4-35 攻防
攻防
直江津王国では、佐久の介入を許可した。王は慌てた感じて、宰相に言った。
「春日山の巫女はどうしてる?呼び寄せるのじゃ、春日山が空なのはまずい。そう思わんか?」
宰相がハッとして、急ぎ部下に命令する。
広場では、佐久の移動するグループが、準備を進めていた。2日後、戸隠から春日山の巫女が帰ってきた。
戸隠は、理解したようだ。警護の兵はそのままにしていた。
オヤジが先行して、偵察をしていた。
前回駐留していた場所は把握していた。山の影で、見つからないように待機していた。
その頃、南の国の戦略担当者が、春日山に向かって兵を100人ほど連れ行進していた。戦略担当者は、皆に伝える。
「例の場所に着いたら偵察をだそう。山を回ることになるが構わんだろう。着いたら兵を休ませ、待機せよ」
進行はゆっくりと進んでいた。
オヤジは南の国の気配を感じると、直ぐに広場に戻り、佐久の巫女に報告し、山に入ることを進言するのであった。
移動するグループ達は、山に入ると、落とし穴などを準備し、隠れる場所を確認した。
巫女も山の中に入り、山の気配に気を向けるのである。
南の国の戦略担当者は、到着すると、直ぐに偵察を動かし、兵は休ませた。偵察は、直江津王国の正面から、密かに見渡し、広場は何時ものように年寄りによる作業と子供たちが遊んでいた。代わり映えしない様子を確認して、戦略担当者に知らせに戻った。
「うむ、予定通りだな、彼らに戦力はない、正面から脅して行けば、方は付くだろう。」
戦略担当者は、勝ったなと、小さくほくそ笑むのであった。
佐久の巫女は、森の緊張感を感じていた。春日山の森は深く、険しい場所が多い。
巫女が、気配の動きを感じ、移動するグループに伝える。手分けして、南の国の兵力を森に引き込み、始末する。
「若、私が指示を出しても良いのかしら、オヤジ殿や弓使いさんは、私の側にいてください。」
若は、巫女の覚悟をしっかり感じ、よろしくお願いすると言い切った。
「皆さん、南の国の兵たちを手分けして、森に引き入れるよう、動いてください。よろしくお願いします」
移動するグループは、100人程度の兵たちを、手分けをして森に誘い始めた。南の国の兵は、知らない縄文の者どもが、森のなかで動いてるのを見つけ、それぞれ敵だっと叫びながら森に入って行った。
戦略担当者は、兵たちが騒ぎ出すのをみて、叫ぶ。
「なに、森に人が、、、それは、敵である。構わん、捕まえて、捕虜にしろ」
南の国の兵は、森にはいる。山は険しく、敵を捕まえるよりも歩くのに精一杯だ。分からず、前に足を出すと、あっと落とし穴に足が取られる。
移動するグループの面々は、1人づつであったが、1人、1人が捕まっていった。
あっという言葉に続き、この野郎という言葉が続いたが、次々に捕まっていった。
南の国の兵たちは、1人、1人がつかまると、どんどん山の中に入っていった。奥に入り込んだ兵たちの今度は後ろから矢を射られ、次々と倒れていく。
「わー」という叫びが、むなしく響く。
捕まえて、矢を射抜かれた者どもは移動するグループが更に置くに引きづりこんで、その数が、減っていった。
戦略担当者は、焦って、引き上げろとか叫び兵を引き上げた。
「待て待て、山の中での単独行動は不利だ。引き揚げ、兵をまとめてから、向かっていけ、良いな」
判断は、早かったがかなりの数が減ってしまった。




