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(´・ω・`)


 赤の森には、ポムの樹の守護者という、人柱が必要だった。守護者であった先代のレイの祖母が死去したため、ツリーハウスから20km離れた社に行き、今日はその問題を解決しに行く。

 行くのだが、どうも同行者二人の様子がおかしい。


「さて、そろそろいこうか」


「ん。」


「マリナは、大丈夫か?」


「覚悟は決めた。だから、お願い。手を繋いで?」


「あぁ?お安いご用だ。」


 何時もは、了承も無しに抱きついてくる子が、なぜか不安げに、手つなぎを求めてきた。そっと手をとると、小さく震えていた。ぎゅっと握ってきて、ニパッと不安そうに笑う。全然、理解出来ないが、ドキドキした。巨乳とか邪念は、もはやなく、魂をぎゅっと握られるような庇護欲を掻き立てられる。


 そして、プルプル震えるマリナの巨乳が、プルプルと震えていた。rec。脳内への保存が完了しました。



 悲愴な雰囲気に、流されるまま、後部座席にエスコートし、エアロバイクで飛び立つ。


 レイは空気を呼んで、サイドに乗っていた。



 コォォォォ


 エアロバイクの駆動音のみが、静かに響く。空気は、お通夜のように暗く沈んでいた。



 そして、ポムの樹の社の前に着陸した。

 よし、さくっと解決してお通夜みたいな雰囲気も終わりにしたいと思っていたら、緊張した面持ちで、マリナが話しだした。


「分かってる。継承者は、マリナだよね。赤の森から、出れなくなるのは辛いけど、レイのために頑張る。」


「え?」


「そ、それくらい言わなくても。マリナに守護者を、お願いするんでしょ、分かってるから。」


「えっと、違うかな。別のお願いはあるけど、継承者は違うよ。」


 張り詰めた悲愴な空気が切れる。マリナが納得いかない顔で腕をぶんぶん回す。


「ええー??」


「んん?分からない。」


 マリナもレイも納得いかない顔だ。説明したのに、いや、していなかったな。ごめん、ごめん。


「なにか勘違いがあったようだな。こほんっ。それでは、継承者を紹介しよう。でれれ、れーん。彼が継承者のラピュラスさんだ!」


 ポケットから、工房からコッソリ持ってきた。ラピュラスの縫いぐるみを、ポンと出す。


「ん!無くしたと思って探してたサマーバケーションのラプラス!」


「レイ天才。あれは、モデルナンバー1007だよー。」


「お、お前ら。1つ1つ覚えているのか。」



 まぁ、なんだ。見代わり地蔵さんだ。冬の吹雪が吹く中、迷子になった旅人は、雪で作ったカマクラを見つける。中には、人が1人いて、招かれるように入った人が次の犠牲者になる。これを見兼ねたお坊様が、地蔵さんをカマクラに入れて、中に囚われる人は、いなくなったそうな。

 つまり、ポムの樹の守護者は、人間の代わりに、人形にやってもらう。



「人形を人柱にするの?」


「そうだ、レイ。流石だな。」


「んん。でも、駄目。そのプランには、穴がある。人形の寿命では足りない。人に比べれば脆弱、そのラピュラスでも保って1年後に燃え尽きる。それに、人形は、念の籠もったものじゃなきゃ駄目。」


「大丈夫だ。分からないか?」


「んんん?」


 珍しく悩むレイ。答えは出てるのだろう。見たくない答えを、必死で否定しているだけだ。楽にしてやろう。汚れ仕事は、大人に任せろ。


「これが、その答えだ!」


 ゼルは、アイテムバックから、大量の縫いぐるみを、とりだした。


 それは、工房の隣りの部屋、レイの隠し部屋ラピュラス専用のラプラスのお部屋にいたフルメンバーだ。

 この鬼畜男は、あろう事か、レイの大事な大事なラプラス達を全て無断で持ってきた。


「んんん!!こ、この悪魔め!」


 ぽかぽか叩いてくるレイちゃん。


 オコですな。激オコですな。しかし、我には、悪魔の囁きがある。


「心配無用だ。ここに、一体、大きいのが残ったから、いいだろ?」


「んんん!ゼルのばかぁ。」


 おかしいな?決め台詞のハズだったのだが、ぽかぽかは、収まらなかった。レイちゃんは、耳を真っ赤にしながら叩いてくる。なんか痛くない、ぽかぽかと温かい。


「マリナの覚悟は? ら、ラピュラスー。」


 抱きつきマリナが参戦して、事態は混迷を極める。ぽよん。そして、オコなのか、高速でブルブル振動してきた。ぽよょよよよよん。うむ、7HIT!新技だね。



 こうして、赤の森で、ポムの樹を守護する社には、千体以上のラピュラスが、奉納された。並列に配されたそれは、新たな継承者が現れないと千年後、一斉に、忘れられた社と伴に燃え尽きるであろう。


 千年後、

 有るべき自然の姿に還るのだ。



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