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元の世界に帰るために本探してみた!  作者: 紅葉
第三章  それぞれの関係
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55話 派生魔法

「花派生の魔法全部ってかなりの量がありますよね。」

「そうなの!でもダイヤが”メグなら大丈夫”って言うから私が教えることになったの。

リリィさんのほうが心強いよね、ごめんね。」

「いえ!私は二番隊の隊長でもあるリュンヌさんに教えてもらえるのでとても嬉しいです!」

「本当!?私も嬉しぃ!」



リュンヌはメグの手を取って、上下にブンブン振る。

とても激しい握手にビックリしたが、やる気を持ってもらえてよかった。



「私のことはリンでいいわよ!二人もね!」

「はい!」



俺等三人は元気よく返事をした。










俺とウィルはソレイユと、メグはリュンヌとそれぞそれのことをするために、一度別れた。

俺も日々の稽古のお陰で、魔法を以前より上手く使えるし、体力もついてきた。

でも、まだまだウィルやソレイユには追いつけない。

早く彼らと肩を並べたいところだ。








「じゃあ、メグちゃん。早速始めましょうか!」

「よろしくお願いします!」

「メグちゃんは水魔法が使えたよね。まずはそれを見せてもらおうかな。」

「わかりました。」



メグはそう言うと、小さな地球儀のようなものを取り出し、その周りを水が囲む。

水に囲まれた小さな地球儀をメグは自分の前に出すと、遠くにある的に向かって水が飛ぶ。

何発かの水の弾が的に当たり、割れる。



「水の基本は大丈夫そうね。水魔法がこれくらいできてるなら、花魔法も大丈夫ね。」

「水魔法に必要最低限の花魔法しか使えませんが…。」

「それができるなら大丈夫よ!じゃあ、水魔法に近い氷魔法からやってみましょう。」


「まず水魔法で出す水をできるだけ冷たくしてみて。」

「はい。こうでしょうか。」



メグはさっきよりも冷たい水を出す。



「そう!それをもっと冷たく!一番好きなものをイメージしてみて。」

「一番好きなもの…。」



メグが呟くと、メグの手元から近い水が少しずつ凍っていく。

しかし、手元の上三センチから凍らなくなってしまい、水が手から落ちる。



「あ、」

「惜しいね。でもちょっと凍った!この調子で頑張ろう♪」

「はい!もう一度。」












「おぉ!メグスゲェじゃん!お前らも負けてないよな!」

「そうって言いたいとこなんだけど、」

「ソルさんの底なし体力にはやっぱり敵わないですよ。」



息を上げている俺とウィルと反対に、ソレイユは楽しそうに話す。



「もし、もう一回あの銀髪に合った時、お前らに死んでほしくないからな!手加減しないぞ。」

「…っ」



ソレイユはニッと歯を見せる。

俺とウィルは武器を構え、駆け出す。

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