被験体番号016(pelmanism)
ラミくんはかわいいんじゃああああぁぁぁ!!
『...ラミィヴァーニだ』
ラミィヴァーニ、その名前は僕が探していたものだった。
あの化け物の部屋を監理している人間が、たいそう可愛がってる被験体がラミィヴァーニ。
名前だけなら嫌と言うほど聞かされた。
看守や警備は全員コイツの事を素晴らしい、と称えていた。
見たことないヤツの話されても困るとは思っていたが、今となったらありがたい事だ。
なにせ、あの部屋の管理人のお気に入りならば。
上手くいけば武器を取り返せるかもしれないんだ。
「何を黙り込んでいる」
「モルさん?」
「...」
考え込んでる間に三人にガン見されていた。
「あぁ、ゲームを何にするか考えてました」
「それ、提案があるんだが」
二ーファさんが言う。
「なんですか?」
「俺とコイツ、二人でやらせろ」
「え?」
「は?」
ラミィヴァーニも驚きを見せている。
「別にいいだろ、二人の代表ってことだよ」
「僕はかまいませんが...」
ラミィヴァーニに視線を少しやる。
納得いかなかったのか、眉に皺を寄せている。
「まぁ、いいだろう」
唸るようにラミィヴァーニは言った。
「ゲームは俺が決めていいな?」
「別に構わない、私は負けないから」
「じゃあ...
神経衰弱で賭けようぜ」
神経衰弱...全てのカードを伏せて並べ、二枚ずつカードをめくっていき、同じ数字を当てていくゲーム。
「世界は...の都合の...にしか...らない...」
ラミィヴァーニが何かを呟いたが、よく聞こえなかった。
「トランプを持って来ねぇと」
「あぁ、それなら僕が持ってますよ」
「...準備がいいな」
「情報の取り引きは全部これでしたから」
「なんほど、じゃあさっそく始めようぜ」
「......」
ラミィヴァーニは押し黙って足元を見つめている。
世界は、世界の都合のいい方にしか転がらない...
この勝負で決まるも当然。
これで私が負けたら、恐らくコイツらは選ばれた者じゃなかった...
勝てば選ばれた者だった...
しかし前者の場合だと、私この区画にとんでもないことしてるから、後ろめたくて家から出れなくなるわ...
てか人前にすら出たくなくなる...
勝負は相手の得意なゲーム、今からでも変更出来るか?
いやしかしそれは私のプライドが...
あぁあぁ、絶対に負けられなくなっちゃったし、どうしたものか...
て、嘘!!やめて!!トランプ並べないで!!
心の準備出来て無(以下略)
なんか今のラミィヴァーニにどこか親近感が湧いた。
「早く始めようぜ」
「...わかった、悪いが本気で行かせてもらう」
そう言ったラミィヴァーニの視点は定まらない。
「そんなに鋭い目をすんなよ、俺もお前に幾つか質問があるだけなんだから」
「...私とお前は初めて会ったはずだが」
「お前と似たような事言ってるヤツを知ってるからな」
瞬間、ラミィヴァーニの目が大きく開かれる。
「そんなわけだからよろしくな、傑作品殿」
こうして、ゲームが始まった。
多くの謎を解き明かす為に。
チョコアイス!!




