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9 白虎2
-side 白虎 -
「あぁ、僕はもう終わりだ・・・逃げて逃げて、結局死ぬ羽目に・・・」
「カワード、どうした。いつもながら、シケタ面してんじゃねえか。」
「なに言ってんだよ。君も東夷に行くんじゃないか・・。あんなところに行ったら、どんなにむごく殺されるか!」
「ぎゃははっ、俺達が殺されるわけないだろぅが。騙して近づいて、勇者をぶっ殺せば良いんだろ~、簡単な仕事じゃねぇか。
それより、道中が楽しみだぜ」
「まさか・・・姫様が許すはずがないだろ!」
「当たり前じゃねぇか。だが、姫様は女、俺達は男、同じ部屋では寝ねぇ。お前さえ黙っててくれりゃあ問題ねぇ。くく、久しぶりの幼女、楽しみだぜぇ。」
「おい、黙ってれるはずがないだろ!犯罪だぞ犯罪!」
「あぁ、今は何処も女が少ないしな。戦争の時でないと楽しめねぇ。央華国、東夷でやらかすと拙いのは俺も判ってるさ。央華国を出て東夷につくまでの間だけさ。
おぃ、黙ってなかったらどうなるかわかってんだろうな!」
「ひぃ」