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cards[トランプ]  作者: しるしん
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被験体番号041(four leaf clover)

またながらく更新を遅らせてしまい、申し訳ございません。

現実のいろいろがなかなかおちつかない季節になってきましたので、これからも更新は途切れ途切れになるかもしれませんが、どうか被験体達をよろしくお願いします。

そして、久しぶりだったため、文章が分かりにくくなってます。

しばらくかかないだけで、やはり落ちるものですね。

いや、そもそもそんなに技術なかったから差がわからな(ry






「始めよう、クラブの代表就任式を」






僕は落ちた、足場がなくなり

落下したすえに尻もちをついた。

足場が見えなかったせいで、着地も出来なかった。

つまり、痛い。

かかととか、勢いで叩きつけた手とか、

とにかく痛い。

かなりの距離を落下したのだろう、位置エネルギーがこの痛みの原因と考えられる。


「ようこそ、モルちゃん...」


1つの足音が、僕の前で止まる。


途端、周りに灯りが現れる。


「...ロウソク?」


突如、僕ともう1人を囲むように立てられた

無数のロウソクに火が灯る。

誰かが付けた様子はない、一瞬にして火が現れたと言ったがいい。


「どう?ビックリした?」


すると、座り込んだ僕を見下ろすようにして、その誰かは問いかける。

獣の耳があるのに、人間の耳もあり、メガネもかけている。

二本の黒い、狐の尻尾に

不思議な服を着ているその人は、あの日

夢で語りかけて来た人と、よく似ていた。


「...」


突然知らない人に話しかけられ、僕は返答に困った。

ここは質問に答えるべきなのだろうか?

いやしかし、「ビックリした?」と聞かれて「ビックリした」と初対面の人に返すのも不自然では...


「驚き過ぎて声が出ないのかな?」


僕が返答に悩んでいると、その人は

足まである長い袖無しのコートを指で摘み

軽く持ち上げて頭を下げた。


「初めましてじゃないけど初めまして。

私はミュウティア、神様の被験体の傑作品です。」


丁寧にお辞儀し、ミュウティアと名乗るその人は

美しい菫色の髪を揺らしながら微笑んだ。

その表情は儚げで、本当に人間が元であるか疑ってしまう程...

...美しいと思った。


「ねぇ、いつまで座ってるの?

まだお尻痛い?」


そう声をかけられ、僕は我に返った。

勢いよく立ち上がってしまい、まだ残る痛みに顔を歪めた。


「ごめんね、まさかあんなに盛大に尻もちつくとは思わなかったから。

ラミちゃんよりすごかったし」


ミュウティアが心配そうに僕の顔をのぞき込む。

三日月のような瞳に見つめられ、なぜか

恥ずかしさで顔をそらす。


「ふふ、その反応ディア見たいだね。」


ミュウティアが笑った、その姿すらどこか儚げだと思った。


って、見とれてる場合じゃない!


「あ、貴女は、な、なんなんですか...」


「ん?自己紹介はしたよ?」


小首を傾げながら、その人は答えた。

僕は1度、唾液を飲み込み

落ち着いてから、頭を整理する。


「...神様とおっしゃいましたよね」


「そうだよ、二ーファから話は聞いてるんでしょ?」


...やっぱり。

二ーファさんの話の通りの人物なら、この人は大量殺人犯だ。

そして、とんでもなく異常な被験体なのだろう。

夢では、未来がとうとか言ってたし。



「とりあえず、クラブの代表就任おめでとう」


ミュウティアはそう言って、1人で拍手をする。


「貴女は見事、51人を殺す事が出来た

選ばれし被験体だったのです。」


「そういえば、その殺人を行っているという時間帯の記憶がないと思えば...

貴女が塗り替えてたんですね?」


「...そうだよ」


やっぱり。僕の予想は当たっていた。


「だって、自分からじゃ出来ないもんね。

だから一時的に意識をここに持ってきてたんだ。

本体は武器を手にした本能のままに動くんだよ。」


「...!?」


「だから、その間にお話したでしょ?

もしかして、忘れちゃった?」


「じゃあ、やっぱりあの殺人は

僕がやったんですか!?」


「武器を手にした生き物は、それを使いたくてしょうがないからね。

自制が無くなれば、暴れだす

例え意識が別の場所へあろうと、そもそも被験体には複数の精神が存在するからね。


実験のさいに組み込まれた他所からの遺伝子...

それらが君の体を使い、51人を殺したんだよ。


二ーファとユーフィちゃんも同じ。


全てはキミの体がとった行動だよ。」


「そんな...」


かなり精神的に苦痛な言葉だった。

あれが、本当に自分がやったことだっただなんて...


僕は、また唾液を飲み込み。

落ち着いてから口を開く。


「貴女には質問が山のようにある。

そもそもいったい何が目的でこんな事を...」


僕が話しかけようとすると、ミュウティアは人差し指を立てて僕の口に当てる。


「私への質問は条件付きだよ。

答えた所で理解して貰えるものでもないけどね」


僕はミュウティアの手を掴む。


「何故代表を求めるのですか、なぜ犠牲が必要なのですか...

何故僕らなんですか...!」


ミュウティアの言葉を無視し、僕は質問を続ける。


「んー...どうしても知りたい?」


「...知りたくなければ聞きません」


「そうだね、まあいいや。」


すると、ミュウティアは

自分の手のひらを僕に見せた。


「モルちゃんが、ゲームに勝ったなら、

一つだけ質問に答えてあげる。

その質問に答えたら、直ぐにユーフィちゃんの所に送るからね。」


何も無い空間から、突如塊が産まれる。


その塊は、長方形の形をしていた。


「ゲームは...

四つ葉のクローバーとか、どう?

モルちゃんにぴったりだと思うな。」


神様の被験体であるその人は

その儚げな笑顔で、僕を見つめていた。

夜は、やっぱり眠いです...

早く、落ち着け、リアルよ...

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