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作文  作者: 花見 福馬
25/90

No25

わかれ


風の中をこんな風に歩くと

あなたの顔が瞼に浮かびます

自分に正直にまっすぐだった

そんなあなたはもういないのですね

友情について語りましたね

あの店のあの席で

あなたの好きだったハイライト

もう吸えないのですね


ラジオから流れる懐かしい歌に

あなたの声を重ねます

好きな娘の前では急に無口で

そんなあなたはもういないのですね

女について語りましたね

あの店でいつもの酒で

あなたがあれほど恋したあの娘

もう手も握れないのですね


あなたの生まれた東北の町に

あなたの怒り届けます

きれいな町 父と母を想う

そんなあなたはもういないのですね

世の中について語りましたね

あの店で肩をならべ

あなたが愛した遠き故郷

もう戻れないのですね


夜の街を眺めていると

あなたの生きざま思います

自分らしさを大切に生きた

そんなあなたはもういないのですね

批判ややっかみ語りましたね

あの店で夜更けまで

今ごろになって気付きました

あなたの辛さを


あの店でひとり飲むと

あなたの口癖かみしめます

生きてゆくとは辛いもんだと

そんなあなたはもういないのですね

それでも人生語りましたね

あの店であの席で

あなたのようにはいかないけれど

正直に生きてみます


あなたの故郷訪ねてみます

あなたの思い出と一緒に


タバコくわえて

風を切って


酒を飲んで

あの娘に惚れて


世の中を語り

バヤローって叫んだ

あなたに サヨナラ











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