前へ目次 次へ 71/113 #69 Heavy Rain 14 艾(よもぎ)は突如入ってきた光に目を細めた。 いつも通りの景色── いつも通りの匂い── 説明が無ければ、自分が置かれた状況を判断するのは容易では無い。 ただ、艾(よもぎ)は瞬時に理解したようだった。 “いつも通りの景色──” “いつも通りの匂い──” (……“あなた” が誰で、何をしたのかは分からないけれど、まずは挨拶が先ね) 一度深呼吸すると、艾(よもぎ)は少しだけ笑みを浮かべながら続けた。 「……ただいま……私の世界」 そう── ここは艾(よもぎ)の過去の世界──