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VRスローライフ。  作者: 丸井気宇
二章 AI少女との冒険。

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第9話 予想外。

泳ぎ始めて三十分ほどして……

(もしかして………… これ?)


いかにもな魔法陣を見つけた。

普通の魔法陣よりもデカかったため、すぐに分かった。


(これ、だよね……?)


少し疑いながらも、二人をメッセージで呼んだ。


──────…………


『これが入り口?』


『そうみたいね』


『よし、早速入ろう!』


私達が魔法陣の上にいくと、魔法陣が青く光り始めた。


(この魔法陣で合ってて……!!!)

切実にそう願いながら、私達はワープした。


────……


「ん…… 水の中じゃ、ない?」


「どうやら、ダンジョンに無事来れたみたいね」


「とりあえず、ここが裏ダンジョンだと信じていこ〜…。」


なんだろう…… 薄暗い神殿って感じだ。


「さて、レイを呼ぼう!」


私はレイに、『ダンジョンに入れたよ』と送った。

すぐに『おーけー』という返信が来た。


そして一分ほどして……

『エレメンタルテレポートには距離制限があるらしい』

『つまり、私は今回の攻略に参加できない、ごめん』

とメッセージがきた。


んーと……?それってつまり…………

今回、三人で攻略しないといけないってこと???


レイは私達の中でも一番強い。レイがいない状態で攻略できるか心配だ。


「ねぇ、二人とも……」

「今回、攻略できないかも…………」


「どういうこと〜…?」


「エレメンタルテレポートには、距離制限があるらしくて……」

「その制限に引っかかって、レイはここにテレポートできなかったみたい……」


「じゃあ、この三人で攻略するってこと!?」


「うん」

「そういうことになる」


「「「…………」」」


「……よ、…よし!」

「とにかく、先にっ…進もー!」


私達は現実逃避のように、先へと進んだ。


──────…………


「はぁっ…… はぁっ……」


「ここの敵、なんか強くない?」


「さすが裏ダンジョン、って感じだね〜…。」


モンスターを一体倒すのに、三人が一分間全力で殴りまくった。

これ今回大丈夫かな…………


──────…………


一方その頃、レイは……


────……


「リン達、大丈夫かな……?」


ただ待つだけ、というのも暇なものだ。

おそらくリン達は、一時間ほど帰ってこないだろうから、レベリングでもしてようかな。


(……?)

(……足、音……?)

突然、足音がした。


「あれぇー?ここに人がいるなんて、めずらしぃなぁー?」


「……!?誰ッ!?」


私は咄嗟に、武器を構えた。


「そぉーんなに警戒しないでよぉー」

「でも、それで正解だぁーよ」


「私は『わるぅーい人』、なんだからねぇ」


そう言うと相手は、一気に距離を詰めてきた。


「っ……!」

「盾を構えても間に合わなっ────」


──────……


────……


「あ、レベルアップした」


「強いから、その分XPも多いのかしら」


「多分、そうだね〜…。」

「僕ももう二レベ上がった〜…。」


「このままどんどん進んで、じゃんじゃんレベル上げしちゃおう!」


────……


「────うわぁぁぁぁぁ!?」 

私達は今、中ボスっぽいモンスターに殺されかけている。


「このままじゃ全滅する〜………!」


「どうすんの!?」


「…………とりあえず!!!」

「先へ進むよ!!!」


「「分かった!」」


「とにかく走れぇぇぇーーー!!!」


──────………


「はぁ……、はぁ……」


全力で走りまくった。

なんとか逃げ切れたものの、大幅に体力を削られてしまった。


「撒けたは撒けたけど〜…。」


「どっと疲れたわね……」


「ちょっと休もう………………」


安全な場所を確保し、倒れるように座り込んだ。


──────………


────……


「ぐっ……」

盾を構えたおかげで急所はなんとか回避したものの、HPが半分ほど削られた。


「あれぇー?確実に急所を狙ったはずなのになぁー?」


「どうやら、運が強かったみたいだっ……」

「ねッ!!!」


言い終える前に、最高速度で斬った。


「はぁああああッ!!!」


さらに三撃、『神技(じんぎ)・抜刀』というスキルでぶった斬った。


これが私が最速で出せるスキルだった。

これで……!


「もう終わりなのかにゃー?」


「なんて耐久力……」

「でも、まだまだッ!」


「『三日月』ッ!!!」


三日月は円弧状の水斬撃を十二連続で繰り出すスキル。

数が多いため、一つ一つの斬撃の威力は弱めである。


「ふぅーん…… やるじゃん」

「ルシファも本気、出しちゃおっかなぁー?」


「ルシファ……?」

その名前には聞き覚えがある。

確か……そうだ。

上位のPKギルド、「Shadow Killing」のギルドマスターの……

でも、なんでそんな人が、ここに?


「ねぇ、あなた」

「もしかしなくても、Shadow Killingのルシファ……だよね?」


「そうだよぉー?」

「私はぁー……」

「Shadow Killingのギルドマスター…… ルシファちゃん、だよぉー!」


やっぱり……


「じゃあそんな人が、なんでこんな所にいるの?」

「普通、第2エリアを攻略しない?」


「それこそ、あなただってぇー」

「なんでこんな所にいるのかにゃー?」


「それは…… 教えられないね」


「あっそ」

「まぁこっちも詳しいこと言えないから、お互い様だねぇー」


そう言うとまた、一気に距離を詰めてきた。

「私、AGIには自信、あるんだぁー」



──────────────────────


・スキル

魔法とは別で、武器に二つまで装備できる。

スキルにもMPを消費する。

魔法と違いレアリティは存在しない。


・神技・抜刀

光属性の斬撃を三つ高速で繰り出すスキル。


・真月

水属性の斬撃を十二連続で繰り出すスキル。

斬撃一つ一つの威力は弱めに設定されている。


・ルシファ

BALOで上位のPKギルド「Shadow Killing」のギルドマスター。


・レベリング

長時間モンスターを狩るなどして大幅なレベルアップを目指す行為。

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