表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
113/113

♯最終話 君色レイニードロップ

「これは、通り雨かな……」



 店の前で傘立てを持ち、空を見上げるコウ──



「すみません。雨が止むまで、軒先をお借りしてもよろしいですか?」


「それでしたら、外は寒いですし、もし…………」



 言葉に詰まり、時間が止まったような感覚だが、それはコウの前に “よもぎ” が立っていたためだった。



「…………よも……ぎ」


「えっ? あのぉ……私、どなたかと似ているのでしょうか?」


「………………あっ! ええ。とてもよく似ていたので……その、すみません」



 クスクス笑う “よもぎ” の姿をした女性。


 それを見て、コウは思った──


 君色をしたこの雨粒が、自分の瞳から零れてしまわないように、ここに誓うと──



(今度こそ、君に降りかかる全ての厄災を……俺がなぎ払うよ。だから……)



♪ポロロロン──

♪ポロロロン──



 お客様の来店を知らせるメロディが店内に鳴る。



「いらっしゃいませ──」



(…………みんな……ただいま)

最後までお読み頂きまして、心からありがとうございます。


ラストは皆様の想像で、それぞれ補完して頂ければ幸いです。


もっと普通の恋愛のお話が書きたいと願う、ひな月雨音でした──


それでは、また次の作品で(*^^*)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ