29、皇帝くん?何やってるのかな?
くっころさんを確保した翌日、私は城に突撃した。
何ぜ皇帝が私を殺しに来たかわからないが、元神である私に暗殺など通用しない!とわかって欲しい。
というわけで、皇帝が1人の時にその部屋に転移した。
そして、皇帝に背後から近づいていった。
「皇帝く〜ん?何をやっているのかな〜?」
「な、なんだ?誰だ?何処にいる?」
「私、異花さん。今、あなたの後ろにいるの」
「異花だと!?暗部No.1に向かわせたはずでは!?」
そんなことを聞いてきたから、さっき捕まえたやつを皇帝に突き出した。
「こいつのこと?私が捕まえておいたよ」
「なに!?これは知らせなくては!」
皇帝の人形が知らせなくちゃいけない人って制作者かな?
「クックック、もうあの方を呼んだからにはお前はもう終わりだ!」
「呼んだのが誰かは知らないけど、私死なないよ?」
「お前の負けだ!」
一応忠告したが、聞いていないようだった。
すると、魔法陣が急に出現した。
「これって転移の魔法陣だよね。・・・じゃあ壊したら転移できないんじゃない?・・・まあいいか、制作者?に会えるかしれないし」
すると、魔法陣から幼女が出てきた。
「誰?」
「わたしは、ここのていこくのおうじょのすみらです!」
「幼女がなんでここに?」
「クックック、だから勝てないと言っただろう、スミラ様やっちゃって下さい!」
「わかったぁ!《おうじょちゃんのほんきぱ〜んち》」
皇女?が私を殴ってきた。
私には全く効いていないが。
「なんで?これでいままでたおせなかったひとはいないのに?」
「それ絶対可愛さで倒すやつだよね」
「なぜそのごくいをしってるの?」
「ステータス見ただけだけど?」
「そんな、かくしてたはずなのに」
「私に隠蔽など通じないよ」
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名前:スミラ・アリポミス・ルベフォード
種族:人間
レベル:5
攻撃力:100
知力:100
防御力:100
精神力:100
素早さ:100
魔力:200
魔法:《火属性魔法》
スキル:(スキル)《魅了》
(スプリームスキル)《ステータス完全偽装》《おうじょのほんきぱんち》
称号:転生者
皇女
魅了させる者
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この幼女、転生者なのだ。かなり驚いた。
「ちょっとあの人形機能停止させよ。『座標指定』『時間停止』」
「あれ、あのにんぎょうのうごきがとまった!?」
「あなたに聞きたいことがある。あなた、”転生者”でしょ」
「そ、そんなことないよ」
「いやステータス見ているから気づいているよ。一々、幼稚のふりをしなくていいよ。前世で12歳で死んだんでしょ」
「はぁ・・・気づかれてたのね。なんで私の《ステータス完全偽装》を突き破ってステータスが見られるの?」
「私、元神だから」
「なんで神様がこんなところに?ていうかあの創造神じゃないの?」
「あれは一応創造神だけど創造神じゃないよ」
「何その謎理論。結局なんの神でなぜここにいるの?」
「私は元創造神で、元精霊神でもある、異花です!ここにいる理由は、単純に最近封印が解けて、”混沌の時代”を終わらせる者と勘違いされて連れてこられたから」
「異花?日本人?」
「まあ、1回目の転生のときにもらった名前かな」
「一応同郷だったなんて、ごめんなさい。この人形のプログラムの優先順位を間違えたことをゆるして?」
「あー、この人形ってやっぱり、人形だとバレたらバレた人を殺させるようプログラムさせているんだね」
「そうなの!この人形のすごいところはね、このプログラムが・・・」
私はこのあと長いこの人形についての自慢話を聞かされた。




