表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
108/113

♯106 数列

 以前、よもぎからは聞いていた──


 祖父は体調を崩しているから、今は私が代わりなのだと──


 そのお爺さんが何故、よもぎのことを忘れずにいられるのか、コウには不思議で仕方なかった。



コウ君。まずはお礼を言わなければならないね。あの子を……よもぎを護ってくれてありがとう」



 お爺さんはコウの手を握りながら、深々と頭を下げた。



「俺……何も出来ませんでした。全部護るだなんて……結局、口だけの約束をしてしまいました」


「護ってくれていますよ。ちゃんと。忘れずにいてくれていることが何よりの証拠です」


「あの……そのことなんですが、どうして俺とお爺さんは、よもぎのことを忘れずにいられるんですか?」



 何からどう説明したものかと悩むお爺さんは……。



コウ君? よもぎから何か預かったものは無いかい?」


「……預かったもの?」



(……覚えておいて。ナンバー……)



「ナンバー0の9の23……」



 ギリギリだったよもぎが伝え残した数列を思い出したコウ──

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ