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cards[トランプ]  作者: しるしん
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17/43

被験体番号016(pelmanism)

ラミくんはかわいいんじゃああああぁぁぁ!!

『...ラミィヴァーニだ』


ラミィヴァーニ、その名前は僕が探していたものだった。


あの化け物の部屋を監理している人間が、たいそう可愛がってる被験体がラミィヴァーニ。

名前だけなら嫌と言うほど聞かされた。

看守や警備は全員コイツの事を素晴らしい、と称えていた。

見たことないヤツの話されても困るとは思っていたが、今となったらありがたい事だ。


なにせ、あの部屋の管理人のお気に入りならば。

上手くいけば武器を取り返せるかもしれないんだ。


「何を黙り込んでいる」


「モルさん?」


「...」


考え込んでる間に三人にガン見されていた。


「あぁ、ゲームを何にするか考えてました」


「それ、提案があるんだが」


二ーファさんが言う。


「なんですか?」


「俺とコイツ、二人でやらせろ」


「え?」


「は?」


ラミィヴァーニも驚きを見せている。


「別にいいだろ、二人の代表ってことだよ」


「僕はかまいませんが...」


ラミィヴァーニに視線を少しやる。

納得いかなかったのか、眉に皺を寄せている。


「まぁ、いいだろう」


唸るようにラミィヴァーニは言った。


「ゲームは俺が決めていいな?」


「別に構わない、私は負けないから」


「じゃあ...

神経衰弱で賭けようぜ」


神経衰弱...全てのカードを伏せて並べ、二枚ずつカードをめくっていき、同じ数字を当てていくゲーム。


「世界は...の都合の...にしか...らない...」


ラミィヴァーニが何かを呟いたが、よく聞こえなかった。


「トランプを持って来ねぇと」


「あぁ、それなら僕が持ってますよ」


「...準備がいいな」


「情報の取り引きは全部これでしたから」


「なんほど、じゃあさっそく始めようぜ」


「......」


ラミィヴァーニは押し黙って足元を見つめている。






世界は、世界の都合のいい方にしか転がらない...

この勝負で決まるも当然。

これで私が負けたら、恐らくコイツらは選ばれた者じゃなかった...

勝てば選ばれた者だった...

しかし前者の場合だと、私この区画にとんでもないことしてるから、後ろめたくて家から出れなくなるわ...

てか人前にすら出たくなくなる...

勝負は相手の得意なゲーム、今からでも変更出来るか?

いやしかしそれは私のプライドが...

あぁあぁ、絶対に負けられなくなっちゃったし、どうしたものか...

て、嘘!!やめて!!トランプ並べないで!!

心の準備出来て無(以下略)






なんか今のラミィヴァーニにどこか親近感が湧いた。


「早く始めようぜ」


「...わかった、悪いが本気で行かせてもらう」


そう言ったラミィヴァーニの視点は定まらない。


「そんなに鋭い目をすんなよ、俺もお前に幾つか質問があるだけなんだから」


「...私とお前は初めて会ったはずだが」


「お前と似たような事言ってるヤツを知ってるからな」


瞬間、ラミィヴァーニの目が大きく開かれる。


「そんなわけだからよろしくな、傑作品殿」


こうして、ゲームが始まった。

多くの謎を解き明かす為に。

チョコアイス!!

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