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イカ戦士 〜水中の生物と共に行く異世界冒険記〜  作者: のこじ
第四章 学園大暴れ編
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56、爆弾愛好家・・・だと!?

クラスでダンジョンに行った日から数日経って、生徒達の部活が始まった。

私は部活の顧問ではないから部活の時間は暇をしている。

なので、面白そうな研究をやっている研究棟に向かっている。


「ここかぁ」


明らかにヤバそうな、危険物でも入っていそうな重厚なミスリルの扉を見ながら呟く。

扉を開いて中を覗くと―――。


爆弾を抱きながらニヤニヤしている変人がいた。


「はっ?」

「ふぇ?ああ、お客さんね。あと5分待って。メルシーちゃんを愛していたいから」

「は?」


意味がわからない。

何この変態。


まあ、とりあえず5分間待ってみようかな。


―――5分後。


「5分経ちましたよー」

「あと5分っ!メルシーちゃん!はぁはぁ」


こいつやばいね。

爆弾に興奮するやつなんて創造神時代の記憶を見ても初めてだよ。


「ちょっと落ち着こうか。『精神安定』」

「はぁはぁはぁ」

「効いてない!?」


ちょっとどうしよ。

そうだ!


「斜め45度から叩く!」


ゴンッ!


「メルシーちゃん・・・ふぎゅ」


え?死んだ?


「気絶してるだけか・・・。じゃあいいか」




しばらくすると、変態は起き上がった。


「あれっ?私、確かメルシーちゃんと愛し合っていたはずなのに?」

「ようやくおきたかぁ・・・。1時間は待ったかな」

「あなた誰です?もしや、あなたもメルシーちゃんの可愛さに惹かれて来られたのですか?」


爆弾に愛着は持てないかな。


「そんなことはないよ。ただ、研究棟で魔力が一番濃い場所に来たらここだったという訳」

「そうですか・・・同士が増えるかと思ったのに・・・」


同士はなかなかいないと思うよ。

そう口には出さない。


「この爆弾すごいね。この帝都ぐらい吹き飛ばせると思うよ」

「そうですよね!私!このメルシーちゃんを差し出せと言われたら怒って起動しちゃいます!」

「さらっと恐ろしいこと言うね」


まあ私が頑張ればそれぐらい止められると思うけど。


「大丈夫。爆弾を寄越せとは言わないから。普通に見に来ただけだから」

「ほっ。メルシーちゃんが盗られると思うと気が気じゃなかったんだよ」

「そういえば、何故名前がメルシーちゃんなの?」

「私の姉の名前なんです」


私は思った・・・。

―――こいつ!シスコンだっ!


「お姉さんは爆弾に自分の名前を付けられてどう思ってるの?」

「それは・・・。分からないです」


ん?

分からない?


「聞いてないの?」

「聞けないんです。何故なら・・・」


何故なら・・・?


「姉は今、喋れない病にかかっているからです」

次回更新したらしばらく更新が止まると思われます。

申し訳ないです。

ただ、次回、新作と同時更新します。

楽しみにしていてください!

イカ戦士よりはうまくかけているかなと思います。

タイトルは

「堕ちし天使は禁忌の箱を解く」です。

カクヨム様でも投稿予定です!


そういえば5000pv感謝です

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