうよ、食べたかったらやっつけちゃってよ」
フィステリアは少し考えてそう言った。
「え!?シュークリーム!じゃあ頑張ろっかな!」
プリズムはさっきよりも本気を出して、目をキラキラさせながら、円形の【完全反射バリア】をフリスビーのように投げつける。
バリアはマービットの肉体を切り裂いた!
「まだ、残っておりますわね」
フィステリアは右手にパワーを注ぎ込む。
「ロケットパンチですわ!」
マービット達を鉄の拳が貫く。
フィステリアの能力は【ロケット☆パンチ】と言うそうだ。
「あれ、シュークリームは?」
「あれは嘘ですわ」
フィステリアは申し訳なさそうにしている。
「何だ、期待して損した」
「申し訳ございません、ご妖怪を退治できたのですからね、いいでしょう」
「や、誤魔化さないでよ」
「とにかく行ってらっしゃいませ、暴走する人に加えて、モンスターが出るなんて危険ですわね」
「じゃ、行ってきまーす、ファイ多分なんかもっと凄いこと企んでそうだしね」
そう言うとプリズムは野原から丘に向かって駆け出した。
……
「おかしいな…」
何故か周りにも沢山のモンスターがいる。
プリズムは逃げ出してしまった。
しかし逃げても何処までも追ってくる。
プリズムはいつの間にか100匹程のモンスターに追われてきた。
その時だ、プリズムを追っていたモンスター達が突然、蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。
まるで何かから逃げるように……
何か危険なものが迫って来ている。
プリズムの目の前に何かが降ってきた。
「あ…」
鉄の脚を持つ3つ目の蜘蛛、
どうやらここのモンスター達のボスのようだが
「こ…今度は何?」
「我はスペリュード、貴様ら下等生物を捕食する者だ!」
「あ〜もうっ、やってられない!」
スペリュードはプリズムに糸を吐く。
プリズムは蜘蛛の糸に、手足を拘束されてしまった!
プリズムが焦るも、もう遅い。
スペリュードが、巨大な脚を振り下ろす。
プリズムは力を振り絞って、転がってよける。
「痛っ!」
少しかすってしまった。
地面に、巨大な脚が、深くまで突き刺さり、クレーターのようなものができていた。
もし直撃すれば即死だろう。
スペリュードの脚は、地面に刺さってしまい、抜けないようだ。
その隙に体を動かしまくり、ポケットからナイフを、なんとか出した。
「ナイフ…そんなもので私の外骨格は傷つかぬ」
「残念だったね!」
プリズムが足でナイフを挟み、体を捻ってスペリュードの方へ向けると、そのまま足で弾くように、上手くナイフを飛ばす。
そしてスペリュードの目に突き刺さる。
「目が見えぬ!」
「そろそろ本気出すからね!」
「待て、貴様のような下等生物にやられるわけにはいかぬ!」
「でも死んでもらうね!」
ナイフでスペリュードを滅多刺しにする。
スペリュードは暴れるが、そんな攻撃はプリズムには当たらない。
そして、その鋼鉄の脚が、またプリズムに振り下ろされた。
「残念だね!」
プリズムは【完全反射バリア】を張った!
鉄脚はバリアに弾かれ、ぱきんと音を立てて割れた。
「じゃあね」
腹部に深くナイフを突き刺した。
その瞬間、スペリュードは塵となって消えてしまった。
「危なかったぁ……」
……一方その頃、フィステリア宅にて
「ハルマゲドンの肉片が消えた?、ふざけないで下さいませ!今すぐ回収に向かいなさい!」
「おいおい、それよりなんか変な化け物が発生してるんだが、何しやがったフィステリア!」
「私も怪物の出現は想定外ですわ!今すぐ調査へ向かいなさい!」
「なんでお前偉そうなんだよ!そもそもなんでハイドを逃したんだよ!」
「あなたが何が出来るの?黙りなさい!あなたはとにかく、一度プリズムと接触してもらいますわ!」
「はいはい、後でお前が殺すんだろ」
「プリズムには悪いわね!まぁしょうがないですわ」
フィステリアはそう言うと乱暴に受話器を戻した。
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〈予告〉次回、ファイの新たな部下登場




