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君色レイニードロップ  作者: ひな月雨音


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88/113

♯86 Heavy Rain 31

 雨の中、傘も持たずに店の軒下に立ち、いつ来るかも分からぬコウを想い続けるよもぎ──



ピチャッ……ピチャッ……。



 雨と暗闇で視界ははっきりとしないが、確かに地面を濡らす雨だまりを踏む音が聞こえる。



コウさん?!」



 道路へ駆け出し、音のなる方に目を凝らす。



 ピチャピチャピチャピチャ……。



 複数の足音を確認したよもぎが、軒下へと引き返そうとしたその時──



「待って!」



 よもぎは何者かに呼び止められた。



「はい。何でしょうか?」


『あのさぁ。変なこと聞くけど、私達何人に見える?』


「……………………あぁ」



 雨なのか涙なのか、現実なのか夢なのか、よもぎの目に映ったのは……。



「…………3…………人です」



 どしゃ降りの中、声を上げ膝から崩れ落ちるよもぎ

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