ココ「妊娠についての統計の話です」
ココ「前回のあらすじ、アイドル活動にのめり込むオリンポスさんに、ソーラスさんは子供が出来たらアイドル活動停止を宣言しました。」
エイジ「つまりあれだろ?オリンポスを孕ませる宣言って話じゃね?アイドル活動を止めさせたいけど最初に提案したのはソーラスだから無理に止めるわけにもいかねぇ。んなら最速で子供仕込んで結婚出産って流れじゃねぇか?」
オリンポス「ふぁ!?」
リーリア「お兄ちゃん良かったですね。男の子が良いですか?それとも最初は女の子かな?やっぱりワクワクします。」
ココ「エイジさんの言い方は多少気になりますが、妊娠したら学園ってどうするのでしょう?」
エイジ「んー、異世界の学校ではだいたいの場合、倫理観の問題で学校を辞める流れになってたな。ナルメシアに一度確認してみろよ」
……
ナルメシア「ん?異世界の学校ってバカなのか?妊娠する学生社会に放り投げてどうすんだよ。妊娠するからこそ勉学させてバカを生み出さないよう教育するべきだろ。」
ナルメシア「私が飽きるまではお前らはこの学園の生徒だ。文句は言わせねぇよ」
……
ココ「オリンポスさんは、まだ妊娠はしてないんですよね?」
オリンポス「うん、あーでも学園にすでに妊娠して通ってる学生いるかもしれないじゃん。学園って勇者パーティの合コン施設って側面もあるんだ。一般貴族と勇者パーティの男性陣がそういう行為してないなんて考えられない。多分ナルメシアの口ぶりだと妊娠しても退学はできないから妊娠したまま通ってる生徒が普通にいる」
エイジ「どうする、調査でもしてみるか?」
ココ「学園は育児も請け負うのでしょうか?それともほったらかし?」
オリンポス「んー、情報収集しておくか。市場調査の一環にしておこう。」
ココ「市場調査ですか?」
オリンポス「妊娠を調べる事は子供用品の需要と直結してるし、妊娠してると生理用品の需要が下がるんだ。フリーマーケットの商人たちにその情報を売りつければただ働きにはならないと思う。ソーラスの公爵家は生理用品の研究部門があるからベビーブームで一時的な需要減が分かれば生産調整する事もできるしね」
ココ「ほへー」
エイジ「(ココのこの顔はあんま分かってねぇ時の奴だ。)」
ココ「とりあえず、どうやって調べたら良いんでしょう。個人情報です。素直に教えますか?」
オリンポス「まあ、全員の数を知りたい訳じゃないからだいたいの把握で十分だから……んー、ちょっとめんどうんだけどサンプリングの手法を使うか。」
オリンポス「騎士団集合!今から学園の100人の女性に対して妊娠してるかどうか調査して欲しい。怪しかったり言葉を濁すなら別の人間に対象を切り替えて。」
ココ「学園って100人でしたっけ?もっと人数多いような。」
オリンポス「全員を対象にしなくて良いんだよ。ある一定の数の中から少数サンプルを取って全体の分布の代わりにする。」
チョレス「実例をあげないと、理解できない概念じゃない?」
オリンポス「んー厳密には違うけど、お財布の小銭を使って」
オリンポス「ココさん、この中から10枚取って見て?」
ココ「んー、銀貨が3枚、銅貨が7枚。です」
オリンポス「この袋には硬貨が40枚入っていた。エイジ、だいたい銅貨が何枚ありそう?」
エイジ「まあ、28枚の誤差ってイメージだな。」
ココ「実際数えると、26枚エイジさんなんで分かったんですか?」
エイジ「いや、7枚の4倍で計算しただけ。」
オリンポス「実際に全部の硬貨を見なくてもだいたいの数値は分かるんだ。この法則を今回の統計にも使用する。」
……
女性騎士「オリンポス様、100名の女性から現在妊娠中かどうかの調査を終えました。未回答や隠す仕草をした女性は調査から外しましたが良かったでしょうか?」
オリンポス「大丈夫、たぶん偏差してないと思う。名目は何って話たの?」
女性騎士「あ、普通に妊娠の調査だと伝えました。」
オリンポス「あー、今度からそれっぽい名目用意しておかないと、いきなり騎士から妊娠してるか尋ねられたら怖いよね」
オリンポス「んで、調査結果は、妊娠するような行為をしているが56人、妊娠しているが3人か、学園内に実際妊娠している人がたまたまじゃなくて居るってことが分かった」
……
リーリア「ソーラスさん、なんでお兄ちゃんを学園アイドルにしたのでしょうか?はっきり言って戦略ミスです」
王子ソーラス「うーん、オリンポスの良さを皆に知ってもらいたかったんだけど、対応がまずかったかな」
リーリア「このままだと、王国はオリンポス教に乗っ取られます。早急な対策が必要です」
王子ソーラス「は!?オリンポス、教?」
……
次回に続く




