世界の鼓動
『効果範囲を半径950mに設定し周囲を確認…網膜ディスプレイに投影します』
眼中の右下のほうに映るマップの様な丸い範囲が投影された。
そして、青の点、黄色の点、赤い点…赤い点ってRPGとかだと敵とかだよね。
「ねぇTIM、青い点とかは良いけど、赤い点って…」
『はい、マスター。赤い点はマスターに敵対する可能性があるこちらの生命体になる恐れがあります』
「距離は範囲のギリギリね、やっぱり様子を見たほうが良いのかな」
『非推奨ですが、常に同期を取れば不意な接近に即時対応が可能です、その場合パルス波で相手に気づかれる可能性があがります』
「そうなっちゃうよねー、じゃあ青い点の方に向かいましょ」
『この先に、ビジター判定の大きな反応がありますが、どうなさいますか』
「ビジターって…訪問者?点の色は?」
「マスター、友好的でない場合は黄色か赤になります。この場合の色は黄色のになります』
「それだと敵か見方かは今後しだいってこと?」
『はい、こちらの言語はデーターベースにはありませんでしたので幾つかの会話をしていただければ、演算いたします』
つまりは、白紙の状態からどう言わんとしているかを推測し、憶測し、仮定し、判断するってことよね。
それに、はなから敵対するのは赤い判定、黄色が青になれば守ってもらうとかもしてもらえるかもしれないし。
「ん、TIMそのビジターと邂逅してみるわ」
『マスター無理に難しい言葉を選ばなくとも地球に居る状態で学習しております』
なんて出来たTIM!やんわりでも伝われば即時にしてくれるって言っているように聞こえるわ。
「じゃーTIM、そのビジターに会って会話したときに私に害はあるの?」
『現状では会話を進行させてからの判定になりますが、現在での友好度は69%になっております』
3割程度が敵で、残りの7割が味方なら言葉が通じない状態でも、何とかなる気がする…。
でも、日本語しか分からないのに、英語とかなら勉強してたから何度も聞いてれば良いけど、ギリシャ語とかロシア語とか…ケルト諸語とか…挨拶で知ってるネパール語とか大丈夫かしら。
日本だって、本州内でも東北の青森と山陽の山口県では訛りが強いと何を話しているのかわからないっておじさんに聞いたことがある。
もう、なるようになれ!だよね、だって赤い点じゃないんだもの…。
『では、正面を0度とし97度の方向に向かってください』
「真横より少し後ろになるように移動すればいいのね」
『そのとおりですマスター』
そして、未来はこの世界での第一歩を歩き出す。
初めての出会いの直前までの視察、行動、思惑。
向かう先には何が…!?




