5-7 後始末
後始末
佐久の里に戻った親分と弓使いが神殿の巫女の祈りの部屋に入っていった。弟の長も、その場にいた。
親分が帰国の報告を始めた。
「近畿圏の強さや九州勢力の仕方が見えた。我らには、どうにも出来ん」
いきなりの手が出ない宣言。
皆は静まり返っていた。弓使いが話。
「落ち着け、手が出せないし、彼らの理屈には、何も言えないだろう。しかし、我らは、佐久にいる。佐久には手を出さないだろうと想う」
本当か?長である弟は、ホッとしていた。巫女もその様子を見て、決意したように話し始めた。
「佐久は、動かない。あり得ない。
と、思う。
我らはこの地を大事に守れば、それだ良いのだ。
落ち着け。」
大巫女という何段階も上の存在は、世界の理を変えるかもしれない。
しかし、佐久は佐久という巫女の言葉には、親分も弓使いもチビも頷いた。
浅間山の噴煙は高く青空に昇っていた。夏も終わ、もうすぐ秋が来て収穫が始まる。
そして、冬が来る。
大巫女の事など遠いことだった。
佐久では、いてもの様に時が動いていた。
一方、直江津王国では、南の国の脅威も無く、巫女は大きく、政治に介入し、自分たちの支配を民とともに過ごしていた。彼らには近畿圏の勢力にも関心がなかった。独自にしかも実りある暮らしを豊かに続けるばかりであった。
こうして、紀元前0世紀は、過ぎていくのであった。
あとがき
これで紀元前0世紀の物語として書く部分は終わりです。イメージでは、まだ紀元前0世紀が過ぎようとしている時期までの話となります。この先に大きな空白が歴史的にはあると思いますが、私はこんな事もあったんじゃないかと思っています。
つぎは、全体のあとがきを作りました。




