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元の世界に帰るために本探してみた!  作者: 紅葉
第五章  魔法学校へ行こう
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95話 憧れ

「何の話してるんだろうな。」



ウィルがメグに話しかける。

二人は校長室の中に入れてもらえなかったので、揃って校長室前の廊下の壁にもたれかかっていた。



「なんだろう?でも、テオさんがメモを持ってきたってことは、ダイヤ様からの伝言ってことだよね。」

「…。前から思ってたんだけど、どうしてダイヤさんのこと”ダイヤ様”って呼ぶんだ?」

「ダイヤ様は私の憧れで、命の恩人なの。あの方の種族が何であれ、ダイヤ様は私の神様なの。」



ウィルは少し難しそうな顔をして、首を傾げた。



「神様ね。種族と言うか、階級でそんな人達がいるのは知っているけど…。」

「ウィルには憧れの人っていないの?」

「憧れ…、ニーニャさんかなぁ。強くて優しいし。」

「確かに、ニーニャさんかっこいいもんね。大人の余裕?ってのを感じる。」



二人の間に沈黙が流れる。

いつもはライトが間におり、二人で話すことがほぼ無かったからだ。



「そういえば、入隊試験のときに俺のこと知ってるって、何時会ったんだ?」

「え、本当に覚えてないの?ウィルが東の城に来てすぐだよ。多分お兄さんもその時いたよ。」

「本当か!?俺の兄貴のことで何か覚えてないか?」

「お兄さんのことでしょ…、テオさんとニーニャさんと話していたのは覚えてるんだけど、何年も前のことだから、記憶が曖昧で。ごめんね。」

「いや、いいんだ。すこしでも知れてよかった。」











「本日はありがとうございました。よければ、学校の中を見学していってください。」

「はい、ありがとうございます。」



俺はマーガレットに礼を言い、校長室のドアを開けると、ウィルとメグが俺のことを待っていた。



「本当にここで待ってたんだ。」

「待ってるって言っただろ?」

「いや、それはそうなんだけど。」



ウィルの頭の上にははてなマークが浮かんでいた。

俺はてっきり、メグに言われて先に城に帰っていると思っていたのだ。



「マーガレットさんが校内を見学してもいいって。」

「じゃあ、行こう。」



俺達三人は学校の見学をはじめた。










出発してすぐに、階段を上がろうとすると、上から教員らしき人が降りてきた。

その人は大きな箱をいくつも持っており、その人の後ろにもいくつもの箱が浮いていた。

俺は、箱で前が見えない教員と、もう少しでぶつかってしまうところだった。



「おっと、すまん。当たってないか?」



たくさんの箱を持った教員が俺に話しかけた。



「大丈夫です。手伝いましょうか?」

「いや、いいよ。楽しんで行ってきな。」



教員はたくさんの箱を抱えて、廊下を進んでいった。

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