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作文  作者: 花見 福馬
37/90

No37

親父に


古いアルバムに 一枚だけ

幼い僕の隣に 若きあなたの姿

あれから幾年 月日は流れて

僕はあなたの 手を飛び出しました

ふしくれたあなたの 大きな手

額に光る熱いしずく

大地に向かい 泥まみれのからだ

そんなあなたの 背中をみて

僕は育ったのです


人間とはと あなたの口ぐせ

幼い僕には よくわからなかった

あれから幾年 時代もかわり

僕はあなたの 手を飛び出しました

日に焼けた あなたの固い腕

瞳に宿るあなたの 強さ

大地をいたわる 広い心

そんなあなたの 背中をみて

僕は学んだのです


教えを胸に 飛び出したはずの僕は

あなたの期待ほど 強くはなりきれず

あれから幾年 大人になった僕は

迷い 戸惑い ただひとりでいるのです

ひとりでは生きられないと あなたの口ぐせ

今ごろ心に 響きます

あなたの弱さは何ですか

そんなことさえ たずねたくて

僕はちょっと怯えてます


あなたにもう一度 尋ねてみたい

人間の強さって 何ですか

人を愛するとは 何ですか

男の生き方って 何ですか

あなたの弱さって 何ですか








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