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#56 Heavy Rain 1
『さあ、時間だ。続きを見せてあげよう』
漆黒の闇の中、蠢く人影がひとつ──
(だから……おまえ誰なんだよっ!)
怒りをむき出しにするが、爻のそれは、相手に届くことなく、闇に飲まれていった。
『その質問には、まだ答えられない。それに──』
(……それに?)
『自分の目で、記憶という真実を見るんだ』
(……真……実)
『ここから先は、雨が長く降る。爻? 君は……雨の先にたどり着けるかい?』
まぶたを閉じた意識は全くなかったが、闇が一段と深くなり、吸い込まれるような感覚だけが、爻を包んでいった。
(……待ってろよ! おまえが誰なのか、必ず探し出してやるからな!)




