第14話 カイルクへ
ガラガラガラガラ…
馬車に揺られながら俺は王都までのルートを頭の中で再確認していた
どうやらそのまま王都に直行するのではなく、いくつかの街を経て王都へと向かうらしい
というわけで俺たちは今、カイルクという街に向かう馬車に乗っているわけである
馬車といっても俺とナズナだけが乗っているわけではない、なんとハクジさんとトウジさんがちょうどカイルクに用事があるそうでその護衛を兼ねて馬車に同行させてもらえることになったのだ
つまるところ今は俺含めて4人での旅というわけだ
「そういえばルリちゃんって甘いもの好き?」
「え?甘いものですか?う~ん、まぁ好きですよ?」
「いいね!カイルクには有名なお菓子屋さんがあるんだよね!街に着いたら一緒に行こうか!」
「…いいですけど…旅行に来たわけじゃないんですからね?試験のために王都に向かっているんでしょう?」
「もう!ルリちゃんもお兄ちゃんみたいなこと言わなくていいのに…でもせっかくいろんなところに寄るんだから…楽しまないと損じゃない?」
「…まぁ確かにナズナさんの言うことも一理あります」
(実際問題、長旅になるだろうしコンディションの管理は大切だからな…そこを含めての護衛依頼だろう、女で強い人間を探していたのもそういった側面もあるだろうし)
「でしょでしょ?う~ん、早く着かないかな~」
「はぁ…全く…」
しかしこの能天気さにはやっぱり苦労することになるのではと、俺はこの先の旅が心配でならなかった…
「今日はこの辺で野営しましょう」
あたりも暗くなってきて今は6時ごろだろうか、トウジさんにそう話しかけられて俺たちは野営の準備をする
夕飯はトウジさんが作ってくれるというのでその厚意に甘えて俺とナズナも頂いたのだが…その…なんとも言えなかった……
「明日は私が料理します」
「いえいえ、そんな悪いですよ、護衛として気を配っていただいて疲れてるでしょう?」
「明日は私が料理します」
「そんな、大丈夫ですよ、わたしにせてください」
「明日は私が料理します」
「え、ええと…まぁ、そこまで言うのなら…」
こうして俺は食という旅の間で最も重要なものを守り抜いたのである
だが、決して作っていただいた料理が不味かったわけでは………………………………………ないのだ
処女作です!まだまだ未熟な身ですので暖かい目でご覧ください!
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