第1章 生還?
突然ですいません。
自分でも書く衝動が抑えきれず、早朝から執筆してました。
気付けばお腹がすいてました(笑)
そんな事はさておき、本当なら当分続編を執筆するのは先かと思ったのですが、居ても立っても居られず書かしていただきました。
今回は地獄劇の続編です。
タイトル通り、後に奇跡的な大逆転が起こる事を予定したタイトルになります。
もしかしたら途中で変更があるかもしれませんが、何卒、ご了承ください。
それでは、まずは地獄劇を最後まで読んでいただいた方には気になる人物が居るかもしれませんが、イルメン島でワロス伯爵たちが儀式に手を染め、蘇らせようとした人物、地の帝王、ネクロ・ラズエルが今作で登場します。
このネクロ・ラズエルがどのような影響を現世と幽界の地に与えてしまうのか?
よろしければ最後まで読んでいただけると幸いです。
よろしくお願いします。
既に始まっていた。
いや、この場合、手遅れだったと言い換えるべきか。
イルメン島で刻一刻と、その鼓動は脈を打っていた。
ネクロ・ラズエル。
それが今まさに復活をしようと、イルメン島の地中深くで息を潜めるかのように鼓動をしている。
地中の中で、楕円状の繭のような物体が異様に赤黒い光がぼんやりと輝き続けていた。
昔から変わらず、イルメン島の伯爵、ワロスは今も尚、死人の血を地中深くに流し続けてた。
「「おお。どうかネクロ・ラズエル様。我らをお導き下さい。貴方様の復活が、我ら死人に往来の地を与えてくださいませ。我らに自由を。ネクロ・ラズエル様に繁栄を」」
イルメン島の住人たちは、死人の血を位置ある地中に流させながら、祈りを続けていた。
あの儀式が、ジェイルたちが去っても尚、続けられていたのだ。
ワロスも祈りを捧げている。
イルメン島の住人たちが、純粋に? 祈りを捧げている中、一人、怪し気に不敵な笑みを浮かべる者が居た事を、住人たちは知らない。
一方、ジェイルたちは、パーラインに追いかけまわされていた。
「ちょっと! どう言うつもりよ!? 何であんたたちがここに!?」
教会で結婚式を挙げていたパーラインとヨシュアの前に、何故か神父の姿で壇上で待機していたジェイルとガーウェンに腹を立てていたパーライン。
結婚式をぶち壊されたと思ったのか、鬼のような形相をしていた。
追いかけまわされ、ジェイルたちは教会を出ていた。
「ま、待てよパーライン! 俺たちは、善意でお前たちを祝福しようとしたんだぞ!」
暫くすると、ジェイルが立ち止まり、必死になってパーラインに弁明する。
「善意ですって? へえーそうなの? なら神父に何てならないで普通の席に居たらよかったじゃない! あんたたち見たいなインポ野郎どもが神父だなんておこがましいのよ! 特にガアーウェン、あんたまで何でいるの?」
確かに、何故ジェルイルだけでなく、ガーウェンまで現世に居るのか?
「おいヨシュア。お前、本当にあいつで良いのか? 一回でも夫婦喧嘩をしようものなら、あいつは平気でお前の息の根を止め兼ねんぞ?」
何とも言えない仏頂面でパーラインを見つめながら隣に居るオドオドしていたヨシュアに話を振るガーウェン。
「あー、えーと。誰にでも短所はあるし、僕はそう言うのを含めて、パーラインが好きなんだ」
「たくっ、何を真面目に言ってるんだか」
そんなヨシュアを見て呆れるガーウェン。
ヨシュアはそろそろパーラインを止めようと宥める。
「はあーはあーフウー」
追いかけまわされ、全身汗だくなジェイル。
パーラインはと言うと、今にでも飛び掛かりそうなほど、既に戦闘態勢を取っていた。
「それで、どうしてジェイルたちがここに? もしかして僕を蘇らせた後、あの生神盤で生きたまま地獄に来た人の血を使って現世に蘇ったのか?」
「ああ。俺らもあの後、興味本位でその血を使って蘇ったんだ」
「は? 興味本位ですって? 生きる事を何だと思ってるのよ。やっぱりあんたたち、神父どころか、そこらへんの子悪党と戯れてる方がお似合いよ」
ヨシュアが話を進めようとするが、パーラインが邪魔してくる。
よほど結婚式をぶち壊された事にご立腹の様だ。
「まあまあ、落ち着いてくれパーライン。多分、ジェイルとガーウェンは僕たちを祝福しようとしてくれたことは本心だと思う。だってそうでもなきゃ、こんな寂れた教会にまでこないだろ?」
「……まあ、そうね」
ヨシュアの説得に、言われてみれば、とも思ったパーライン。
それを見ていたジェイルはホッと胸を撫で下ろす。
「祝福してくれることは心から嬉しく思うけど、どうにも怪しいのよね」
「え? あ、いや」
「何を言うパーライン? 俺たちは本当に善意でお前たちを祝福しに来た。それにここだけの話、お前たちが居なくなって寂しくてなあ~。そうだろジェイル?」
「あ、ああ。まあそんなところだ」
ジェイルは挙動がおかしかったが、何故かガーウェンは悪だくみでも考えているかのようにニヤニヤしていた。
絶対何か裏がある。
そう思わず居られなかったパーラインとヨシュア。
「そうか。祝ってくれてありがとう。それよりどうやってこの半年間どこで暮らしてたんだ。僕たちも就職するのにはかなり手間がかかったから。そこらへんも気にならないと言えばうそになるんだけど」
「その事なら無問題だ。幸いなことに、この世界は犯罪率80パーセントを超える異常世界だ。悪党なら五万といる」
「……で?」
嬉々として語るガーウェンに訝しい目を向けるパーライン。
ヨシュアはこの先、何を言うか想像が出来、既に頭を悩ませていた。
「で、も何も無い。悪党から金を巻き上げ、それを生活資金に回す。正に世の理から外れない道理の様な半年間を過ごしていた。仮に警察やらに捕まりそうなときは、死んで地獄に戻ればいい。現世で乱痴気パーティー三昧して地獄に帰り、要塞で謳歌する。最高だ」
「……クズね」
ルンルン気分で打ち明けるガーウェンを前にして、パーラインがゴミでも見るかのような目をしていた。




