95 リビングルームにて
-side 武丸 -
どうしても狒狒丸に勝てない・・・
狒狒丸が記憶を取り戻してから、勉強で負けるのは当然、しばらくすると武術でも勝てなくなった。
早さ、力では勝っているのだけど、試合ではどうしても勝てない。
今、夕食後に家族でリビングルームに集まっている。
「王手!」
「・・・負けました。」
今もお父さんが子供の頃、遊んでいたという将棋で負けたところだ。
「狒狒丸は強いな。」
「兄さん、俺は・・・」
「武丸、狒狒丸は転生者や~ゲームや勉強ではある意味大人と一緒やで、7歳で勝ったら凄すぎるわ。気にしたらあかんで~」
「そうだぞ、まずは勝敗よりも自分を鍛えることを重視するんだ。」
「・・・僕よりも狒狒丸が王に相応しいと思うのですが・・・」
「何を言っている!お前達はまだ幼い。そう言うことは、後10年立ってから言え。」
「そうやで~、イチローはんを見てみ~。賢かったら、強かったら王に相応しいというもんでも無いんやで。」
「をい!」
「その通りだ。部下をどれだけ上手に使うか、これが王の能力だ。まだ難しいかもしれんが覚えておけ。まあ、我が君が上手いかどうかについて言うつもりはないが。」
「兄さん、俺は王などにはなるつもりは有りませんよ。(だいたい、親父の思っている理想の王なんて成りたいなんて思わんわ。)」
「・・・狒狒丸。」
「俺は兄さんを支えるつもりです。だいたい、俺はリーダー向きの性格じゃないですから。」
「確かに7歳に本気を出す性格は向いてないと思うわ~。」
「まあまあ、皆でトランプでもしようか。」
「将棋、トランプ、我が君の元の世界には面白い物が多いな。」
「(パソコンとゲームはこちらで作れなかったけどね・・)」
「なんや、イチローはんも狒狒丸ももっと面白いもんが有るみたいな顔やな~。」
「・・・いや、じゃあカードを配るぞ。(こうやって家族でゆっくりするのが一番楽しいからな)」




