84 ある日の居間の情景
-side 東夷(二年後 武丸 3歳 狒狒丸 2歳) -
「とうしゃん、これ、よんでくれ。(父さん、これ、読んでくれ)」
「又これか?しょうがねぇな~。」
「にーに、あそぼー(兄さん、遊ぼう)」
「ひひまる、たけまるは とうしゃんにほんをよんでもらうんだ。(狒狒丸、武丸は父さんに本を読んで貰うんだ)」
「いや、あそんでー(泣)」
「・・・ひひまるはしょーがねーなー。(狒狒丸はしょうがないな)」
「狒狒丸はホンマに兄ちゃんが好きやな~。なんか申し訳ないわ~。」
「気にするな。武丸もあれで、世話を結構気に入って居るのだ。この前も狒狒丸を泣かせたヤツに組み付いていったからな。
流石に3つも年上では勝てなかったらしいが。」
「東夷は皆、王子やからいうて遠慮せんからな~。子育ての環境としてはええ環境や~。」
「まあ、我が君があまり国王として振る舞っていないこともかるかもしれんな。」
「おい、黙って聞いているとなんつー事を言うんだ!」
「というか、旦那はんは国王として振る舞う意志はあるんか?紅音が、国王としての自覚を持って貰うための授業をいつも逃げられると愚痴っとったで?」
「ぐはっ!」
「まあ、少しずつでも学んで行けば良いと思うぞ。」
「白銀はんは甘すぎるで~。そろそろ自覚を持ってもらわんとな。外交をずっとシルヴァに任して置くわけにもいかんしな~。
そう言えば今度、美猴はんが来るんやって?」
「流石に黒姫は耳が早いな・・・猛虎王討伐に協力したお礼だそうだ。」
「狒狒丸が喜ぶわ。美猴はんを気に入ってるからな~。」
「名前が同じ猿に由来しているからか美猴殿も狒狒丸を気に入っているらしいぞ、土産を持ってくると言っていた。」




