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No63
新しい私
25才の誕生日に 新しい仕事も
やっと決まった 梅雨空の季節
青い制服 マニキュア落とし
働いてみるの 私なりに
しばらく恋は お預けね
あの人の影も もうちらつかないの
オフィスの窓に 浮かぶ雲が
陽射しをさえぎる 雨混じりの空
グレーの机 ディスプレイに映る
戸惑い隠せぬ 薄化粧の顔
しばらく恋は したくはないの
昔の夢は はかなくさめて
しとしと雨粒 ピンクの傘で
ひとり帰る 薄明かりの部屋
チェックのカーテン 花柄のクロス
テレビの声さえ 空しい夜
しばらく恋は 必要ないの
この部屋の思い出も 雨に流したの
シャワーを浴びて 口紅ふいて
髪の雫が 足元に落ちて
あの人のために 浴びたシャワーも
ふと考えて しまうけど
しばらく恋は しないでいいの
辛い思いは 慣れはしないから
朝陽を合図に 目覚ましのベル
鏡を覗いたら 出かけていくの
ラッシュの電車 目を閉じる人たち
低めのヒール よろめくからだ
オフィスまでの坂道 追い越す車
覚えたての仕事 焦る気持ち
厳しい言葉 やさしい気遣い
新しい私は 始まったばかりよ
いつかは恋も してみたい
ステキなひとに 抱かれてみたい
だから明日の 私のために
今日という日を 生きて行くの
私らしく 進んで行くの




